第7話 3日間の間0円生活だぁぁーー‼
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贅沢ばっか言ってますが、感想をくださるとありがたいです。
(特にダメなとこをアドバイスしてくれる方やモチベーションをあげてくれそうなコメする方)
『キーンコーンカンコーーン…………』
「よぉーし、チャイムが鳴ったから席につけ‼」
なにが、よぉーしか分からないがとりあえず言われるままに席についた。
今改めて教室を見てみると俺の世界の教室とたいして変わらないことに気づいた。
変わってるところといえば黒板じゃなくてホワイトボードを使用しているところぐらいだろう。
「いいかお前らぁーー‼ 分かってると思うがこのサバイバル合宿は、そんなに甘くないぞ」
いや、甘くないって言われてもこの世界に来て1日しか経ってないから、まったく分からないんだが……。
「先生‼ サバイバル合宿ってどんなことをするんですか?」
名も無い一人の生徒が質問をした。
確かに俺もすこしばかり気になっていた。
これの返答によって俺の命の危険度も変わるしな……。
「どんなことをするって? それは勿論――‼」
今までの経験から察するに嫌な予感しかしないんだが……。
「3日間の間0円生活だぁぁーーーー‼」
どうやら俺はここで死ぬらしい。
それとなんか聞いたことある題名だ。
『マジかよ……‼』
『食料とかでんのかな?』
『やっぱり死のうかな……?』
「まぁ、どうにでもなるか。お金の単位はこっちの世界でも円なんだな……」
「ユウマ突っ込むとこそこかよ‼」
「おっ、セシルだっけ? ナイス突っ込みだ‼」
「ディオ先生ありがとうございます」
こいつ、とことん突っ込みポジションだな……。
どっかのメガネアイドルオタクの新ぱ「ピーーー」と同じだな。
黒猫「オイ、こら。著作権とか考えろや‼ 結構いつも気使ってんだよ‼」
「なに出てきてるんだよ……。分かった分かった、気をつけるから」
黒猫「ならよろしい。くれぐれも注意しろよ」
「ヘイヘイ」
あいつ何であんなに上から目線なんだよ。化学のテストの点数「ピーーー」だったくせに。
黒猫「それも言うなぁぁーーー‼」
「ヘイヘイーー」
「それでは詳しくルールを説明しよう。この学園の東に森林があることは知ってるな。そこで5人一組のチームで3日間0円で生活してもらう。持っていっていい物は、衣服、各々の武器、1ℓの水と――学園側から支給されるもの、それだけだ」
そして不敵に笑い、
「勿論ほかのチームから物・食料を奪うのもありだぞ。正し武器を奪うのは、禁止だぞ」
「東にある森林って東ブロックの【エルロイド森林】ですか?」
「そうだ。勿論3日間の間そこから出ちゃいけないぞ」
東ブロック? なんだそれ。
「よし一通り説明がすんだから、もう今日は帰っていいぞ。明日の準備をしっかりして置くんだぞ‼」
「先生~。チームはどうするんですか?」
「すまん。忘れていた」
「それ一番忘れては、いけないものですよね⁉」
アイツ本当に突っ込むの好きだよな……。
「ここにクジで決めたチームが書いてある。みんなチーム表をみてから帰るように――っと」
ん? どうしたんだ?
「ただし、ユウマのチームだけは残るように」
「なんで俺のチームだけなんですか⁉」
「まぁまぁ、落ち着けって」
なんか腑に落ちないけど、残ることにしよう。とりあえずチーム表でもみるか。
えっと俺のチームは、
①ユウマ=シライシ ②アクア=アラン=ヒート ③セシル=ラグナロク
④レイン=フェルクル ⑤ルナ=ドウペント
なんか知り合いが多い気がするんだが……。これはあれか?
作者の都合上で一緒にしておかなきゃまずいっていう奴なのか?
「よろしくね、ユウマ。えっとセシルでいいかな?」
「構わないよアクアさん。まぁ、僕なりにできる限りのことをするよ」
こっちは見知った2人。
気を使わなくていいってのがいいとこかな。
「初めまして。私の名前は、ルナ=ドウペントと言います。よろしくお願いしまぁ~す」
なんともまったりとした感じで喋りながら歩いてきたのは、ルナ=ドウペントという娘だ。
見た目は――かなりの美少女だな‼ なぜかこっちの世界にきてから美少女に会ってばっかだな。
白と茶色をまぜたような色の髪をしており、髪型は腰まであるかないかのロングヘアー。
癖は、なさそうだが後ろ髪の辺りからすこしうねうねなっている。ゆるい天然パーマみたいな?
そしてとても整った顔立ちをしていて、その中でも特徴的なのは、目だ。
お姉さんみたいなとても優しげな感じがする。勿論スタイルもよく、出るとこは出ていて
出なくていいところは出ずといった女の子からみた理想の体型の持ち主だ。
特に……その……出てるとこは、すごく出てる。
とりあえず挨拶はしないとな。噛まないように注意しないとな……。
「こっ、こちらこそ‼ よっ、よろしくでございまれす‼」
無茶苦茶、変な奴だと思われたな、俺……。
「どんだけテンパってんのよ……。ルナちゃんよろしくね‼」
「よろしくルナさん」
「ええ、こちらこそ。へんなっ――話し方が変わってる人、セシル君、アクアちゃん」
「明らかに変な人って言おうとしたよね⁉ しかも言い直してもたいして意味変わってないよね⁉」
くそっ‼ やっぱり変な人だと思われたかっ⁉ どうやって誤解を解こう……。
「ちっ‼ ユウのチームってだけで居残りかよ」
「悪かったな‼ あとマ抜けてるぞ‼」
「いいんだよ、俺はそうやって呼ぶから。絵がないと誰が喋ってるか分からなくなるからな。こうやって初登場の時にあだ名で呼ぶとインパクトでるだろ? そうすると名前を覚えてもらえるからな」
もう一人わけ分からんことを言いながらブラブラと男の子がやってきた。
赤色の髪の毛の子だ。さすが異世界。
日本では、見たことのないような髪色の子がいるんだな。
この赤毛は、あだ名で呼ぶとインパクトが出るとか言ってるけど、むしろこの髪色だけでもインパクトは充分にある気がする。
あっ、でもビジュアル化されないか……。
「まっ、冗談だって気にすんなよ‼ 俺の名前はレイン=フェルクル。よろしくな」
ハハハッ‼ と笑っているレイン。可哀想だけど紹介すんのめんどく――作者の諸事情のため
次回か次々回のキャラ紹介でも。
一応ショートヘアの赤髪だけでも紹介しときます。
「っていうかこの作者軽く死んだほうがいいな……」
「ユウくんどうしたんですか? ブツブツと」
「いや気にしないでくれ。お前もユウかよ……」
「えっ⁉ この呼び方嫌ですか? 私的には呼びやすくていいと思ったんですけど……」
「別にいいぜ。嫌いじゃないしな」
もうすでにレインに呼ばれているし……。
断る理由もたいしてないからな。
「よし全員そろったな、いいかお前ら。ユウマは、仮にも異世界の人間だ。分からないことは多いと思う。だから全力でサポートしてあげろ」
「「はーーい‼」」
みんないい子すぎる……‼
「ユウマ、ところで何か分からないことあるか?」
「はい、とりあえず僕って何種族なのですか?」
「おっ、そうだな。ちょっとじっとしててくれ」
俺は、変な機械とか取り付けられて待つこと10分。
「珍しいな~、武魔特化種族か」
機械の音が止まったかと思うと画面に『武魔特化種族』と表示された。
「わぁ、すごいですね‼」
「確かに珍しい」
「俺なんて始めてみたぜ?」
「まさかユウマが武魔特化種族だとはね……」
――と4者それぞれの反応をした。
「なんか照れるなぁ……」
だってこの種族って世界で1割しかいないんだろ?
「とりあえずお金を渡しておくから、あとで何か武器を買ってくるといい」
俺は、ディオ先生から4万円もらった。
この人金持ちか? 普通こんな大金をくれる人いないと思うのだが……。
「ちなみにユウマのことは、学園長に言っといた。入学金とかはタダにしてやるそうだ。ただし授業料だけは、ちゃんと払えだそうだよ」
「払うって、僕お金なんか全然持ってないんですが」
「あぁーー、それは後で分かるぜ、ユウ」
「ならいいけど……」
なんか苦笑いしているから疲れることか嫌なことなんだろうなぁ……。
「もうほかに何かないか?」
「えっと東ブロックってなんですか?」
「あぁ、それか。それはだな……『プルルルーープルルゥー‼』」
非常にナイスタイミングで電話が鳴り出した。
「スマン‼ あとは、そいつらから聞いてくれ」
そういうとディオ先生は、電話の元へと行ってしまった。
「えっと、私が説明するね。グラニデは、大きく分けて5つのブロックに分かれてるの。まずヒストン学園や私の家があるブロックを中央ブロックと呼ぶわ。他のどのブロックよりも技術が進歩しているわ。魔物は、ほとんどいなくて基本的に人しかいないようなブロックでこの世界のお偉いさんとかがいっぱいいるわ」
「そして色々な物が売ってるね。そして交通機関とかも発達していてとても便利なブロックだよ」
なるほど。この中央ブロックってのは、東京と似たようなもんということかな?
経済的になくてはならない存在みたいな。
「そしてあとは、北ブロック、東ブロック、南ブロック、西ブロックとあるんだけど……」
「まぁ、あとはどこも似たようなもんかな?」
「確かにあまり違いって言うものがないですぅ」
「まぁ、住んでる種族に違いは、あるけどね」
「ちなみにその4つのブロックとか魔物って――」
「いっぱい出るぜぇ~、人が多く住んでるとこにはあまり出ないけどな」
「そ、そうか」
今まで普通に学園生活っぽいことしてたけど、やっぱり俺異世界に来たんだな……。
「ねぇ、そろそろユウマの武器買いに行ったほうがいいんじゃないかな?」
「それもそうね……。そうと決まれば急ぐわよ‼」
「わかったぜ、姉御‼」
「誰が姉御ですかーー‼」
「冗談だって、そんな怒るなよ‼ 可愛い顔も怒ると台無しだぜ?」
「いまさらおだてても、遅ーーい‼ 覚悟ぉぉーー‼」
「姉御って読んだくらいでそんな怒るな――ギャァァーーーーー‼」
「喧嘩はダメですよ?」
「これじゃこれから先不安だね……」
「ハハハッ‼ ざまーみろ‼ ……ハッ‼」
「どうしたんだい?ユウマ」
「な、なんでもない‼」
今思うと俺は、久しぶりにこんなに笑ったかもしれない。
いつも平凡な日々で毎日笑うとしても苦笑いや愛想笑いくらいだった。
もしかすると非日常ってやつもそこまで悪くないのかも、こうして個性豊かな人達に会えたし……。
すこしだけそう思ったが、すぐにみんなの笑い声でそんなことを考える気も失せた。
ちょっと長めに書きました。
誤字があったらすみません。




