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プロローグ
最初の出会い
図書委員というのは楽な仕事である。
図書にバーコードを貼ったり、貸出手続きをすることはあるが、
基本的には一人で読書をしながら昼休みを自由に過ごせる。
それが俺が2年生までの経験で得た事実である。
しかし「事実は小説より奇なり」とよく言う。
いや、そこまで大それた言い方ではないが・・・。
「及川栞です!よろしくおねがいします!」
今日から同じく委員を務める彼女はなかなか俺の思い通りにはいってくれないようだ。
俺の平穏は、この日を境に平穏からはほど遠くなってしまったのだった。
頭の中にあったものを、形にしていこうかと思っています。
勢いのある時にしか自分の思いを形として出すことができないため更新は早くないとは思いますが、
付き合っていただける方がいらっしゃれば、幸甚に存じます。