表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
碧巨人ヴィレ  作者: 漣職槍人
神様、仏様、天使、妖怪、魔法使い、宇宙人、超能力者・・・・・
9/41

2‐1.プロローグ

第二章ははやければ隔週更新で9月中に終わる予定です。

 神様、仏様、天使、妖怪、魔法使い、宇宙人、超能力者。

 誰でもいいから会いたい。

 そして、助けてください。


 子供のわたしには何でお母さんが死んじゃうのか分からない。

 気持ちはずっと落ち着かないままで押さえがきかない。ただ騒ぐわたしを叱るようになだめる大人たちがテレビをつける。わたしに見るように言った。

 映っていたのは魔法少女あかりちゃん。

 わたしも好きでお母さんと一緒に見ていたアニメだ。

 ・・・・・・お母さん。

 子供なりに気を使ってしぶしぶ画面を覗くわたしは思いつめる。

 テレビを見るふりをして横目でのぞく大人たちの顔はつらくて心が痛そうだった。

 大人のお医者さんでもダメなんだ。

 お母さんを助けられない。

 お父さんが身じろいだ。びっくりしてわたしは慌てて画面へと視線を戻す。

「あ・・・・・」

 目に入った一場面に小さく声を上げた。魔法少女が怪我した人たちの傷を治していた。

 ・・・・魔法が使えればお母さんを治せるんだ。

 ふと気づいた希望。

 でもわたしは魔法を使えない。

 じゃあ、どうする?

 使える人を探せばいい。

 でも見つかるだろうか?見つからなかったらどうするの?

 ・・・・・そうだ。魔法使いじゃなくてもいい。

 神様、仏様、天使、妖怪、宇宙人、超能力者。

 大人だって言葉を濁してうまく説明できない存在がいっぱいいる。

 子供のわたしにはお医者さんの、大人の言うことは難しすぎて分からない。けど大人は分かるから、分かるもの(お医者さん)にお願いしている。

 じゃあ、わたしは大人にも分からないものでお母さんを助けようとすればいい。

「だからあたしがお母さんを治してあげるっ!」

 お母さんに向かって宣言した。力強く『わたし』といったら『わ』が『あ』になった。その元気をお母さんに褒められてわたしの一人称が『あたし』に変わった。

 その日から、教会、お寺、神社と彼らを探した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ