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ラエディア  作者: Sai
1/1

とある少年の物語

お__と_ござ__す。

_方は_____に_ば__した。

貴_の望___答え__さい。


○○「俺の...望みは...」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「鷹擬〜〜?寝てるのか???」


鷹擬「...んあ、ごめん海斗。寝てた。」


海斗「いや、別にいいぞ。次の移動教室にお前が遅れるだけだしな。」


鷹擬「そんな事言いつつ起こしてくれるのマジ優しい海斗パイセン...一生着いていきます」


海斗「お前なぁ...まぁいいや。寝言でなんか変な事言ってたからちょっと気になってな。」


鷹擬「変な事?」


海斗「別に覚えてないならいいや。んな事より教室移動すっぞ。」


鷹擬「行くか〜」


そう言って2人が教室を出て廊下を歩くと1人の女子生徒とすれ違った。


海斗「今の鶴海さんだよな...」


鷹擬「鶴海...?」


海斗「生徒会所属の折原鶴海さん」


鷹擬「あぁ、あの」


海斗「なんかいつもと違う気がしたんだよな...何だろ」


鷹擬「知らんけどもう行かねぇと間に合わなくなるんじゃないか?」


海斗「そうだな...行くか」


そうして、俺たちはこの日、いつもと変わらない青春を過ごした。


帰路に着き、適当に海斗と別れて愛しの自宅へ戻る。


鷹擬「オカンたでま〜」


オカン「おかり〜、早く着替えて晩飯食って食器洗っておいて〜」


オカン「そういやあんた宛に変な紙届いたけどなんか怪しい応募でもした〜?」


鷹擬「いや、してないけど」


オカン「そう?まぁ一応渡しておくわね」


鷹擬(...何も書かれていないハガキ?)


そこには、宛名と住所以外何も書かれていないハガキが1枚。


鷹擬(気味悪いな...)


不穏な予感がしたものの、一旦自分の机の上に置いて、着替えて晩飯。ルーチンとなった日常業務にひとしきり勤しむ。


鷹擬(最近流行りの4vs4陣取りゲーム。これが面白いんだよなぁ)


発売されてから毎日の様に遊ぶそのゲームは、友人の海斗と通話を繋ぎながらしている。

今日も今日とて、通話を繋ぎその日の夜遅くまでゲームは続いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌朝


オカン「起きないと遅刻するぞ」


鷹擬「んあ。寝落ちしてた...」


オカン「あんた態度悪すぎて成績良くないの何とかしないの?どうせ遅くまでゲームして授業中寝てるんでしょ」


鷹擬「登校してるだけマシという意見も」


オカン「それはまぁそうだけど...程々に頑張りなさい。」


鷹擬「うぃっす」


そうしていつものルーチンと化した朝の情報番組を見つつ、家を出て登校する


鷹擬「行ってきゃ〜」


オカン「てら〜」


登校中、同じ道同じ場所でいつも通り海斗と合流する


海斗「おう」


鷹擬「おう」


海斗「今朝のニュース見たか?」


鷹擬「見た見た。なんかまた物騒な事件が起きたらしいな」


海斗「というと?」


鷹擬「...四肢が切断された遺体が倉庫で発見されて近くには犯人と思われる人のメガネが」


海斗「それは一昨日のニュースだな。印象に残るのは分かるが、さては今日の見てないな?」


鷹擬「随分と高度な駆け引きをするようになったじゃねぇか...」


海斗「高度って何だよ...そろそろ朝の情報番組もちゃんと見るようにしといた方がいいぞ」


鷹擬「はいはい...」


海斗「今朝のニュースで取り上げるなら...やっぱあれだな。大企業の倒産と野球の勝敗だな」


鷹擬「あー。あれね。野球好きだもんな。海斗。」


そんな事を話しつつまたいつもと変わらない日常が始まる。


そう思っていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


放課後


鷹擬「海斗〜」


海斗「近くに出来たケーキ屋か?」


鷹擬「俺の脳みそを読んで...?」


海斗「顔に書いてあるぞ」


鷹擬「行くべ行くべ」


海斗「はいはい。」


そうして、下校中に少し外れた道を進み、2人はケーキ屋の近くに着く


「なんか不気味だな...」


そこはケーキ屋と呼ぶよりも、倉庫のような建物であった


鷹擬「ここであってるはずなんだが...」


海斗「GPSが使えないな...接続も悪いぞここ」


鷹擬「今日は戻ってまた調べ直してみるか〜」


海斗「道間違えたか?俺が?...まぁ暗くなってきたし戻るか」


その時、チェーンソーの様な音が鳴り響いた。

ブィィィィン...キュィィィィン...


鷹擬「なぁ。なんか怖い音が聞こえるんだが」


海斗「あぁ、近くで木でも切ってる音じゃないか?倉庫の方から聞こえるから、その人ならケーキ屋知ってるかもな。ちょっと聞いてみるか」


鷹擬「なんか嫌な予感しかしないんだが。」


海斗「考えすぎだろう?ただのチェーンソウの音じゃないか」


そう言って、2人は倉庫に向かった。

倉庫はシャッターが空いており、入口付近に立って中の様子を伺う。


倉庫の中には椅子と机。

そして更に奥へと繋がる扉があった。どうやら扉の奥で作業しているらしい。


鷹擬「なぁ、あの眼鏡ってなんか見たことないか?」


海斗「ん?...あぁ、なんか見た気がするな」


鷹擬「...あれって生徒k」

バタン

その時、扉が開いた


鷹擬「会の昨日すれ違った鶴海さんって人のじゃ」


○○「...」


海斗「...なんで、鶴海さんが血塗れでここに」


鶴海「...」


この日。この時。明確に。

この世界の音では無い音で、この世界の声では無い声で。

目の前の鶴海から"では無い"所から、


「それでは、招待致します。」


でも、目の前の光景にただ驚くしかできない俺たち私たちは。


「3」


只々何も出来ず


「2」


世界が変わるのを


「1」


見届けるしかできなかった


「よ__そ。_方の___叶___所へ。」




〜part1.ラエディアへようこそ〜


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

登場人物

鷹擬(たかぎ) 春陽(はるひ)

折原(おりはら) 鶴海(つるみ)

雛元(ひなもと) 海斗(かいと)

思い立って15分で作った作品。

気が向けば続く...かも...?

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