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誰なんだろう。
ここはどこだろう。誰かが自分を呼んでいる。これは、、、名前?...自分の名?
頭がひどく痛い。何も思い出せない。
だめだ。今は自分を呼んでいる人物にすらも受け答えしようとする気が起きない。
否、出来ない。
何か叫んでいる。
「____い、____めだ!おい!____んじしろよ!」
その時、懐かしくて酷く歪んだ記憶が流れてくる。
あぁ、ごめんね。こんなにも不甲斐ない思いをさせてしまって。
でもこれが一番なんだ。
...やっとこれで満足でしょ?満足じゃなきゃ私のいた意味が消えてしまうから____
そんな中少し厨二病めいた捨て台詞だったなと思いながら彼女はまた深く、濁った自分自身の黒に埋もれていった。