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13話 といえば

 料理はおいしかった。値段を考えれば上の上。うまくて安い。店員も可愛いとなればこれだけ人気が出るのは当然か。

「そんな装備つけてるのは新人だけだ。ギルドが冒険者相手に割高で売りつけてるから買い換えるやつもいない。冒険者じゃない俺ですら知ってる」

「そんなものですか」

「そうさ。売り払った装備つけてりゃもう少し扱いも変わるとおもうぜ」

「別に困ってないんですけどね」

 たしかに傷もついてないほとんど新品だ。

「お前ほんとにダンジョン潜ってるのか?」

 疑いたくもなる。

「潜ってますよ。今のところ最高記録は8階層です。まぁ記録更新を狙ってただ進んだだけですけどね」

「地下か。塔か?」

 この街のダンジョンが上と下に伸びていることは彼でも知ってる。

「地下です。塔の方は明るくて困る」

 そんなよくわからないことを話したところで

「ご予約のお客様がはいりまーす」

という大声。


「アナスタシアファミリーだ」

 その集団の来店で店がざわざわとしだす。

 ここブレンダンの酒場は冒険者のたまり場。同業者ばかりだ。業界の有名どころはみんな知ってる。

「有名人なのか?」

「さぁ?」

 ただしこの二人は除く。


「あ、君、ちょっと」

 そこでメッサーは見知った顔を見かけて呼び止める。

 サラだ。彼女もほかのウェイトレスに混じって客の間をいったりきたり。

「はい、あ、来てくださったんですね。ありがとうございます。ご注文ですか?」

「おいしく食べてます。注文ってわけじゃないんですが、あの方々は有名人なんですか」

「えっと、アナスタシアファミリーのみなさんですか。初めてのお客様ですけど、冒険者ファミリーの中では上位を走ってる組ですよ。30階層まで挑戦してるとか」

 知らないんですか、というニュアンスが聞き取れるが

「へぇ」

「同業者のことまったく知らないんだな」

「いやまぁ、地獄の淵にこびり付いてる感じですからね。あなたも知らないんですか?」

「うちに来る冒険者の判断基準は金持ってるか迷惑をかけないかだからなぁ」

 知らないんだ。ということがわかり呆れた顔を隠せないサラ

「私が言うのもなんですけど、もう少し情報収集にしたほうがいいんじゃないですか」

「そうします。あ、ビール追加で」

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