1話平和
初めて書いた小説なのでいろいろ指摘してくださるとありがたいです。投稿間隔は時間のある時に書くのでなかなか出せないと思います。
「起きてくださいお寝坊さん」
まだ眠くて私はこの声を無視した。
「ねえ、きいてる?」
「・・・」
「いい加減にしなさい!」
ゴン
私は布団を引っ張られ、床に思いっきり体をぶつけた。
「ごめんなさい。大丈夫?」
「・・・」
「相変わらず無口な人ね。心配してあげているんだから少しくらい何かしゃべりなさいよレイ!そもそも国の守りの要である勇者がいつまで寝ているつもりなの!」
彼女はこの王国の王女様のクリム。緑髪で整った顔をしており、珍しい金色の瞳をしている。なぜか毎日王宮内の私の部屋にやってくる。
「大丈夫」
青髪で右目の上の一房の髪がエメラルドグリーンになっている、瞳が黄色になっている男性とも女性ともとれそうな顔立ちの女性、私は彼女に一度出てもらい着替えながら言った。
「せっかく王女の私が気をつっかて起こしにきてあげているんだから少しくらい反応したらどうなの」
扉の向こうから彼女が話しかける。
「毎日来てるじゃありませんか」
私はそうそっけなく答えた。
「あなたがいつまでたっても訓練場にこないから心配してきているんでしょう!」
「ひとりで行けますので起こしに来なくともよいのではないですか」
「そう言っていつも来ないじゃないの!一週間に一度の合同訓練くらい来なさい」
着替えが終わり私は部屋を出た。
「やっと出てきた。ってどこに行くのよ」
「訓練場以外あると思いますか?」
そう言い私は訓練場へと向かった。
*
「っよレイ相変わらずの無表情っぷりだな!訓練来るの遅かったけどどうかしたのか?」
そう言って私の肩に手を置いたのは同じ勇者であるユウライだった。
ユウライは黄色の短いツンツン立った髪をしており所々白い稲妻の模様になっている。瞳は髪と同じで黄色になっておりスポーツ系の顔をしている男性だ。
「ユウライ~、レイさんはどうせまた寝坊ですよ~」
そう言って柱の陰から同じく勇者のシントだった。
シントは緑や黄緑といった緑系の色が混ざった髪をしていた。瞳はエメラルドグリーンで、葉の模様が入っている女性だった。
私は何も反応せず訓練場に入った。
ドゴーン
訓練場に入った途端大きな青い炎につつまれた。
「また派手にやってんな!」
「すごいです~」
あとから二人も入ってきた。
「すまないレイ、けがはないか?」
そう言って駆けつけてきたのは、さっきの炎を起こした犯人である勇者のアカツキだ。
アカツキは赤色の髪をしており瞳も赤くなっている。手の甲に燃え盛る炎のようなあざがあるのが特徴的だ。
「大丈夫」
私は氷の壁を溶かして言った。
「ここまで正確に魔力を扱って氷を壁にするなんて本当に君の魔法はすごいな」
「ほんとに俺もここまでうまくできないぜ」
「久しぶりにステータスを見せてくださ~い」
「別にいいけど」
そういい私はステータスウィンドウを開いた。
名前:レイ・クライアス
種族:ウッドエルフ
性別:女
スキル
氷結魔法:Lv10 治癒魔法:Lv10 創造魔法:Lv10 未来予知:Lv10 槍術:Lv10 形状変化:Lv10 魔法威力増加:Lv10 身体強化:Lv10 原点回帰 オーバーマジック
加護
時の加護 氷結の加護 創造の加護 戦の加護 治癒の加護 氷竜の加護
称号
氷柱の勇者 五神に愛されしもの 氷竜の友 限界を超えしもの
「「「・・・」」」
私のステータスを見た三人はなぜか黙ってしまった。
「やっと追いついた~、レイ少しは待ちなさいよ」
その沈黙を破ったのは私が置いて行ったクリムだった。
「みんな何で固まってるの?」
そう言って彼女が近ずき、私のステータスを見た途端叫んだ。
「えええええええええええ!何なのこれー!」
「やっぱり見間違いではありませんでしたか」
「見間違いであってほしかったぜ」
「はっきり言って化け物です~」
ほかの三人も思考が戻り散々なことを言い出した。
「ふつうじゃない?」
私が言ったとたん。
「「どこが!」」
と声を合わせて言う始末だ
みんなが落ち着くまでに30分もかかった。
*
「しまった!伝言があるんだった」
落ち着いたとたんクリムはまた騒ぎ出した。
「伝言ですか~?」
「ええ、みんな軍事会議があるから王室に来いとお父様が言っていたの」
「結構時間が過ぎてないか?レイはどう思うんだ?」
「・・・」
面倒になった私は何も言わないことにした。
「こういうときくらいは~なにかいってくださいよ~」
「とにかく急ごう」
その掛け声で私たちは王室へと急いで向かったのだった。