バンバ
今回は馴染みのないお菓子かもしれませんが、温かい目で読んで頂ければ、幸いです(^_^)
イスラエルに、バンバというスナック菓子がある。
日本では全くといっていいほど知名度はない。そんな中でどうしてそのスナック菓子を知ったかというと、イスラエルのアニメ映画で、『戦場でワルツを』という作品を観た。その中で、ある戦車兵たちが束の間の時間で、写真を撮ったりふざけたりしている最中に、スナック菓子を食べる描写があった。それだけの描写であれば、記憶に残らなかったかもしれない。ネタバレを避けるためあえて伏せるが、その描写の後に悲劇が待っている・・・。
こんな形で謎のスナック菓子を目撃したため、尚更印象に残った。最初は名前も分からなかったが、ある海外のサイトで、世界のお菓子選手権と題する企画があり、日本のお菓子だとポッキーやイワシせんべいがランクインされている中で、イスラエルのスナック菓子が出ていた。ピーナッツバター味のコーンスナック。名前は“バンバ”。
イスラエルでは老若男女誰もが食べたことのあるお菓子だそうだ。試しに、成城〇井、カ〇ディで探してみたら、案の定売っていなかった。買えないとなると、余計に記憶から消えない。この欲望を引き起こして社会を回す現代社会の宿命である。その沸々とわき上がる欲望が、僕を離さなかった。
試しにア〇ゾンで検索すると、なんとバンバが出てきた!ユダヤ教徒でもないのに、神様は僕とバンバを引き合わせてくれたのか!感動の嵐!しかし、送料を見て、愕然とした。高い・・・。通常ではありえない。感動の嵐から、買うか買わないかの葛藤の嵐へと変わった。
1度は買うのを諦めた。それから1週間、2週間、1ヶ月、2ヶ月と経つなかで、記憶からバンバが消えていった。しかし3ヶ月目で、突然バンバが記憶から現れた!!
なんだこれは!?これは運命か?いや、なんだか業のように感じた。僕は無意識に注文ボタンをクリックした。感情の奥深くに眠る何かが僕をそうさせたのかもしれない・・・。
それから、2週間が過ぎた。2週間など、人にとってはたいした時間ではない。歴史の流れで考えると、20年でもあっという間であるのに。しかし、僕にとっては、遥かに永い時間だった。さざれ石に苔の生えるほどの時間に感じた。
しかし、とうとう届いた。耐え抜いた末の感動が、泉のようにわき上がった!
パッケージは、全てヘブライ語と英語で埋め尽くされている。青い色のパッケージに、かわいらしい赤ちゃんのキャラクターが描かれている。それを見ている僕の目は、この赤ちゃんのように、輝き、純粋な光沢を放っていたに違いない。
早速食べてみた。パクリ!お!食感はキャラメルコーンよりも少し軽い。味は・・・少し塩っぽい。しかし、キャラメルコーンやカールと比べて、味のインパクトに欠ける気がした。
胸に焦燥感が渦巻いた。凄い期待していたのに、楽しみにしていたのに。不安がよぎった。バベルの塔を造り、そのために神の怒りを買い、言葉をバラバラにされた民のように・・・。しかし、その後に幸福が待っていた。ピーナッツの味がする・・・。その後から、甘みが広がってくる。ピーナッツバターの味だ!!!コーンパフとピーナッツバターのコントラストは新鮮であった。
それからはもう、手が伸びて手が伸びて仕方がない。クセになる。もう言わせてほしい、
「うまい!!!!!!」
このバンバの味を、僕は忘れることはないだろう。この出会いに感謝したい。
ありがとう、良いお菓子です。バンバ!