第74話 ルナ&レインVSシアン&ルベック
黒猫「お気に入り登録ありがとうございます‼」
ユウ「今回は何すんだ?」
黒猫「くっちゃべりかな。あと補足」
ユウ「この作品、穴だらけだからな……」
黒猫「それ言うな……」
◆補足1◆
ユウ「第73話でアクアが使ってた《G―四大元素》って技は四大元素のいい部分を合わせ持つ技なんだよな?」
アクア「ええ、そうよ」
ユウ「なんでお前だけ使えるんだ?」
アクア「バクラ総隊長呼んできた‼」
バクラ「お主と会うのは久しぶりじゃな。ユウマ」
ユウ「ハルサメ総隊長、お久しぶりです」
バクラ「アクアが《G―四大元素》を使える理由は、説明するのはちと難しい。じゃが簡単に言うことはできる。もともと体の中に四つの属性があった『旧・異世界人』の血を受け継いでいるということじゃ」
ユウ「なんだ? その『旧・異世界人』ってのは」
アクア「グラニデができる前にここに住んでいた人達よ。その人達は四つの属性が使えたんだって」
ユウ「でも血なんていつ調べたんですか?」
バクラ「お主達が、桐生にやられ怪我をして警護隊が手当てした時じゃよ」
ユウ「なるほどあの時か……」
◆補足2◆
第50話のことです。
一応第51話にも補足入れ時ました。
ユウ「なぁ、セシル。なんで風の魔法が使えたんだ? お前水だろ?」
セシル「えっと魔法特化種族の特徴なんだけど、個人が持つ魔力の量や質を、他人に分け与えることが出来るんだよ。ただし体のどこかは魔力供給者と触れてなければいけないけどね」
ユウ「てことは……ミントさんと手繋いでたりしてたのか⁉」
セシル「まぁ、そうなるけど……って危な‼ なにすんのさ‼」
ユウ「うるせぇ‼ お前なんか消えてしまえ‼」
ダンジー「そうだそうだ‼」
ユウ&セシル「「何故お前が出てきた⁉」」
「《コーラル・スフィア》‼」
不意に足もとの水からブクブクと泡が出てきた。
それを初めに、至る所から泡が出始めた。
「なっ、なんだこれは⁉」
「なによこれ……‼」
2人が驚くのも無理はない。
数m前の泡が出ている所から、急に噴水みたいに水流が突き上げた。そのまま天井にあたり水しぶきとなって落ちてくる。
それが辺りにいくつも現れ、水の柱がたくさんできている。
「水を溜めたのもそうだけど、火の魔法も有難かったかな。やってくれなかったら、アクアさんに頼むつもりだったけど」
話している間も絶え間なく、水が天井に攻撃している。
「どういうことだ?」
「間欠泉って知ってる? それを見てこの技を思いついたんだけど、まぁ、そんなことはどうでもいいか……よいしょっと」
セシルは両手を動かし始めた。
無造作に突き上げてた水が、オルトスとセフィーネの辺りに集中する。
「くそっ‼ 避け――れるか⁉」
「きついわ‼」
「アクアさん‼ 今のうちに‼」
「ラストぉぉぉーーーー!!‼」
「そうはさせるか‼ 《虎空衝波》‼」
二つの力がぶつかる。
その間にセフィーネが詠唱を始めだした。
だけど……もう遅いね。
「これで終わりだね」
「がっ⁉」
「っ⁉」
無数の水柱が突き上げ次々と2人に襲いかかる。
受け止め切れるわけもなく天井に叩きつけられる。
1回、2回、3回……。
これくらいにしておくか。
「すこしやり過ぎたかな?」
「別にいいと思うわ。それだけの覚悟はあったと思うもの」
「そう、だね。先を急ごう‼」
「ええっ‼」
みんな奥まで行けたのかな?
◆ ◆ ◆
時間は遡り……
【ルペッタ遺跡 地下1階】
「おっと、ここから先は通さないよ‼」
「……この先に行きたかったら、俺達を倒すんだな」
案の定と言っていいのか、地下2階に向かう階段の前に2人組が待ち伏せしていた。
最初に喋った女の子は、天真爛漫という言葉が似合う金髪ツインテールの子だ。幼い感じもマッチしてどこぞのお嬢様を想像させる。
もう1人の男の方は、寡黙な感じだな。黒髪ストレートで前髪は、アシメントリー気味にしてる。
「1人でもいいから先に行かせてくれないのかな?」
「……俺達はオルトス達みたいに甘くはないんでな。行くぞシアン」
「うん‼ 任せて、ルベック‼ 《縮地》」
「ちっ‼ こうなったら俺が2人を止めるから、その間にユウとルーは先に行けっ‼」
「おい‼ 大丈夫なのかよ⁉」
「なら私も残ります‼ アクアちゃんと同じじゃないんですけど……私も困っている人を放っておけないタイプの人間ですからっ‼」
レインの斧と、シアンの双剣がぶつかり金属音が鳴り響く。
「お前ら……悪い‼」
「……行かせない、《光粒斬子》」
光の斧が襲いかかる。
でもこの手の攻撃はもう何度も経験しているから、対処も簡単‼
《縮地》で右に少しズレ、僅かにできた隙に、萌芽刀で斧を壊す‼
「《一崩狼》‼ さらに《地龍閃・乱打》‼」
「……ちっ‼」
この隙に《縮地》で階段を駆け下りる‼
【ルペッタ遺跡 地下1階 レイン&ルナ】
「……逃がしたか」
「こいつらとっととやっつけて追おう‼」
「そうはさせません‼」
「こっからは俺達が相手だ‼」
こっちにはルーもいるしな。
ユウを除いたオリエットのメンバーの中でルーが1番強いし。
「ルー‼ 詠唱の準備はどうだ⁉」
「いつでもOKです‼」
「……《光粒斬子》」
「《大風の矢》‼」
威力は若干ルーに武があるか?
「ぼーっとしてたら危ないよ‼ 《瞬烈斬》」
「くっ‼」
かろうじて受け止めたが、なんだあの速さ‼
目で追うのに精一杯だ。
「ほらほらぁ~~‼ どうしたの~~?」
徐々に競り負けている。
双剣と斧じゃ小回りのききやすさが違う。一撃の威力で勝負する斧と手数の多さで勝負する双剣とは戦闘スタイルが変わる。
相性的には、斧の方が不利だ。
「だんだん反応が遅くなってきたよ~? えいっ‼」
「くっ……」
肩と左足のふくらはぎ辺りに、激痛が走る。
俺は動きが僅かに遅くなるが、シアンは一向に攻める手を休める気はない。
「当たって下さい‼《風の斬撃》」
「……邪魔はさせない《明星・ルナティックスター》」
私の斬撃は呆気なく消され、なおかつ光の星は追撃してくる。このままじゃレイン君が……‼
しかもこの威力と範囲。
これは中級魔法‼
対抗するには中級魔法なんですけど、生憎まだ私は一つしか使えないですからね……。
接近魔法しかないんですがあの魔法、体力とSPの消費量が半端ないから嫌なんですけどね……。
でも相手は魔法特化種族。
接近戦を持ち掛けてくる敵は、苦手なはずです‼
なら――
「《拳風砕牙》‼」
拳に風を巻きつけそれを糧にして相手を殴る。
魔法特化種族らしからぬ、接近魔法です‼
「……珍しい魔法もあるもんだな……」
「いきますよぉ‼」
右、左、右と交互に攻撃をしていく。
ルベックもだいぶ息切れしてきました。
「……小癪な‼ シアン‼」
「任せてよ‼ 《縮地》か・ら・の《風龍閃・乱打》‼」
シアンが俺の視界から消えた。
武器特化種族の得意技《縮地》だ。
ついこの間までの俺ならここで何もできずにいただろう。
だけど……今は違う‼
「《縮地》プラス《火龍閃・乱打》‼」
火と風がぶつかり消える。
どうやら間に合ったようだな。
「レイン君‼ ありがとうございます‼」
「任せろって‼」
「もぉ~~‼ 邪魔ばっかしないでよっ‼」
「……いや、問題ない。逃げている間に準備はできた」
準備⁉ そんなことしている余裕なんてなかった筈ですけど……。
「……光と風の違いをみせてやる。《シャイニー・ミラージュ》」
「うわっ‼」
「眩しい‼」
なんも見えない……‼
視界を奪われること1分。
徐々に視界も晴れてきた。
「……女神が宿いし輝ける光よ、悪しき民どもに聖なる戒めを刻め《聖十字の光》」
上級魔法⁉
また辺りが光に包み込まれた。
「ぐわぁぁぁーーーー‼‼」
「きゃーーーー‼‼」
「あれ? もしかして本当に死んだ?」
「……さぁな」
◆ ◆ ◆
【ルペッタ遺跡 地下2階】
「おっと‼ ここから先には行かせないぜっ、シライシ」
「いかにもモブキャラそうな奴らが30人近くいる。足止めみたいなものかな?」
「おい‼ モブキャラいうな‼」
「あっ、悪い。声にでてたか」
「舐めやがって、この野郎ぉぉーーーー‼」
「ふんっ‼」
「あべしっ‼」
相手の攻撃より先に剣を振ったら、うまい具合に当たり吹っ飛んでった。
受け止めるつもりだったんだが……うーん、流石モブキャラ。
やられ癖が染み付いているみたいだ。
「さぁーて、雑魚ども。大掃除してやるよ」
前がきのオチが第51話と被ってたり…
読者の皆様が疑問に思うことがあれば、お気軽に感想にお書き下さい。
追記:また最初から読み直して手直しすることにしました。更新速度が遅くなると思われます。すいません。
ユウ「これ以上遅くなったらどうすんだよ」
黒猫「出来るだけ早くするよ‼」
アクア「読みやすくなるようにしたり、セリフ追加とかするらしいから(作者が)、もし暇があればまた読み直してみたりしてね」




