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雪女〜真夏の雪女〜  作者: 黒井 羊
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雪女は溶ける、真夏の雪女も解ける

 雪女が現れるのは大雪の日ばかりとは限りません。南国宮崎にも現れます。でも南国宮崎って死語ですよね。沖縄の知人は宮崎は寒いと言います。


 この作品は2010年頃FM宮崎に投稿した作品の構成を一部変えたものとなります。

 そのまま掲載すると著作権がJFNにある場合に規約違反になるのでこのようにしました。


 なおこの作品はベリーズカフェでも発表しています。

 東京に雪が積もった。興梠(こおろぎ)修一郎は会社を出ると

「雪ちゃんだ。」

と言いながら空を見上げた。まだわずかに雪がチラついている。

「ゆきちゃんって誰。」

 修一郎に続いて会社から出た藤川弥生はムッとした表情で軽く修一郎の尻に蹴りを入れる。その光景を見た吉野由利は〈またやってるなぁ。〉とプッと吹き出した。修一郎は弥生に蹴られた瞬間少しバランスを崩したが無視して歩き続けるので弥生の表情がみるみる険しくなっていった。会社の中では絶対に見せない表情だ。弥生さらには修一郎の背中を(こぶし)で軽く突いたり肩をぶつけたりしている。

 そんな二人を見ながら由利は兄にじゃれついても構ってもらえない妹を連想していた。由利は二人だけの世界に踏み込まないようにちょっと立ち止まり距離を置く。弥生の表情が分からないぐらいに距離が開くと子猫か子犬のとても可愛らしい仕草に見える。


 修一郎も立ち止まり、

「吉野さんどうしたの。」

と言い由利の顔を見ると、そのまま空を見上げた。修一郎の視線の先にはまだ重い灰色をした雪雲が見える。

「雪ちゃんじゃなくて雪女が来るかな(いて)っ。」

 修一郎が言い終わらないうちに今度は強めに弥生が蹴った。

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