第一章エピローグ。
---あの事件の日から一週間後。
----コンコン。
「お姉ちゃ~ん?」
----コンコンコン。
「お姉ちゃん?朝だよ~。」
「うう~、やっぱり起きない・・・」
---ガチャッ
「しっ、失礼しま~す。」
---パタパタパタパタ
「お姉ちゃん、朝「ガバッ!」わわっ!?」
弟の捕獲に成功♪
そうあれからもう一週間がたった。
結局私の空朱への告白はできたものの、空朱の返事を聞く前にパパとママが到着して、返事はうやむやになってしまった。
パパとママには大泣きされたあとこっぴどく叱られたけど、まぁ何事もなかったしいいよね。
そしてあの事件から私は空朱のことを“くぅちゃん”と呼ぶようになり、空朱には私のことを“蒼華お姉ちゃん”と呼ぶようになった。
・・・・というか私がさせたんだけどね。
まぁくぅちゃんもまんざらじゃなさそうだったし、今までとはまた違った雰囲気で仲良くなった私たちを見て、パパとママも喜んでくれてるみたいだし、結果よければ全てよしってやつよ。
ま・・・くぅちゃんのことは追々落としてみせる!
まだ今はこんな貧相な体だけど、もっと大きくなってママみたいな出るところは出て、引っ込むところは引っ込んだナイスバディになってくぅちゃんを誘惑してみせるわ!
だ・か・ら・・・
「うう~~、お姉ちゃん離してよ~」
「だ~め。もうしばらくこ・の・ま・ま♪」
私を起こしに来たくぅちゃんを布団の中に引きづりこんで抱き枕状態にする私。
今では私を起こしにくるのはくぅちゃんの仕事になっている・・・というかこれも私がさせたんだけど。
「うう~~」
ふふふ、恥ずかしがるくぅちゃんも可愛い♪
そう改めて・・・くぅちゃんのことを好きになってから冷静にくぅちゃんの容姿を観察すると・・・・女の子のように可愛らしい顔に、華奢で小さな体躯、それに料理上手の優しい性格・・・・もう私の好みドンピシャじゃないってことに、後になって気付きました。
まぁそれがなくても好きになってたとは思うけど・・・ここまで恵まれてるともう・・・・ね。
「絶対にくぅちゃんを私のモノにしてみせるからね!」
「うう~~、僕たち姉弟なのに・・・」
「ふふふふ、“血の繋がっていない”・・・ね?それにくぅちゃんは私を幸せにしたいんでしょ?」
「・・・うん。」
「でも“弟”なだけのくぅちゃんにはそれは無理だと思うけどなぁ。」
「うう・・・」
「それじゃあ、くぅちゃんのママとの約束も守れないよねぇ~」
「うううう・・・」
「・・・・それともくぅちゃん・・・お姉ちゃんのこと、やっぱり嫌い?」
「・・・ちゅき。」
「////」
なっ・・・なによ!“ちゅき”って!?・・・・・もっ、もう少しで萌え死ぬ所だったわ。
「・・・あっ、その・・・・お姉ちゃんとして、好きです。」
「・・・・」
---ゴンッ!
「いったぁああい!」
拳骨一発。
「お姉ちゃんを“ぐろう”した罰です。」
「うう~~」
「まぁいいわ。時間はたっぷりあるんだもの。なんてったって私たちは・・・・」
“最高の姉弟(彼氏彼女)”なんだから。
---第2章へつづく。
ここまでこちらの小説にお付き合いくださり誠にありがとうございましたm(_ _)m
第2章の方は蒼華が22歳、空朱が18歳という年齢になった頃から物語が始まる予定です。
・・・といっても現段階ではプロットも何もできていないので、掲載できるの先になりそうです。申し訳ないです。
しかし、本当にこんな拙い小説ですがここまでお付き合いくださいまして本当にありがとうございました!