2話軍事会議
いろいろ予定も終わり、余裕出来たので投稿再開します!
私達は王室の前まで走ってきたため少し息が切れていた。
コンコンコン
「失礼します。遅れて申し訳ありません」
代表してアカツキが謝り、みんなで部屋に入った。
「フム、クリムにおぬしらを呼ぶように言ってから半刻以上もたっているがどうしたのだ?」
そう言って王座に肘をつけながら問いかけてきたのは、この国の国王であるガラムだった。
髪は娘であるクリムと違い茶色で、瞳も茶色だ。しかし目つきはそっくりだった。
「は、訓練場でいろいろありましておくれました。申し訳ありません」
「まあ良いだろう。それよりも会議の開始時間が遅れておる」
(また似合わない堅苦しいしゃべり方している)
私はそう思いながら膝をついていた。
「では行くぞ」
...
「最近木漏れ日の森での魔物の目撃情報が増えております」
騎士団長のウェルムの発言でざわめきがおこった。
「ばかな!木漏れ日の森はシント様の配下のの聖獣であるナティウス様の結界により魔物は出現しないはずだぞ!」
「それに結界で外からの侵入も拒むはずだ!」
先程から聞こえている通り木漏れ日の森にはシントの配下であるナティウスという背中から大木を生やした巨大な亀の聖獣「霊亀」が森を守っていたはずだった。
「私もそのことについてシント様にお聞きしようと思いましてどうしたといわれても…」
ウェルムは困ったように言った。
「シントよ、どうゆうことかを説明せよ」
「ナティウスは~森の結界に異常はなく~魔物の気配は感じられないと言ってましたよ~」
「それは本当か?」
そう言ったのは同じ勇者である「大地」の勇者タークだ。
タークはとても背が高く、おそらく2メートル50センチ程の身長だろう。腕は太く筋肉が盛り上がっている。こげ茶色の瞳と髪で、背に枯れた大地の模様をしたあざがある。
タークは疑った目でシントを見ていた。
「本当ですよ~そんな意味のない嘘はつきませんから~」
「大丈夫じゃないかしら?私この前木漏れ日の森見に行ったときに魔物の気配もいた痕跡もなかったし」
「そ、そうですよ!大丈夫でしたよ!たぶん…見落としがなければきっと」
そういったのは同じ勇者の「暴風」の勇者コトカと「光輪」の勇者アスカの二人だった。
コトカは薄緑色の髪に白い髪がいくつか入っていて薄緑色の瞳につむじ風の模様がある細身の女性だ。
アスカは白色の髪に白色の瞳をもち、右手の甲に輪の形をしたあざがある、細身の女性だ。
ちなみにこの二人は姉妹でコトカは父親似でアスカは母親似らしい。たいていは一緒に行動している。(アスカが弱気でコトカがいないと全くしゃべることができないかららしい)
「まあそこの二人がゆうなら大丈夫だろうし、そもそもシントがそんな嘘をつくわけないだろうから大丈夫か」
タークはそう言い納得していた。
「ところでそこの無口なお二人さんは一言くらい話したらどううなんだよ?」
「…すまない」
そう答えたのは同じ勇者である「常闇」の勇者ディーラだった。
ディーラは真っ黒な瞳に真っ黒な髪をした男性で、両手が真っ黒に染まっている。
「レイは無視かよ!」
「皆一回落ち着け!」
そうガラムが言うと部屋は静まり返った。
「とりあえず木漏れ日の森にはレイとディーラの二人に行ってもらう!」
「!」
「!」
私とディーラそろって驚いた顔をした。
「たのんだぞ」
ガラムがそういい会議は終わったのであった。