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第一話 いつもと違う朝
百人一首を使った小説です。が作者、時代背景などはめちゃくちゃになっていますので注意してください。
朝、いつものように目覚ましが鳴り、いつものように僕は目を覚ました。
いつものようにベッドから降りようとして、僕はある異変に気付いた。
隣に何かある。
いや正確には、隣に何かいる、と言ったほうが良いだろう。
僕の隣には女が寝ていたのだ。
僕は慌てて昨日の行動を振り返ってみる。昨日は確か夕飯のあと風呂に入って、レポートを作り、ベッドに入って本を読んでいたらだんだん眠くなってきて……僕は部屋に女を入れた記憶がない。そもそも僕はこの女を見たことがない。なのに何でここにいるんだ…?!
知らない女が寝ている理由もわからず、女が寝ていてベッドから出ることもできずおろおろしながらも、余りに非現実的な状況にこれは夢なんじゃないか…と疑い始めたころ、
「ん……」
女はゆっくりと目をあけ、僕のほうをゆっくりと見た。