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ごちそうの詩 Season2  作者: bashi
13/21

フライドポテト

 外はサクッとして中はホクホク。そんなアメリカンな彼の名前はそう、フライドポテト。発祥はベルギーと言われているが、ハンバーガーのお供に添えられているのだから、君はもうアメリカ人だ!


 ただのジャガイモであるならば正直に言って味気ないが、そいつが揚げられ塩をまぶされると、たちまちに伸ばす手を止めさせない魔性の食べ物に変身してしまう。本当に恐ろしい!


 その魅力はやはりその食感であろう。サクッとホクッとした食感は一度食べるともう忘れられるものではない。大きめに三日月型にカットしたフライドポテトもおいしいが、一番食感が引き立つのは、あの細長いマックのポテトだ。あれが特に魔性で、麻薬のようにまた摂取したくなるのだ。食感ばかりではない。ジャンキーであるのに、ジャガイモが持つ旨味と甘みがしっかりと生かされ、そいつが塩と混ざり、ただのジャガイモから、さらに高いステータスに上昇させてしまう。


 安いバイキング。元を取れない・・・。でも・・・料理を取り、席に着いてみると、その皿にはいつの間にか山盛りにフライドポテトが乗っているのだ。いや~恐ろしい(笑)。まずはそのまま食べる。あのジャガイモの旨味と塩味が絶妙にマッチしている。そのままでもおいしいが、ケチャップをかけてみる。そうすると、トマトの旨味が加わりアメリカのジャンキーさとイタリアの美食感が国際結婚してしまい、もう口の中はハネムーン大西洋横断旅行をしてしまっている!そして、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので、皿のそびえるチョモランマは、もうあっという間に無くなり、アメリカの広大な平原へと変えてしまうのである。


 縁日にも、たまにフライドポテトの屋台ででている。そこには、チーズ味、トマトバジル味など様々なフレーバーがあるが、なんといってもバーベキュー味が非常に美味だ。茶色い紙袋に入れらたポテトをシャカシャカと振り、バーベキューパウダーをまとわせる。そしてそのパウダーをまとったポテトを食べると、もう口の中はテキサス、ニューメキシコ、ビリーザ・キッドが暴れまわる。あの旨味成分が、ただでさえ上手いフライドポテトをさらに変えてしまうのだ。屋外でありすぐには手を洗えないのに、油とパウダーが手にこびりつくのを気にしないで、り我を忘れて食べ続けてしまうのは、いい思い出である。


 少し長くなったが、フライドポテトは旨い。これに尽きる。うん!これからも、僕はフライドポテトを食べているんだろう。永遠に・・・。

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