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ごちそうの詩 Season2  作者: bashi
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サイダー

夏の飲み物とあえば、サイダーである。あの透明で透き通った色彩にシュワシュワとした泡が立ち上るあの飲み物を暑い日に見ると、ああ、夏が来たんだなと感じる。そしてキンキンに冷やしたサイダーを飲むと、フッと果物の芳香が鼻を駆けて甘酸っぱいあの味が口の中に広がるのである。これが最高なのだ。


サイダーをコップに注いでみると、透明な色彩に様々な景色が映り込んでくる。窓辺に吊るした風鈴。草の生えた緑色の庭。とおくに見える浅間山の峰。それらの夏の景色がコップのサイダーに溶け込んで、サイダーは夏の景色のミニチュアになるのである。コーラでも、ファンタでも、景色は映らない。あの透明なサイダーだからできる楽しみ。如何にも至極である。


サイダーの缶を手に取ってみる。白の背景に栄える三本の緑の矢。そこに滴る水滴が、夏を感じさせる。またいつものようにサイダーを飲む。そうすると、こんな気持ちにさせてくれるサイダーも、暑い夏も、悪くないと感じる残暑の午後なのでった。

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