第73話 セシル&アクアVSオルトス&セフィーネ
遅くなりました‼
更新が遅くなったのもなんですけど、アクセス数全くといっていいほど、見てなかったので……。
PV150000、ユニーク25000突破しました‼
こんな数になってるとは……感謝感激です。
では、闇鍋へGO‼
◆ ◆ ◆
ユウ「もっ、持ってきたぞ……」
アクア「私達のはもう用意してあるから」
ユウ「そっ、そうか……」
ルナ「では灯りを消しますね♪」
パチッ‼ という音と同時に暗くなった。
まるで死神の料理に闇へと誘われたみたいに。
ユウ「まず俺から入れるな」
俺は冷蔵庫を探って手に入れたネギを入れる。うん、まともな品だ。
セシル「次は僕の番だね」
セシルは豆腐だったけ?
まともな品part2だな。
レイン「一気に入れるぜ‼」
レインはニンジンだったな……。
あいつの髪色にそっくりな真っ赤なニンジンだったな……。
アクア「次私いくね‼」
ポシャン、という音がしたということは、固形状のものか……。
でも料理上手なアクアに限って変な物を、鍋の中に入れるとは考えにくい。
ルナ「あっ、最後私行きますね」
音が全くしなかった。
……えっ? 逆になにいれたの⁉
そっと入れたから? いやそれはない‼
考えるんだ……‼
音がしない→未知のもの→危険‼
ユウ(これで最期か……)
セシル(まだあきらめてはダメだよユウマ‼ しかもその最期は洒落にならないよ‼)
レイン(1回でいいから、リア充になりたかった……‼)
セシル(まだ死んでないよっ⁉)
ちなみにこの会話は、テレパシーみたいに会話できる機械をレインから借りたから出来ている。ただし2m以内しか使えない……。
アクア「じゃ、灯りをつけるわよ」
ルナがフタを閉めて、アクアが灯りをつける。
男三人(南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏……)
ユウ「そっ、それじゃ開けるぞ……」
俺は恐る恐るフタを開けた。
レイン「なんか少し赤いけど、普通だ……」
セシル「想像してたより酷くないね」
アクア「ちなみに私が大根を入れて、ルナちゃんが七味唐辛子(粉末ver)を入れたのよ」
成る程……。その手があったか。
たしかに音なんてするわけないな。
てっきり食材のみかと思ってたぜ。
ダンジー「とにもかくにも、楽しく食べれましたとさ。めでたしめでたし」
ユウ「何故にお前が出てきた⁉」
【ルペッタ遺跡】
「おいおい、これで大丈夫なのかよ~」
嘲笑いながら、男は言う。
「確かにこの程度だと村どころか家一つも守れないでしょうね」
表情一つ変えずに、女は言う。
「なんだよ、これ……。なんなんだよ‼ 一体何があったんだよ‼」
辺り一面兵士が燃えた跡があったり、斬られたりして倒れてる。
誰一人ピクリとも動かない。
遺跡の内部――そんなものは全く気にならない。
ただ倒れてる兵士にしか目がいかない。
「お前達がやったのか⁉」
「まぁまぁ、そう怒りなさんな。まずは自己紹介だろ? 俺の名前はオルトス。『世界の終焉を望む者たち』のメンバーだ」
黒髪のツンツン頭の男がオルトスと言うらしい。
馴れ馴れしい感じだ。
「同じく、セフィーネよ」
こっちのサバサバした感じの女の人がセフィーネか。
髪型はルナと同じクリーム色でショートヘアだな。
2人ともかなりの実力者なはずだ。
これだけの人数と戦って傷一つありゃしないんだから。
「ロニは今どこにいる⁉」
「ロニ様は、この遺跡の最深部にある『始まりの場』にいる」
「まっ、行かせはしねぇけど」
「僕達に行かれては困るってことだね……。ここは僕に任せてよ。後で追いつくからさ」
「セシル1人でか⁉ そんなの無理だ‼」
レインの言うとおりだ。
無謀にもほどがある。
「なら……私も残るわ」
「アクアちゃん⁉」
「私は根っからの人助けマニアだからね」
片目を軽くつぶりウインクをするアクア。
う~ん……かっこいい。
「悪い2人とも後で必ず助けにくるから‼」
「セシルに姉御‼ 絶対生きて戻ってこいよ‼‼」
「ありがとうございます‼」
俺達は、下へと続く階段を駆け降りて行った。
◆ ◆ ◆
【ルペッタ遺跡 1階 セシル&アクア】
「悪いね、アクアさん。残ってもらって」
「気にしないでいいって言ってるじゃない。それよりも……」
僕達は目の前にいる2人の人間へと視線を送った。
今まで話している間、律儀に待ってくれていた2人に……。
「僕達を行かせては、くれないのかな?」
「バーカ。あいつら行かせただけでも大サービスだっつーの」
「そう……なら力ずくでも突破させてもらうよ‼」
見た所オルトスは、ハルバードを持っているけどセフィーネは武器を何も持ってない感じだね。
よってセフィーネは、魔法特化種族‼
「アクアさん、前衛は任せた‼」
「ええ‼ 特訓の成果を見せましょ‼《双銃乱射》‼」
私は、セフィーネっていう人から攻撃した。
魔法特化種族っぽいから武器特化種族と相性いいからね‼
「武器特化種族は武器特化種族同士でやろうぜぇー?」
案の定オルトスが、間に割って入ってきた。
敵もそうアホじゃないみたいね。
種族のことを明確に分かってる。
「ならこれでどう⁉ 《炎弾乱射》」
炎が灯った弾丸がオルトスに向かう。
「セフィーネ‼ 今のうちに詠唱の準備を‼ 《水龍閃・突》」
「ええ」
「くっ‼」
右肩に激痛が走る。
あいつの突は、速すぎる。
目でおっていたら間に合わない‼
しかも火は水に弱い。
ならこれしか……‼
「《水弾乱射》‼」
水の弾丸なら、衝撃も和らげることが出来るし、相性も大丈夫なはずよ‼
「甘いわね。私がいることを忘れないでちょうだい。……偉大なる炎の精霊イフリートよ、その力を我に与えたまえ《神風烈火》」
セフィーネを中心に魔力の渦が吹き荒れる。
《水弾乱射》より遥かに大きな炎の渦は、案の定《水弾乱射》を受けてもいっこうに弱まる気配はない。
焼け石に水という慣用句が似合う。
……意味はすこし違う気がするけど。
「ちょ、セシル‼ どうにか出来ないの⁉」
「待ってあとすこし……よし‼ ……破壊と欲望を秘めし氷よ、汝我が元へ集い敵を貫け《氷牙槍・つらら》‼」
セシルの前に現れた大きな氷柱は炎の渦へと直進する。
ジュワッという音と同時に、床一面に水が広がった。
「やるじゃない」
「生憎こっちも弱いままじゃないんでね……‼ 《ウェーブ》」
2m近い波を練成し、攻撃するセシルお馴染みの魔法ね。
「下級魔法程度なら俺が……《虎空衝波》‼」
オルトスは、目の前でハルバートを十字に大きく振った。
衝撃波みたいな物と波がぶつかり打ち消しあう。
(また水位が上がった……。セシルは一体何をするともりなの……?)
気がつけば、膝辺りまで水がきている。
「まだまだいくわよ。……神聖なる焔ノ鳥よ、全てを焼き尽くせ《鳳華》」
炎の鳥――鳳凰みたいな形を練成しこちらに放ってきた。
「セシル‼」
「ごめん‼ 間に合わない‼」
「うそっ⁉ きゃ‼」
「うわぁ‼」
すぐさま水の中に潜ったがやはり上級魔法。完全に打ち消すことは無理だった。
熱い‼ 身体が燃えるように。
水がなかったら絶対死んでたわ……‼
「くっ、《キュアリティ》」
「わわっ‼ なにこれ⁉ さっきまでの痛みが嘘のよう……」
「僕が新しく覚えた魔法さ。一時的に痛みを止め、軽い怪我なら治す魔法さ」
「やるわね‼」
(アクアさん…あと少しでいいからあいつら2人の攻撃抑えることが出来るかな?)
(分かったわ。全力でやってみる)
「ん? ヒソヒソタイムはもう終わりか?」
「もう充分よ。これで――これで終わらせる……‼」
身体中がズキズキ痛む。
でも……ここで負けるわけにはいかない‼
「はっ‼ 立っているのもやっとじゃねぇかよ‼」
「あまり私をみくびらないことね。《G―四大元素》」
この技を使う時がきたのね……。
◆ ◆ ◆
『いいかアクアよ。普通1人に対して1つの属性、これはこの世界では当たり前のことじゃ』
『はい』
『ただし、お前さんならこの技を使えるかもしれん。――四大元素の属性の力を合わせ持つ技を』
『ほっ、ほんとですか⁉ バクラ総隊長‼』
『勿論じゃよ。たしか武器は拳銃だったのぉ……《G―四大元素》という技じゃ。この技はそれぞれの属性のいい所を合わせ持つ強力な弾を打てる。ただし使用中自分の体力が減っていくから気をつけるんじゃ』
◆ ◆ ◆
「いくわよ……1発目‼」
「くっ、《氷硬剣》」
「無駄よ。その程度の防御技じゃ歯がたたない筈よ」
「くそっ……たれが‼ ぐはっ‼」
オルトスは受けきることが出来ず吹き飛ばされた。
弾丸の大きさも普通のより30倍は大きいから、受け止めれないのも当然ね。
「っ‼ まだまだぁぁ‼ セフィーネ援護を頼む‼」
「任せ――『させない』やっ‼」
私が時間を稼がなきゃ。
今セシルは上級魔法を打つ準備をしている……‼
でも打てるのは、あとせいぜい2発ね……。
「これでもくらえ‼《虎空衝波》」
「3発目‼」
激しい衝撃と共に打ち消し合う。
「待たせたね、アクアさん」
「セシル‼」
「そこのお二人さん……もうこれでおしまいだよ」
「何がおしまいだ‼ お前なんもしてねぇだろぉが‼」
「そうよ‼」
「なにもしてない? 君達の目は節穴かな? 意味もなくこんなに水をためないでしょ」
水位は私達の膝まである。
出入り口はいつの間にかセシルが氷の壁を作り塞いでいた。
水が抜けないようにするため?
「あいにくもう精神力が無くなるんでね。この一発で終わらせるよ。……清純なる水よ、我が前に憚る者を打ち砕き、天へと浄化せよ」
「《コーラル・スフィア》‼」
アクア「もうちょっと面白い物入れてくれたら、良かったような……」
レイン「姉御、それ絶対ルーの前で言わないで下さいよ……」
セシル「僕達の命が危ないから」
アクア「??」




