表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ごちそうの詩 Season2  作者: bashi
3/21

しゃぶしゃぶ

薄琥珀色の温泉に浸かるには、桃色をした豚肉。


あんまり浸しすぎると、繊細な豚肉はヤケドしてしまう。だから、優しくしゃぶしゃぶ・・・しゃぶしゃぶ・・・


そうしてあげると、豚肉は、少女から成熟した女性のように、凛々しくなる。


その美しい女性に、ゴマだれというアロマオイルに浸してあげてそっと口に運ぶ。


あ~・・・。至福。余計なもにがそぎ落とされ、良いものだけが凝縮された豚肉。ただただ旨い・・・。


野菜は、ネギだけで良い。豆腐も、白菜もお暇してもらおう。


ネギの香りは香水。ネギの甘みはスイートベイビー。ネギの旨みは思想の深み。お出汁に浮かぶネギは、はキャンパスを彩る印象派のような水面に浮かぶ睡蓮。


豚肉とネギを一緒に食べる。豚肉が芸術となる。ネギという色彩に彩られたその味は、淡く登る太陽。太陽に照らされた水面。モネの作品のような芸術作品となる。


しゃぶしゃぶは、もはや絵画だ。舌と感性を楽しませてくれる、印象派の絵画なのだ。



そして、こっそりうどんを入れちゃう。ちょっとした喜びもね!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ