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ごちそうの詩 Season2  作者: bashi
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カボチャコロッケ

カボチャコロッケは良い物です。衣の塩気とカボチャの甘みのコントラストはたまりません。昔お肉屋で買った熱々のカボチャコロッケを紙で包んでもらって熱々を食べる喜びは格別でした。(^_^)

俺は激しい怒りに震え、家を飛び出した。


時刻PM7:00。肉屋に行く。ポケットから小銭を出す。安いカボチャコロッケを買った。


俺はそれを素手で掴み、ポケットにしまった。


時刻PM7:15。怒りはさらに燃え上がる。俺は勢いよく走り出した。


寂れた商店街。あるのは寂れた映画館とBarが数件。薄らと光る照明。


そんなことお構いなしにただただ疾走した。怒りに導かれて。


寂れた商店街。すれ違う貧困、妬み、焦燥、疲れ、痛み、哀しみ。


寂れた商店街。シャッターのGraphic art。色あせたPoster gaphic。


疾走してたから、みんな概念と化して俺の心に、隙間に忍びこんだ。


寂れた商店街。焦燥は怒りをただただ激しくしていくばかり。


時刻PM8:00。Money game勝利者の巣。摩天楼。Modern building。


Modern building。表面だけの幸福。均等化された人々。


怒りがMetallicに、俺の心に、表面に居座り続ける。


Modern building。奴が出てくる。見せびらかす洋モク。これ見よがしに。


奴へ向かい疾走した。奴は俺に気づく。しかし、Sparkのように一瞬で俺は奴に飛びかかった。


奴を壊せ!Judgment heart。


俺はポケットに手をやる。油にまみれた。その手を奴の顔に塗りつけた。


戸惑う奴の表情を読みとる。

怒りが煌々としている。おさまらない。ポケットからカボチャコロッケを出した。


俺はカボチャコロッケを握りしめ、奴の口に突っ込んだ。Judgment!


油にまみれた手を、奴のSuitsで拭き取って。俺は走り去った。


時刻PM9:00。俺のShadowは疾走で見えなくなり、Tokyo cityへ染み込んで行く。カボチャコロッケの余韻を遺して…。


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