乗り越えた日々。
思い出したかった。
でも辛い。
もうあの空間の輪の中にはいられないから。
あたたかくて、
幸せで、
周りがいて、
私もいた。
思い出すと、
とめどなく溢れる
思いと涙。
ごめんなさい。
頑張れなかったこと。
昔の居場所の人たちがかけてくれた言葉だけが、あの時のぼろぼろな私を、
かろうじで支えてくれた。
全部終わったら…と。
生きてても辛かったんだ。
もうこれ以上。
何を頑張れと。
大好きだったひと。
もう会えそうにないね。
私は一足先に、
消えてしまいそうな脆さの中で生きていた。
好きなものも、
大切なものも、
あるけれど、
食べられない、
笑えない、
憤ったり、
泣いてばかりいて。
助けてほしかった。
でも、言葉にすることなど許されなかった、あの日々。
そうだ。
わたしは、
こんな精神状態で、
すがりつくことしか出来なかった。
あのときは本当に辛かったんだ。
そして、いつも優しい人たちの優しさにすがりついてしまう。
暖かい日が来るまでは、生きてても色んなことにつきまとわれていた。
本当は、
この人生全て
リセットして、
無になりたくて。
私も私なりに積み重ねてきたものがある。
微力で、
ちっぽけで、
意味のないものかもしれない。
大きな財産を得ることと、
ちっぽけな自分を保つこと、
「死にたくない」より、
「死にたい」の気持ちが大きくなる場所に
いる意味はないでしょう?
憎悪しか湧かなかった。
一番ありえねぇのは
誰なんだろうね?
私の安寧を返せ。
私の小さな幸せを返せ。
心を蝕み、苦しめる何もかもを、涙と共に流すことが許されるなら…。
…あんな空気の中で、苦痛ばかりの日々を耐え抜いて。
だから今、
少しばかり将来の不安があっても、
一番好きであろう人と、遠く離れていても、
こうして生きていられる未来を掴めた。
ここからだね。
もう少し眠ったら、
またここから、
積み重ねていこう。
また、始めるために。