表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雪女〜真夏の雪女〜  作者: 黒井 羊
10/17

妖精

 弥生はティラミスを一口食べると修一郎の前に戻した。いつもながら由利にはこの光景が恋人同士か仲の良い夫婦に見えてしまう。

  窓の外を見ながら弥生は口に入れたティラミスを飲み込むと修一郎を見た。

修一郎(しゅっしゅ)、雪男の話ばかりじゃなくて雪女の話もしてあげたら。雪女の正体を短編小説にしたんでしょ。」

 弥生は喋り終わると意味ありげに微笑んで窓の外を見た。

「ここで頭の中にある文章を朗読するのか。」

 外はすっかり暗くなり、風に煽られて窓ガラス近くを舞う雪はのイメージは雪女というよりも雪の妖精だ。修一郎は窓に映った弥生の顔を見て苦笑いをしている。

「課長、私読んでみたいです。怪談の雪女みたいな感じなんですか。」

「こいつの小説は相対性屁理屈論だから疲れるわよ。」

 由利の喋りを追いかけるように弥生は言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ