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重機日記  作者: 忍の里
1/6

愛機との出会い

俺は 平凡な高校生、頭も悪いし進学する気も無い

もうすぐ 就職を考えないと いけないが

別に夢や 目標ってのが無いのだ


仕事するって事が 嫌な訳じゃない

学校に行くより バイトに行く方が面白い

学校では教えて貰えない事が解るから


先生や周りの大人達が言う通り就職するって事が

この不景気な時代に何か 自分の中で引っ掛かる

もう少し 勉強する時間が欲しいって思う

学校で勉強するのか嫌いだったのに 自分で

勉強したいって思うなんて考えもしなかった


俺はバイト先で その事を相談した

店長やスタッフは 快く話しを聞いてくれた

答えが見つけられるまで 雇ってくれる

俺は そのままバイト先に就職した


社会人一年生になった俺は 仕事しながら

答えを探してみた

何が正解で 何が不正解なのか


不景気の中では 絶対って事は無かった

優良企業の倒産や 解雇

一昔前の大丈夫が 今は大丈夫ではない


そして数年が経った 結局 答えが出るどころか

余計に悩む事になった

なら やってみたい事は挑戦してみたら?

それが 俺の出した答えだった


仕事を続けているうちに したい事は出来た

最初は大型車に乗りたいって思って

周りの大人達に相談してみると

「お前、重機に乗る気はないか?」っと、

ほぉ~ 重機かぁ

ロボットに憧れる男の子に それを言ぃますかぁ

「ぢゃ、お願いします」

やってみたい事は やって後悔する方がいいか

「分かった、話しは通しとくよ」


俺の やりたい事が見つかった


後日待ち合わせして 連れて行かれたのは

もの凄い山の中だった

「あの、まさか僕殺されないですよね?」

「当たり前だろ!」

「ぢゃ、よかった」

なんて会話しながら 目的地まで行くと

小さな採石場だった

「ここですか?」

「そう、ここだ」

事務所に入り 工場長と初対面した

「お前か?」

「ん?、あっ、はい 」

緊張する、目付き悪~

「素人で何も分かりませんが よろしくお願いします」

「おぅ、まぁあまり期待してないから」

んん、何だと?

「とりあえず お前には重機覚えてもらう」

「あ、はい 分かりました」

とりあえずって何だよ? 重機乗る仕事って聞いてたのに 違う感じ?

「山の天辺に 重機あるから 乗ってこい」

「えぇ~っと、どこら辺りでしょ?」

双眼鏡を渡され 山の天辺を見る

あった! 結構遠いょ あれは…

「まぁ、練習から始め 天辺の整地してみろ」

「はい、やってみます」

初体験に 少しワクワクしながら 山の天辺を目指す

早く乗ってみたいって気持ちから 登り坂を

ダッシュで駆け上がる

そして バテる…

「結構 キツいな…」

それでも 早く乗ってみたい気持ちが勝ち

また ダッシュで駆け上がる

「おぉ~、こんな所にM〇が!」

少し感激、 でも機体は錆び錆び…

これが 俺と愛機の初対面だった


操縦席に乗り込んで エンジン始動…

キュルルルル~ キュルルルル~

「あれ?」

キュルルルル~ キュルルルル~

「おっかし~なぁ?」

色んな所をガサゴソしてみる

「動け、動けよ」

キュルルルル~ キュルルルル~

「このレバーは?」

キュルルルル~ ブォ~ん ブォ~ん

「よし、いい子だ」

とりあえず レバーを動かして動作確認

「これが こう動くのか!」

各部の動かし方が解れば 実践してみるだけだ

初めて重機で土砂を掘る

「武器は? バケット、 これだけか!」

もぅ、気分はM〇パイロットである

ウィーン… ガガガガァ~ん

ウィーン… ガガガガァ~ん

すると そこに奴が来た!

「敵か?」

岩だ! 敵など いない


もぅ 自分の世界に入り込んでしまっている

夢中で 作業している後ろに 工場長が来てた事に気が付く事も無く

岩石と模擬戦を 繰り返していた


工場長は静かに その模擬戦の様子を見ていた

タバコに火をつけ 重機の上でウンコ座りである


それに気が付いたのは 少し後、 模擬戦が終了して

その気配を感じ 振り返った時だ!

「何か 目が怖い」

何かしら 怒られる感じ?

恐る恐る 声を掛けてみる

「お疲れ様です」

「… おぅ」

何か 機嫌が悪い? 俺 何かしたかな?

「お前 まだ荒いけどセンスはあるなぁ」

ん? あれ?機嫌悪かったんぢゃ?

「あっ、ありがとうございます」

「もぅ 昼や 休憩しろ」

「はい、分かりました」

どうやら 機嫌が悪かった訳じゃなかったみたいだ


昼の休憩時間が終わり 午後からまた模擬戦を開始する

まだ 難しい事は出来無い

すると 1台の軽トラが登って来た!

「誰だ?」

工場長だ!

「お前 横に乗れ」

横? どこ? 乗るスペースなんて?

「あの~、どこに乗れば?」

「ここに ステップがあるやろ」

あぁ~ ここですか? 落ちません?

ってか 落ちるでしょ!

「早ょしろ」

「あっ、はい」

そして重機は動き出す、凄い震動と左右に振られて

「こんな時は こうするんや」

ブォ~ん ガガガガァ~ ウィーン…

ガガガガァ~ ウィーン… ブォ~ん


あぁ 落ちる

俺 落ちるよ


「聞いてんのか?」

「掴まってるので 精一杯です~」

「あぁ~」

重機が止まった 助かった

「後に乗れ」

後って どこ? まさか この狭い隙間?

「早ょしろ」

「イェッサー」

また 重機が暴れ出す!

ブォ~ん ガガガガァ~ん

説明 何も聞こえないです!!

「分かったか?」

分かりませんよ 何言ってるか聞こえ無いんだもん

「な、なんとなく」

もう この罰ゲームはいいです!

そして重機は止まった 工場長のタバコ休憩だ


一緒にタバコ休憩してると 色々とレクチャーしてくれた

最初から こうして教えて貰えた方がよかった

もう こっちはゲロ吐く寸前だ

「3日やる」

「えっ?何が?」

「3日で 操作を覚えろ」

「さすがに無理かと…」

睨まれた 怖い…

ここは断崖絶壁… まさか…


「やる前から 諦めるな」

よしよし、突き落とされなかった

「はい、出来る限り頑張ってみます」


俺は3日間模擬戦をし、レクチャーを受けた

最終日の夕方に 翌日の予定が発表された

「明日は1日倉庫で修理」

「あの~、修理って?」

「お前のマシンを 改造する」

「おぉ~」

いきなり 改造とか 、テンション上がるね

ってか 何を改造するんだろ?


大砲でも付けるのか?

などと思いながら 帰宅した


翌日 少しワクワクしながら出勤すると

何やら 荷物を積んだトラックが1台待機していた

「おはよーございます、 あの表に停まってるのは?」

「さぁ?何だろうね」

先輩方も 何が届けられたか知らない様子だ

「まぁ、工場長が出勤して来たら任せりゃいい」


俺は 予定通り修理の用意をする為 作業着に着替えた

愛機は山の天辺に止めてあったので

ダッシュで取りに行く

ガタガタガタ~

倉庫に到着、 さて 何を修理するのかなぁ?


倉庫の中には 見た事の無い 機械が置かれてた

「あ、おはよーございます工場長」

「おぅ、おはよー」

「あの、これ何ですか? 重機入れられ無いんだけど」

「これか、ブレーカーや!お前の重機に装着する為に頼んであった」

こいつが、俺のマシンの新装備か!

何か 針みたいなの… どぉ使うんだ?

「重機入れて 先にバケット外すぞ、こいつは重いからなぁ アームとブームの補強もやる」

俺には 何の事やら さっぱり分からない

よく聞いたら 工場長が頼んだブレーカーってアタッチメントは 普通のよりサイズが大きいらしい


この採石場の岩盤は硬く それを砕く為の装備らしいが 威力を求めてデカイの頼んだとか

正直 動作確認の時に不安であると 整備の担当は言う

アタッチメントの交換は終わり アームとブームの補強作業は整備担当が 頑張ってくれたおかげで

俺は する事がなかった


一通り 作業が終わった段階で 動作確認だ

「ペダル踏んでみて」

ガンガンガン…

「大丈夫そうかな?」

アタッチメント以外は 問題無し

実際 岩盤が割れるのか?

整備担当と俺は不安でいっぱいである


午後から 安全の為に フロントガラスの前に金網取り付けて 一応完成だ

テストに入る

「アクセルハーフ位から試そうか」

「ラジャー」

ブォ~ん ガンガンガン…

「威力はあるなぁ 少し作業してみて」

「了解でーす、ってか これ難しいな」

ブォ~ん ガンガンガン…ガンガンガン…

「一回 油圧点検するね」

「お願いします」

何とか 大丈夫そうだ!

バケットと違い かなり重さがあるせいか

コントロールが難しい 旋回したら回り過ぎるし

腕も勝手に下がってくる


「機体は大丈夫みたい、また何かあれば言って」

っと 整備担当は 逃げるように去って行った


こうして 俺の愛機はパワーアップした

俺のカスタムM〇 PC200

ザ〇なんかに負けないんだから

グ〇には負ける?

翌日から 俺は 戦場に投入された



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