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ごちそうの詩 Season2  作者: bashi
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生きる者(カツサンド)

カツサンドを電車の中で食べた。美味しかった。柔らかい豚肉を使ったトンカツに、甘みと旨みのつよいトンカツソースを絡めたカツサンド。そして、それを挟み込む純白の食パン。


カツのしょっぱさで食パンの甘さも引き立ち、最高のハーモニを奏でる。


そうであるのに、心は真っ黒。絶望に挟まれている。カツサンドのように。カツは俺を睨みつけてこう言った。


くたばれ!!!!!


俺はハッとした。ぞうだ、そういうことか!俺の口に入る食べ物は皆、耐えていたんだ。辱めに、屈辱に。本当は食べられたくは無かったんだ・・・。なんでこんな男に捧げなくてはいけないんだ!あんまりじゃないか!


今まで俺はどれだけ無垢な命を犠牲にしてきたのか?


動物だって生きている。野菜だって、植物だって生きている。みんな生きたかった。


それなのに俺はどうして何も考えずに殺してきたのか?


そういえば俺は今まで昆虫も殺してきた。きっと、道を歩いていて蟻も踏んでしまっただろう。


まっとうな人間ならそんなことはしない。


俺は立派な悪人だ!殺人鬼だ!誰か俺を殺してくれ!俺は1人で死ぬべきだ。良識のある人よ!力を貸してほしい!


遠巻きから1人でいけるようにしくんでくれ・・・・。


誰が俺を殺してくれたんだろうね・・・・・。


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