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第6話 困ったらとりあえず戦闘

 そんなことを話終えた二人は会計を済ませる。

 ひげつらのドワーフはありがとうの一言も言わない。これで有閑マダムのたまり場になるのか。


「ありがとうございました。話しただけですっきりしましたよ」

「助けてもらってのはこっちだよ。酒を売ってるとあぁいう手合いも多くて困るんだ。また店に来てくれ」

 帰り道、大通りまでと二人がレンガでできた道を連れ立って歩いていると男性の叫び声。


「抵抗するな!」

「やめてくれ。それがないと生活ができないんだ」

 人目が付かない通りで三人組の男が一人の男を囲んでいる。

 まぁ強盗という奴だろう。

 奪われそうになるバッグと奪われまいとする男。しかし多勢に無勢。

 殴られけられ倒されても足にしがみつくように食らいついているから根性はある。

 しかし安易な抵抗は相手を逆なでする。余裕をなくす。

「離れろ」

 そういって二人が腰の剣を抜く。

 そして振りかざして、剣が燃え上がった。


「なんだ」

 燃え上がった剣をとっさ投げ捨てるあたり反応はいい。

 しかしそのせいでNには気づけなかった。

 地面に這いつくばる男の上を飛び越えるように現れたNはその勢いのまま一人の顔に拳を入れる。

 そして着地すると同時に一人の腹に蹴り。

 派手さはない。しかし相手の反撃を許さないまま一撃で沈める的確な動き

「てめぇか」

 最後の一人は虎の子の拳銃を懐からだす。

 そしてNに狙いを定め

 定めたところで氷の塊が頭にクリーンヒット。

 見ると遠くにいるオーナーがこちらを見ている。彼のせいだ


「いくら何でもやりすぎです。死んでませんか」

「手加減してるから死にはしない。それにこの町は法治じゃなくて人治だからな。強盗は多少痛い目に合わせても問題にならん」

 呻いている二人と反応がない一人を道の端っこで縛り上げたところでメッサーとNは合流した。

「君は足が速いな」

「あなたの魔法もすごいですね」

 遠目に確認したまま剣を燃やしたメッサーの魔法の腕と、そこから走り込み二人を素手でのしたNの格闘術。

 どちらもすごい。それ以上の言葉は助けられた男にはない。

「あ、ありがとうございました。なんとお礼を言ったらいいか」

「なら頼まれてくれ。大通りかどこかに守衛の見回りがいるからそいつらにそれを突き出せ」

「は、はい」

「面倒ごとは嫌ですから。行きましょう」

「そうだな。また店長にどやされる」

 そういって二人はその場を離れ、大通りまで行き、その日は解散と相成った。

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