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少年、少女達の誓い

ノワル・ロード学園の1年生の教室で、シドウは唐突に言った。

「え~。お前たち、1週間後に2年生と戦うから頑張れよ~。」と。

ざわざわする教室内

「ボクが授業中にお菓子食べたのがバレてみんなで制裁を受けることになったのかな?」と、涙目で横の席のカルナの袖をクイクイ引っ張って言うクウラ。

「なぁフレイ。オレ達2人がこの前商店街の中で四つん這いで鬼ごっこしてたことがバレて学園長からの罰として急に戦闘系のイベントが作られたんじゃないか?」

「うぇ!確かにあの学園長ならありえる。入学したての1年生を倒そうとする爺さんだぞ?あの人。」

「ひぇぇぇぇぇ。」

と、不安そうに怯える僕とシュタウト。

教室のざわめきを止めるために、シドウはゴホンと咳払いをする。

「え~っと。ノワル・ロード学園は1週間後、1年生対2年生で運動会をする。そして、今日、お前たちには出る種目を決めてもらう。」

「ちょっと待ってください。先生。」

「ん?どうしたファレイス。」

僕は手を挙げて発言する。

「2年生と1年生が戦うんですよね。」

「ああ。」

「こんなの経験が多い2年生のほうが有利でしょ!」

「ああ。その事なら安心してくれ。2年生は5人しかいないから、数的にはこっちが有利だ。まぁ、うちは2年制でクラスも1組しかなくて、競う相手は1年生と2年生しか居ないんだがな。」

頭をかいて少し困った顔をするシドウ。

「競う相手が少ないのにどうして運動会なんてするんですか?ってワタシも学園長に聞いたんだよ。そうしたら、戦いっていつ見ても燃えるよねって笑顔で言いやがったんだぜ?あのジジイ。」

あの人らしいな~。

クラスのみんながそう思ったその時。

「シドーウ・タイルせんせぇ~。」

「ひぇっ!」

突如ドアから冷たい声が聞こえてきて、シドウは驚く。

「だれがジジイじゃぁぁぁぁ!」

「逃げるが勝ちぃぃ!」

シドウは走って声が聞こえてきた方とは逆のドアから出ていった。

シドウ・タイルVSロード・ノワール開始!

~それから10分後~

ガラガラガラっとドアが開かれた。

「ふぃ~。あぶなかったぜ。」

と言って教卓に立ったのは、所々土が付いているシドウだった。

「えっ!先生、学園長を倒せたの!?」

机をバンッ!と叩いて立ち上がり興奮しているクウラ

「シドウさんってやっぱり1対1なら敵無しなのか。」

オウガは冷や汗をかきながら苦笑いをしている。

僕含め残りの生徒はポカーンとしている。

「へへ。まぁ元最強の俺様にかかればこんなもんよ。」

シドウが右腕を高々と挙げて勝利のポーズをする。

その中で七色のショートヘアーの少女、ストルが聞いた。

「学園長にどうやって勝ったんですか?」と。

「ん?学園長を外に出した瞬間俺の能力を何度も何度も使って学園長が俺の存在を認識できなくなっている間にウォーターで地面を濡らしたり、スコップを使ったりして落とし穴を作りそこに学園長を落とした。まぁ、あの学園長でも天才の俺様には手も足も出ないって言うわけさ。・・・この話は学園長には内緒で!」

「「「「「「「「かっこわる。」」」」」」」」

勝利のポーズをしていたシドウはすぐに真顔になった。



「じゃあ運動会の出る競技を紹介するよ~。」

シドウはそう言って黒板に文字を書き始めた。

クラスリレーの部 戦闘の部 トキメキハートの部

そう書かれている。

みんなはトキメキハートと言う字をみて首を傾げた。

「クラスリレーの部は、各クラスそれぞれ4人出場する。1人グラウンドを一周する。 戦闘の部は2年生からは1人、1年生から2人で1対2で戦えることが出来る。あと、この種目は自分の腕に自信がある一般人も出場できるから、その相手は、2年生と戦う2人とは別に、人数が多いウチのクラスから2人出場すること。そして、最後だが。」

3秒ほど感覚が開けられる。

「と、と、トキメキ、ハートの部。」

「先生、耳が赤いですよ」

「うるせぇ!」

テシーのツッコミにシドウは恥ずかしそうに返答した。

そして、咳払いをする。

「トキメキハートの部。これは、各クラスから2人出場できる。審査員である、ワタシ、学園長、2年の担任の先生をよりキュンキュンさせるようなことをしたり、言ったりできたクラスの勝ちになるらしい。」

これは日本では無かった運動会だ。さすが異世界!

僕が1人で感傷に浸っていると

「先生。その種目、1度勝ったら何ポイント貰えるんですか?」

「・・・100点だ。」

この世界って周りの人間がチート級スキル持ってるだけでもバランス壊れてるのにイベントまで壊れてるのかよ。

僕は自分の体が(ちり)になっていくのを感じた。

「リレーと戦闘はどっちも1勝利につき50点なんだよね?」

「こんな訳分からん競技だけ100点とかおかしいだろぉぉぉぉ!!!今穴に埋まってる学園長に直談判してくる。」

シュタウトはそう言って剣を両手に持ち、席を立ち上がろうとした。

「待てシュタウト」

そう言ってオウガはドアの前に立ち塞がる。

「止めるなオウガ!1度勝っただけで大逆転のチャンスがあるとか面白くねぇよ。」

悠太は負けず嫌いとか熱心とかそういうタイプじゃないけど、今回はさすがに理不尽だからなぁ~。

「お前、なぜ負けること前提で動いているんだ?全部勝てば、100点も50点も関係ないだろ?」

オウガ、お前男前かよ。

そう思いながらシュタウトを見ていると

「オウガ・・・お前男前かよぉぉぉぉ!!」

やっぱり僕と同じこと思ってた。

「さぁ、みんなもやる気が出ただろうし、そろそろ種目を決めようか!」

「「「「「「「「おおおおおお!!!!!」」」」」」」」

シドウの言葉で種目決めを始めた。

「まずはリレーだ。出たい人~。」

「「「「はい!」」」」

ちょうど4人が手を挙げた。

アリシア、テシー、カルナ、ストルの4人だ。

「先生、競技は全部固有魔法を使ってもいいんですよね?」

「ああ。もちろんだ。思う存分使ってくれ。」

「よかった!それなら私のスピードが活躍できるかなって思うんだ。」

へへ。アリシアは可愛くて賢いとか最高かよ。

「お、俺は戦いとかあまり好きじゃないから安全そうなリレーに出ようかと思います。」

お前、テシー!そんなチート級の攻撃力を持っているのにもったいねぇ!

「私も戦いはあまり好きではないので。」

「俺と同じだ。」

「同じですね。」

テシーとストルは微笑みあった。

くそぅ!てめぇらクラスメイト全員の前でラブコメしてんじゃねぇ!

「アタシの能力は戦闘向きじゃないからこの競技が1番アタシに合ってるね。あ!怪我したらすぐに治すから安心してね!」

うひょ~。心強いぜぇぇい!

「え~っと、まだどの競技にも参加していないのはボクと、シュタウトと、フレイとオウガだね。どれにする。」

「いっせーので出たい競技に指を指すのはどうだ?」

「うん。いいね。」

「おう!賛成!」

4人がいっせっーのーでと言って出たい競技に指を指す。

「「「「やっぱりこうなるかぁ~。」」」」

指を指した先は、もちろんトキメキハートではなく戦闘の部だ。

「うむ。余った競技は後でみんなで決めるとしよう。」

「じゃあ2年生と戦うペアと、一般人と戦うペアを決めよう!」

クウラのハキハキとした声が教室に響き渡る。

「あ、じゃあオレとフレイが2年生と戦うからオウガとクウラが一般人と戦うでどうだ?」

「おいシュタウトくん?戦闘経験が浅いであろう一般の人と戦う方が安全なんだよ?どうして危ない橋に僕を巻き込むのかな?」

チート級能力の熟練度が1年間分上回っている先輩と戦うなんて怖いよぉぉぉ!!!

そう思っているのをシュタウトは察したのか

「クウラは水の量を調整できるし、オウガも力の調整は出来る。それに比べてオレは人を斬る剣の能力。フレイは何でも燃やす能力。どちらも、殺傷能力が高くて一般人を怖がらせちゃうだろ?」

「あ~!確かに!」

「それに・・・」

シュタウト右腕をクイクイとさせて、僕にこっちに来いと言う合図をする。

「なんだよ?」

「異世界で無双してモテたいよな?・・・相棒!」

「悠太ぁぁぁぁぁ!!!」

「太郎ぅぅぅぅぅ!!!・・・トキメキハートも出ようぜ。相棒。」

「モテるぞぉぉぉぉ!!!」

「おらぁぁぁぁぁぁ!!!」

僕と悠太が肩を組んで小声で決意を決めていると

「2人で何を話しているんだ?」

「「男のロマンです!」」

シドウに声をかけられ我に返った。

「じゃあ、ボクと、オウガが一般人と戦う。フレイとシュタウトが先輩と戦うで決定だね。」

「「「おう!」」」

戦闘の部の出場者も決まった。

「あと残っているのはこれですか。」

ストルが心配そうにそう言う。

「こんな競技誰もやりたがらないだろうし、自分からやりたいって思ったやつは頭がおかし」

「「トキメキハート、やりまーーーす!!」」

僕とシュタウトはカルナにそれ以上言わせるか!と言う圧を送り、彼女の言葉を遮った。

トキメキハートの部の出場者も決まった。

「優勝目指すぞ!!!」

「「「「「「「「おおおおおう!!!」」」」」」」」

シドウの掛け声にみんなが反応した。




「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!カトリさん!どうしましょう!」

オレは家に帰ってベッドに入ったあと天界で転げ回っていた。

「落ち着け、落ち着くんだ少年。アタシがいくらでも話を聞くよ。」

カトリさんはそう言ってオレをなだめ、椅子に座らせた。

「トキメキハート。出たくないよぅ。」

「・・・少年がみんなのハートを()止めるために格好つけるの楽しみにしてるよぉ?」

カトリは肩を震わせながら笑いを我慢して俺にそう言った。

「いやだぁぁぁ!!恥ずかしすぎるぅぅぅ!!カトリさんも(なぐさ)めてくださいよおぉぉぉうう!!」

「ダハハハハ!!想像するだけでも笑っちまうよ!どんなことを言うんだ?」

腹を抑えながらカトリは笑う。そして、スゥーっ息を吸ってから。目をキリッとさせて

「君が大好きだぜ。ハニー。バキュン。とか?それとも、この誰でも俺に惚れちゃいますよソードで君を切ると君のハートはイチコロだよ?とかかい?ダハハハハ!!自分で適当に名付けた名前だけどだっせぇぇぇ!」

今この部屋は笑い転げているカトリと、頭を抱えながら転げ回っている俺で暴れ回っている。

~それから3分後~

オレとカトリは落ち着き、両方椅子に座る。

「まぁ、もう決まったことだ。やると決まってるんだからこれから先は、どうやって勝つかを考えて行くんだぞ?少年。」

「任せてくださいよ!」

オレはそう言って胸を張った。

もう取り消しは出来ない。太郎を半強制的に2年生と戦わせるくせに、自分は太郎が出したお願いを聞かないっていうのもなんか感じ悪いもんなぁ。

漢、佐藤悠太友達との約束は破らないぜい!

俺が自分の頬を叩いて決心を決めると

「戦闘の部は心配ないのか?」

カトリは安心した僕の顔を見て、目を開き。不思議そうにしている。

「もちろんですよ!なぜなら僕には心強い味方である太郎がいますから!普段のあいつはちょっとクズだったりするけど、ここ一番って言う時は誰よりも強いんです。」

「へぇ~!いいね少年たち!」

カトリはそう言ってニカッと笑った。





僕はいつもの部屋にいる。そして

「ステラ様ぁぁぁぁ!!助けでぇぇぇ!!」

「どーどーどー。太郎くん落ち着いて。1回落ち着きましょ?」

「・・・はい。」

僕がステラの部屋で駄々をこね始めるとステラはすぐに僕を宥めてくれた。

すぐに泣き止んだ僕を見てステラは「よかった。」と呟いて肩の力を抜いて、僕とステラは、両方とも椅子に座った。

「はい。私は何をすればいいですか?」

ステラは笑顔でそう言った。

「ステラ様。僕は一般人相手ならチート持ちだろうと余裕で勝てるだろ。って思って戦闘の部を選んだんです。でも蓋を開けると自分より1年間分経験豊富なチート持ちが相手と来た!危険だぁぁ!!って思ってるんです。だから、応援をしてください。」

「あはは。嫌だとか、逃げたいって言ってても最終的には諦めたりしないのが太郎くんのいい所ですよね。」

「おす!それに今回は悠太もいるから楽しみです。」

「うん。太郎くんらしいね!じゃあ太郎くん、トキメキハートも、戦闘の部も頑張ってね!天界で見てるから!」

ステラの満面の笑顔を見て僕は眠りについた。






ここは日本で言うところの警察署。数々の犯罪者を捕獲している。

そこには、ビルキン・グリスも捕まっていた。

まさか俺っちが女性に手をあげるとはね。

そして俺っちは昔のことを思い出した。

悪魔様と出会った時のことだから5歳くらいだろう。

俺っちは、ゴミ山のようなところに住んでいた。

両親にはお前は欠陥品でめんどくさいからいらないって言われて捨てられたのだけは覚えてる。

俺っちと同じで能力に何かの欠陥がある同い年ぐらいの子供3人と店の商品を盗んだりして暮らしてた。

そして今日もいつもの様に人から盗みを働こうとした。

「俺っち達の今回のターゲットは、今あそこの広場を1人で歩いてるローブの女性だ。」

「うん。あの女性、多分金持ち。」

「うん。あの子なら行けそうだね。」

そう言って俺っちに賛同してくれる双子の姉妹。

「計画はあるんか?」

俺っち達の中で1番背が高い男がそう聞く。

「そんなのいつもどうり強襲でしょ。」

「「「了解。」」」

計画は決まって全員で背後からその女性に「フレイム」と唱える。

そして、それぞれが出した火が女性に当たろうとしたところで

「そこのおねぇーさーん!俺とお茶しなーーーい?」

「え!変態!きゃぁぁぁ!!」

突然火と女性の間に腕をブンブン振り回しながら男がやってきた。

その男に女性は驚き、全力で走ってどこかへ行ってしまった。

俺っちたちが出した4つのフレイムはその男に当たった瞬間に直ぐに消えた。

そして、その男はゆっくり俺っち達の方を振り返った。

何故か少し怒っているようだ。

「君たち、あの女性に何かされたの?」

「別に?」

「うん。されてない。」

「うん。私たちが勝手にやってるだけ。」

「・・・俺っち達も命がかかってるんだよ。よく分かんないけどお前で妥協(だきょう)してやるぅぅ!」

そして俺っち達4人はその男に立ち向かった。


そして、俺っち達は目が覚めた。

あの男に一瞬でやられたらしい。

「目が覚めた?」

「みんなは?」

「ん?まだ寝てるよ。」

他の3人は気持ちよさそうにその場に眠っている。

俺っちが安心したのを察してその男はさて。とつぶやき。地面に座った。

「君たちはどうして人を襲おうとしたんだ?」

「・・・生きていくため。」

「人を襲ったり、人から盗んだりすると家の人に怒られるだろ?」

「家族は居ない。いや、いるけど捨てられたんだ。」

俺っちが即答するとその男からは黒い圧を感じた。

それで怯えた俺っちに気づいたのか男はふと我に返り、ごめんね?と呟く。

すると、さっきまで寝ていた3人が起きてきた。

「・・・瞬殺やったな。」

「うん。悔しい。」

「うん。厳しい。」

3人の無事を確認すると男は立ち上がり、優しく聞いた。

「なぁ君たち4人。俺は今、いつか滅ぼされる日が来るであろう、悪い組織を作ろうとしてるんだけどよかったら一緒に来ないか?」

そう言って手を差し伸べた。

滅ぼされる日が来る前提で作る悪者の組織?

みんなは疑問に思って顔を見合わせたがなぜかこの男性からは今まで出会った大人とは違う、優しさを感じた。

おそるおそる1番背が高い仲間が質問をした。

「その組織、具体的には何をしたらいいんや?」

「んー?やっぱり戦闘だね。具体的にはどんな悪いことをしたらいいかは分からないけど、結成した時に考えよう。」

「そうか。それしてワイらにメリットは?」

「毎日ご飯が食べられるし、暖かい布団も用意出来る。衣食住全てを俺が提供しよう。・・・家族みたいなものかな。」

微笑みながらその男は言う。

それを聞いた瞬間、俺っち達4人はその男の手を握り契約を完了した。

「あ、一番最初に入った幹部だから、君たちは俺の次にえらい大幹部だね!」

「いや、大幹部って戦うのが割と遅い位だよね。じゃあ俺っち達は恩人であるあんたの敵をいち早く倒しに行くための、中幹部?そこら辺の立ち位置がいい。」

「おう。それええな!」

ほかの3人もそれで承諾した。

「じゃあ、リーダーからこれはできるだけ守ろうって言うルールを決めます。まず男性陣、女の子を傷つけない様にしてください。」

「「なんで?」」

「俺が女好きだから。」

「了解。」

「おうよ。」

「まぁ、ルールはそれだけなんだけど。・・・あ!アドバイスあげるよ。張り切る時はテンションをあげるといいよ!やる気と気持ちとパフォーマンスは直結するからね。」

「「「恥ずかしいよ」」」

「ひゃっほ!!!」

「うう。3人とも。俺は悲しいよ。唯一してくれたのは。えっと?」

「ビルキン。 俺っち。ビルキン・グリス!」

「ビルキン!よろしく!」

「あんたは?」

俺っちがその男性に聞くと俺?と言ってから少し間を開けて、

「悪魔って呼んでね。」

「「「「珍しいね。」」」」

「悪者っぽくていいだろ~。」

そう言って俺っち達5人は城を建てるにはどこがいいかの旅を始めた。



「ビルキン・グリス!飯の時間だぞ!」

見張りが俺っちが入っている牢の中に入ってきて俺っちの鎖を解いた。

・・・俺っちは女に手をあげた。そこそこ強い力を手に入れて一番最初の大切なことを忘れてたんだな。

悪魔様を裏切ったのは心が痛むし、女に手をあげた自覚が無かった俺っちを倒してこの牢にぶち込んでくれた、、あの少年には何か償えないかな。

「さーーって!飯飯ぃ!俺っちお腹すいたぁぁ!見張りの兄さん!今日の飯何?」

「野良ウルフのステーキ。」

「ひゃっほ!!!」

俺っちは飛び跳ねながら食堂へと向かった。

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