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第69話 ロニの行方

ユウ「どうも~‼ やってまいりましたこのコーナー」

レイン「まだ2回しかやってないけどな」

ユウ「細かいことはいいんだよ‼ それよりなんでお前が前書きに出てるんだ?」

レイン「バカ猫に頼んで出してもらったんだぜっ‼」

黒猫「出してあげた恩人に向かって、バカ猫はひどくねっ⁉」

ユウ「生きてたのか」

黒猫「まて、勝手に人を殺すな」

ルナ「所で頭が大変残念な猫さん」

黒猫「たいしてバカ猫と意味変わらないよ⁉ むしろ酷くなったような……」

ルナ「そんなことどうでもいいんですぅ‼ 前回アクアちゃんが言ってたあの質問に答えて下さい‼」

黒猫「そんなことって……。俺でも泣くよ⁉ えっと『ユウマはなんで短い名前なのに“ユウ”って省略されてるの?』だっけ?」

ユウ「そうだな。なんで俺だけ?」

黒猫「そいつは最初のキャラクター紹介を見てみな」


☆キャラクター紹介閲覧中☆


ルナ「ほへぇ~~。ユウ君はこんな人といたんだ。(絵音って娘、羨ましいですぅ……)」

レイン「面白そうな奴ばっかだな」

ユウ「で、これの何処がきっかけになったんだ?」

黒猫「白右がいるだろ? あいつもユウマと同じ名前だから分からなくなるかなぁ~と思って」

ルナ「そんな理由だったのですか……」

ユウ「てかあいつもう絶対登場しねぇだろ」

黒猫「いや、わざわざキャラクター紹介書いたんだから、出す‼」

レイン「出るといいな」


『ようこそ、ライのご友人の皆様。私がアフロディーテーです』


ドレス姿で現れた狐の獣人アフロディーテーは、ドレスの裾を摘まんで丁寧な挨拶をすると王座に座った。

気品溢れる銀色のロングヘアー。

頭の上には金色のかんざし。

凛々しさと優しさを感じさせる整った顔立ち。

どこをとっても眩しいな……。

ライが美人っていうだけはある。


『アフロディーテー様‼ ただいまッス‼』

『おかえりなさい、ライ。外の旅はどうでした?』

『とっても楽しかったッス‼ だけど危険な目にもあったッス……。そこを兄貴達に助けてもらったッス』

『それはそれは……。ライを助けていただきありがとうございます』

「いえいえお構いなく。ライとは

親しい間柄なんですか?」

『いえ、事実上血も繋がっておらず生まれも違う獣人ですが、ライはもうこの村の獣人です。私はこの村の獣人を愛しているからこそこのような家族と接するような態度をとるのです』


なるほどな……。この村の獣人はアフロディーテーにとっては家族同然ってことか。

……やっぱり呼び捨てはよくないな。アフロディーテーさんだな‼


「あの一つ聞きたいことがあるのですがよろしいでしょうか?」

しばしの沈黙の中アクアが口を開いた。

流石アクア。勇気があるぜ‼


『いいですよ。私達に答えれることならなんでもどうぞ。マイクでも使いますか?』


(マイク使った方がいいのかな?)

(確かに手掛かりが多く手に入るかもしれないね……)

(じゃリーダーらしく俺がいくぜ‼)

(頼んだぜ‼ リーダー‼)


「この中にいる方でオレンジ色の髪の毛をしている男を最近【メノコ大雪原】で見た方はいらっしゃいますかーー?」


我ながら丁寧な聞き方だぜ……‼


『おいオレンジ髪って……』

『あいつだろうな……』


おっ、どうやら知ってるようだな。


『その人は数日前この村を訪ねてきました。そしてその人がある要求をしてきました。私は断りました。そしたら「またくる」と言い残し、村を出て行き【雪原の奇跡】がある方へ向かったそうです』


「要求は何だったんですか?」


『我々の力にならないか? でしたね。そんな怪しげな集団の力になる気はサラサラなかったから、断ったんですけどね』


苦笑いをするアフロディーテーさん。


「あと【雪原の奇跡】って何ですか?」


『この洞窟を抜けてもう少し奥に行くと、赤色に葉の色を変えたモミジの木が一本だけあるんです。雪が降るような寒さなのに紅葉してるなんて奇跡だ、ということでその木が立っている場所をそう呼ぶことにしたのです』


なるほどな……。

確かにそれは奇跡だわな。


「どうするんだ? 場所は分かったわけだがすぐ向かうか?」

「いや、準備を整えてからだ。このまま行くと行きみたいに寒さのせいで体力を奪われるからな」

「本音は?」

「もうあんな寒い思いなんかしたくない」


ルナとセシルも大きく頷いた。

やっぱり火属性以外の人はそうなるか……。


『それでは今日は、この村でゆっくりしていって下さい。皆さん、宴の準備をお願いします~‼』


『『お任せをーー‼』』


現在の時間は10時。朝食をとったばっかだから妥当な時間だ。

宴は7時から始まるらしい。

ってことはまだ時間があるか。


「みんなはどうする?」

「僕はルナさんと魔法の練習するつもりだけど……」

「頑張りましょう‼」

「私は色々調達するつもりよ。レインも荷物持ち手伝ってくれるって」

「なっ⁉ 俺はそんなこ――『いいわね⁉』……はい」


「そか。それじゃまた7時にこの場所で‼」


「「イエッサー‼」」


アクアとレインは調達に行き、ルナとセシルは魔法の練習をするため練習場に行った。


「さて……思ってもみないチャンスだな」

聞くなら今しかない……‼


俺はアフロディーテーさんが座っている王座へと向かった。


◆ ◆ ◆


「アフロディーテーさん」

『はい、何でしょうか?』

どうやら朝食を食べた後らしく、まだ食べ終わった食器がテーブルに並んでいる。


「単刀直入にいいます。元の……いや地球に帰る方法を知ってますか⁉」


『っ⁉ なぜ地球を知っているんですか⁉』


確かに『グラニデ』の人は、地球という星を聞いたことも見たこともないはずだ。

まだ俺の事を知らない人だったら俺がその言葉を口にしたら、驚くのも無理はないだろう。


「すべてを話したいのですが、ここでは軽い騒ぎになるかも知れません。ですから何処か静かに話せる所はありませんか?」


『……分かりました。私の部屋に行きましょう。あそこなら誰もいませんから』


「ありがとうございます……‼」


期待と不安が高まる中、アフロディーテーさんの部屋へと向かった。

アクア「今回の前書きたいした落ちがなかったわね」


セシル「ツッコミだけでも出たかった……」

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