第76話 そして戦いは終焉へ……
黒猫「約1ヶ月遅れの投稿となり、申し訳ありませんでした」
ユウ「読んでくれている皆さん。すいませんでした」
アクア「この小説『神様がミスした瞬間に』もあと1、2話で完結します」
レイン「突然の予告となりましたが、どうかご了承してくれですさい」
セシル「レイン何語だよ……⁉ ちゃんと決める時は決めてよ」
ルナ「もうしばらくこの話にお付き合い下さい‼」
「さぁ‼ いけ、リヴァイアサン‼」
くそっ……どうすれば……‼
状況は最悪。
SPもなくなりかけている。
《大次元断》を使うか?
だがあれは精神力の消費が半端ない。
一発打つのが精一杯だ。
なにか……なにか他に手は……‼
「《双風の斬撃》‼」
二つの竜巻によって、海の竜は呆気なく吹き飛ばされた。
「誰だ⁉」
この技は……ルナ⁉
「チーム『オリエット』所属ルナ=ドウペントです‼ 加勢しに来ました‼」
「同じくレインだぜ‼」
「小癪な‼ ……立ち塞がる者全てを焼き払う豪炎の劔《炎皇・カベイロスソード》‼」
ルナ達の頭上に無数の炎の剣が現れる。
一本一本の大きさは、さほど大きくないがあの数はマズイ‼
「死にやがれぇぇ‼」
「そうはさせないよ。《蒼翠翔》‼」
水で形成された刀によって次々と炎の剣が消えていく。
この力は……‼
「レイン‼ アクア‼」
「助けにきたよ」
「ユウマ~‼ 無事だった?」
「けっ‼ 全員大集合ってわけか。小賢しい‼」
何やらブツブツと呟きだした。
「気をつけろ‼ 上級魔法がくるぞ‼ レインとアクアは特攻‼ 残りは魔法で攻めるぞ‼」
「「OK‼」」
「いくぜっ‼ 《火炎流星波》」
「《炎弾乱射》‼」
「貫け《絶氷の矢》‼」
「援護します‼ 《ウインド》」
ルナが風を使ってセシルの矢の速度を上げた。
矢はすごい速度で、キャッチャーへと向かっている。
なら俺のすることは……矢の威力の増強‼
「《岩石猛進》‼」
氷の矢を包み込むように岩で覆った。
全員が遠距離攻撃で攻める。
接近だと例えあいつの上級魔法を打ち消したとしても、その反動がくるからだ。
「……闇夜に潜む邪の影よ、形あるものを喰らい尽くせ‼《ダークネスバインド》」
ロニを中心に辺りが闇に覆われていく。
俺らの攻撃は全て闇の雲に防がれた。
あれだけの攻撃をしたのに一撃も当てれないなんて……‼
闇の中から声が聴こえてくる。
『はははははっ‼ 次第に辺りは闇に包まれ何も見えなくなるだろう。そして何もできぬまま死ぬんだなっ‼』
「くそ‼ 完全に闇に覆われちまう前にみんな俺のとこに‼」
「「了解‼」」
あと3分程度といったところか。
そのぐらいで完全に闇に覆われるだろう。
「どうすればいいんだ……。俺達の攻撃が全然通じてねぇ……」
「上級魔法なら……いや、今さら詠唱しても間に合わない……‼」
「なら武器特化種族、もしくは武魔特化種族のレインかユウマにやってもらうしかないわね……」
「アクアちゃんは⁉」
「私の武器の拳銃は、パワーというより手数で攻めるタイプなの。だから何かを突破するっていうのには、あまり訳にたたないわ」
「でも俺の《焔の大蛇》よりかユウの《大次元断》の方が威力も貫通性もあるから、ユウの方がいいんじゃないか?」
「俺がやるのか……。俺なんがこんな大事な役目をやってもいいのか……?」
俺が今の心境を口にしたら、みんなが微笑んでくれた。
「なに言ってんのよ。あんた以外誰がこんな大事な役目やれるっていうのよ」
アクアが微笑みながら俺の手を握る。
「僕達、チーム『オリエット』のリーダーだよね?」
「こんな時リーダーがやらなくてどうするんですか⁉」
「頼むぜリーダー‼ 一発決めてくれ‼」
またセシルもルナもレインも俺の手を握る。
「「私達の力受け取って‼」」
「「俺達の力受け取れ‼」」
身体の中に一気に凄まじい力が入ってきた。
この感覚前にもあったな……。
あれも《大次元断》を使う前だったけ?
またみんなの力を借りちまったな……。
「任せてくれ……みんなの想い、無駄にはしない‼ 《大次元断》‼」
『ははははっ‼ 闇に飲まれろ‼ 《ダークネスバインド》』
全てを断ち切る次元の刃と全てを飲み込む混沌の闇がぶつかりし時、戦いは終焉を迎える……。
◆ ◆ ◆
『……ユ…マ……ユウマ‼』
誰かが俺を呼んでいる。
『ぉ……お…き……起きろ‼ (ぺし)』
頬に鋭い痛み。
一体何があったんだろう……じゃなくて‼
「痛ぇだろうが‼ 誰だ‼」
「目が……覚めた……?」
みんな目が潤んでいた。
泣くのを我慢しているといった感じだ。
「ユウ君ーーーーっっっ‼」
「ちょ‼ ルナ様⁉」
ルナ様が抱きつくと柔らかい二つの何かが当たるんですけど⁉
いや、嬉しいよ⁉ だけど理性とかが……‼
「死んじゃったと思っていました……。よかった……」
「ルナ…………」
「そっ、そうよ‼ ユウマのくせに心配させすぎなのよ‼」
「アクア…………」
ルナが抱きついてきた方と逆側にも柔らかい感触。
ひぐっ、ひぐっと泣くのを堪えているが、堪えきれてないアクア。
「ちょっと心配させすぎたか?」
「当たり前だ、バカ」
「当たり前だね」
そういった友人2人は、苦笑いをして去っていった……。
ルナ「ひっぐ……ひっぐ……」
アクア「すん……すん……」
ユウ「てか、ここどこだよ⁉ しかもあいつらどこに行ったんだよ‼」
この状況どうすればいいんだよ……。