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57話 突入!突入!突入!


 屋敷の入口にあるのは大きな鉄の扉は固く閉ざされている。

 その前にぞろぞろと現れる面々。


「ギルドの監査です。ここを開けなさい」

 監察代表の人間が声を張り上げる。

 その声に反応して建物のドアから人が顔を出したが、すぐに中に戻っていった。

「おらあけんかいコラ」

 ギルド監察部署の人間がそう怒鳴りつけ扉をけりつける。

「顔は見えてんだ。抵抗しても無駄やぞ」

 勢いよく蹴りつける。

 バンバンと騒がしくなる鉄の扉。

「はよあけんかい!こじ開けてもいいんやぞ!!」

 そういってどんどんと蹴りつける。


「どっちが悪者だかわかったものじゃないなぁ」

 彼らは冒険者という半端もの、やくざ者の集まりであるファミリーが悪いことをしたら調べるのが仕事だ。

 多少荒っぽいほうがいいこともある、とはNも理解するが目の前のやり取りは借金取りにしか見えない。


 その警告を聞いて窓やドアからこちらを見るファミリーの人間たち、しかし誰も鉄の扉を空けようとはしない

「仕方ないですね。こじ開けましょう。攻城槌の用意を」

「それなら私にまかせてちょーだい」

 そういって後ろからでてきたのはヴァンペルト。

 さすがにショッキングピンクな服はしておらず、動きやすそうなズボンと鉄の胸当てをしている。

 手には大きなハンマー。こう見ると工事現場でバイトなどしてそうな感じ。

「壊すわよぉ。下がっててね」

「お願いします」

 ヴァンペルトは前に監察の人間を下がらせると

「力よ。力。力さん。お願いしますよ力さん」

そんな不思議な呪文を唱えて大きく一振り。


 鉄の扉にくぼみができた。


「もう一回」

 耳に響く打撃音


「そーして最後よ」


 強烈なのを三発くらっても扉はなんとか耐えた。頑丈である。

 しかし閂か鍵かわからないが、そういった部品はハンマーの強烈な打撃を耐えるのは無理だったようだ。中で何かがへし折れた音がする。

 それを確認したヴァンペルトはペドロファミリーの男に合図をして二人で扉を空ける。

 開門。


「できたわ!」

「ありがとうございます」

「手間かけさせる」

「俺たちが先に行く。話を聞く気がないみたいだからな」

 ギルドの呼びかけに答えないということは、抵抗の意思か、少なくともギルドの命令に従う気がないということだ。

 それを察したペドロファミリーの一人が申し出る。

「さーて勝負よ勝負!」

「抵抗したのであれば仕方ありませんが、基本的には攻撃を加えないようにしてください。生死不問じゃありませんよ。生きてとらえるように」

「了解」

 仲間の復讐とやる気満々のペドロファミリーの面々と比べて落ち着いてるアナスタシアファミリーの面々が答える。

「がんばりましょう」

「やる気満々ですね」

 軽装の鎧に剣という恰好のアニーはNにそういった上で素早く先頭へ。

 清楚系美少女と言ってもバトルジャンキーなファミリーに所属しているのだ。

「人は見かけによらないか」

 Nはそうつぶやアニーの後ろを追う。

 彼の背中にはライフル。西の装備を一丁借りた。

 その言葉を聞いたピーターは、あなたも似たようなものだろうに、と心の中で思った上でNの後ろを追った。


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