はじまりのお話
とっかかりとしてはありがちな話。
パチンコを知ったのはいつの頃だったか。
記憶をたどると、だいぶ昔にじいちゃんだったかな・・・それとも親戚のおじさんでしたか、小学校低学年にお店に連れていかれたのを思いだします。
ギラギラの外観に中に入ると、めちゃくちゃ賑やかでやかましい場所で、煙草の煙と匂いがたちこめ、大人が一心不乱に台で遊んでいる。不思議な場所だなあという印象でした。
私は遊戯しているじいちゃんの隣の台にじっと座っていることが出来ず、落ちている銀玉に目を輝かせたり、店の中を駆けまわって遊んでいたような・・・。
今、子どもは絶対に入れません。昔はそんなゆるい時代だったんですよね。
子ども時代は、後にも先にもパチンコ屋に行ったのは、この1回だけだったかな、今思いだしても鮮明で、ノスタルジーな気持ちにさせられます。
ついで大学の頃、友人がパチンコを嗜んでいました。
そんなあいつから誘われて、パチ店(パチンコ店の略)に行きました。
入った時は後悔でしたね。
あのやかましさと鉄火場的・・・私には場違い感・・・。
正直パチンコやる前は堕落と転落をもたらすようなイメージで軽蔑していましたから、怖いもの見たさと儲かるからというパワーワードに惹かれてホイホイとついて行っちゃったんですねえ。
当時は「綱取物語」というパチンコ台が人気でした。
天国モード(当たりやすい)と地獄モード(極端に当たりにくい)があって、あさイチは天国モードの滞在が高く当たりやすく連チャンしやすいというものでした。
今なお、語り継がれる名機なのですが、その時はそんなこと知りません。
ちゃっちい液晶に、軍配の描かれた数字が動き、たまに力士が相撲とる。
ゲームを嗜む私にとって、お粗末な画面に残念さを感じました。
しかも、ものの5分もかからない内に、あっという間に千円が消えます。
背筋が寒くなりました。
なんじゃこれ!あと千円でやめる。
固く決意し、再投入した千円で見事に当たったのです、ビギナーズラックですね。
隣に座るの友人に、
「おい、これ一箱でいくらになる?」
「五千円くらいかな」
「五千円!俺、やめる!」
「おい、ちょっと待て。まだ当たるかもしれんのに」
「いや、いい、いい」
私は席を立ちあがろうとします。
「じゃ、俺が打つぞ」
「ああ」
開店、即ヤメ交換に不審がる店員をよそに、換金を済ませた私は、その足でゲームショップに行き、ホクホク顔でゲームソフトを買いました。
あとで、友人が、
「ありがとな、あの後あの台、けっこうでたよ」
とのこと、ちょっぴりもったいなかった気がしたのを覚えています。
それからパチンコには触れることなく、20代の後半を迎えました。
ある日、ふと、何故かパチンコのことを思いだしました。
(暇だし行ってみるか)
ほんの軽い気持ちで、近所のパチ屋に足を運びます。
機種名は覚えていないんですが、麻雀をモチーフにしたセグ(デジタル時計のような数字が表示される)台に座りました。
五百円玉を入れ打ち出し当たらず、また五百円玉を入れ、残りの玉がわずかなところで、当たりました。
・・・・・・。
・・・・・・!
当時、パチンコの仕組みを全く知らない私は、大当たりチャッカー(大当たりすると開く)が開く前に、玉を全部打ち出してしまいました。
店員を呼ぶも、対応はしてくれず、どうしていいかとひとりパニックに陥っていたら、隣のおじさんが玉を分けてくれました。
なんとか、大当たりを済ませると、店員が、
「よかったですね」
の一言、普通なら、助けて頂いたおじさんに、ジュースの一杯ぐらいおごるのがマナーなのですが、全くのトーシーローは、換金してしまうと、そそくさと帰りました。
で、ここから友人とよく休日にパチンコ屋に行くようになりました。
遅い目覚めですね。
雑誌なんぞ買って、知った風な感じでパチンコを打っていました。
千円、二千円くらい打って、次の台へ、お店や回る台は関係なく遊んでいました。
たまに勝つこともありますが、この頃は負けていましたね・・・何も考えていませんでしたから・・・圧倒的に(笑)。
それからパチスロを覚えたのは、四号機の「北斗の拳」ですね。
言わずと知れた名機で、パチスロで一番売れたモンスターマシンです。
目押しが出来なくて、店員さんに揃えてもらっていました。
よく友人とイベントで朝お店に並んでいたのを思いだします。
パチンコって、朝並んで友人とワイワイ言いながら大勝ちを夢見て話をしている時が一番、楽しいんですよね。これ絶対あるあるです(笑)。そして、だいたい負けます(汗)。
この頃かな、パチンコ屋のバイトをはじめたのは・・・おかけで目押しが出来るようになりました(笑)。
ざっくりと私のパチンコ生い立ちを書いてみました。
いい面、負の部分は書いてません。
勿論、良かった事、狂いそうになったことあります。
それは、また別の話で。
あるある~かな。