第68話 アフロディーテー
ユウ「こんにちは、ユウマです」
アクア「アクアで~す」
ユウ「バカ猫が未だにくたばってるので、代わりに神ミスについて語りまーす」
アクア「この前書きっていつもほんと適当よね~。何も書かないこともあるし、感謝の言葉ばっかの時や、感想募集ばっかの時もあるし」
ユウ「こればっかりはバカ猫の気まぐれだから仕方がないな……。だから前話から始まった『茶番&くっちゃべりのコーナー☆』もいつ終わるかも分からないし」
アクア「この前書きのそんなコーナーだったんだ……。所でさ前々から疑問に思ってることがあるんだけどさ」
ユウ「なっ、なんだよ」
アクア「前書きって「」の前に喋ってる人の名前がつくわよね? バカ猫は名前が長いから仕方がないと思うけど、ユウマはなんで短い名前なのに“ユウ”って省略されてるの?」
ユウ「そんなの…………知るかーー‼」
セシル「なぜに逆ギレ⁉」
アクア「あっ、セシル。いつもツッコミご苦労様」
ユウ「良かったな。ツッコミだけでも前書きにでれて」
セシル「なんか妙にイラッとするけど、気にしない方向でいくよ……」
アクア「まっ、その理由はバカ猫が復活したら聞くとしましょ」
「んっ……ふぁ~~」
小鳥達が朝からうるさくピーピーさえずる朝。俺こと白石悠馬は目が覚めた。今は悠馬じゃなくユウマだったか……。
なんかこのフレーズも久しぶりだなぁ~。“俺こと”って最近全然使ってなかったしな……。
俺は、わりかしどうでもいいことを考えてながら、顔を洗うために洗面所に向かった。
「あっ、おはようございます‼」
「おっ、ルナか。おはよう」
「ユウ君寝れました?」
「いや、俺枕変わると寝つきが悪くてさ……」
「奇遇ですね‼ 私もなんですよぉ~~」
ルナは苦笑いしながら、歯ブラシに歯磨き粉をつけた。
俺達は、中央ブロックを出る時には生活用品を一式持って出ることにしている。だからこうしてそれぞれ歯ブラシを持ってたりもする。
流石に枕は持っていけないけどな……。
「部屋が広いっていいですよね~~。今回は、1人1部屋ですし」
「だなぁ……。俺もレインのうるさいイビキを聞かなくて済むし」
アハハと笑う俺達。
のどかでいいねぇ……。
――って……‼
「こんなのんびり話してる場合じゃねぇ‼」
「どっ、どうしたんですか⁉ 急に大声だして……」
「ロニを追いかけてここまで来たこと忘れてた‼」
「そういえばそうでしたね……。すっかり忘れてました……」
「この村の1番偉い階級の獣人族なら何か知ってるかもしれない」
「そうですね。後で聞いてみましょう‼」
俺は洗面所でルナと別れて、自分の部屋へと戻った。
「食事は、朝8時に【イズモ大会場】だからまだ時間はあるか」
ちなみにこの大きな城みたいな建物の名前はイズモノシロというらしい。なぜすべてカタカナなのだろう?
この村の風習とかか?
そんなことを考えていると、ノックの音が聞こえた。
『……シライシ様。ご飯の準備ができました』
「あっ、今出ます‼」
ドアを開けると、例のメイドオブクイーンのメイドさんがいた。
綺麗に揃えられた前髪、和の心を感じさせる黒髪が俺の心をえぐってく。
『こちらへどうぞ』
「ああ。ありがとう」
俺は広いパーティー会場みたいな部屋に入った。
天井には大きなシャンデリアがいくつもあり、中央の1番奥には大きな王座がある。
まるでド○クエの城だな。
どうでもいいけど、ド○クエ5が1番面白いよね?
「おーい‼ ユウ~~‼」
この声はレインか⁉
「あのテーブルにあるスクランブルエッグ美味しいぜ」
「あとでとりにいくよ」
その前にやる事があるからな。
聞くこと考えておかないと……。
「別にそんな深刻にならなくても大丈夫だと思いますけど……」
「だよね~俺の考え過ぎ――ってまた俺の心を読んだのかよ⁉」
「だから読んでませんよぉ♪」
ニコニコ笑顔なルナ。
非常に可愛いんだが、なんかムカついてくる……‼
『みなさん~。そろそろアフロディーテー様がいらっしゃいます』
大きなイスの側にいた鳥の獣人がマイクを使って言った。
てかアフロディーテーって何だ?
“様”をつけているってことは、少なからずあの鳥の獣人より身分が上なんだろう。
こんな時ライがいればすぐ聞けるんだが。
俺は、もしかしたら、この村で1番偉い位の獣人かも知れないという期待を胸に秘めながら、王座に向かってゆっくりと足を運んだ。
◆ ◆ ◆
場所は変わり王座前。
俺は鳥の獣人に頼んでアフロディーテーと話す許可を得て、1番前で登場を待っている状態だ。
「ユウマ、ルナちゃんから話は聞いたわ」
「ロニの事なんてすっかり忘れてたな……」
「どうやらここの獣人達に聞いた所アフロディーテーというのは、この村での最高位にあたる獣人みたいだね」
『そうッス‼ そしてすごく美人ッスよ』
「あれ用事があるんじゃなかったのか?」
『アフロディーテー様が顔を出す時は絶対この王座室に集まらなければいけないッス』
「そんな決まりがあるのか……」
てか俺達、“様”つけてないけどいいのか……?
『さぁて、いよいよアフロディーテー様のご登場です‼』
会場全体に響く大歓声のもと、王座の後ろから人影が現れた。
ルナ「なんか前書きと本文の文字数が一緒な気がします……」
セシル「黒猫は今くたばってるからね。これで精一杯だったんじゃない⁉」
レイン「なんで俺は前書きに出れないんだよ⁉」
セシル「人気がないからじゃない?(笑)」
レイン「お前のその勝ち誇った顔がムカつくぜ……‼ 前書きと後書きに出たからって調子乗りやがって」
セシル「僕本編であまり喋らないから。ここら辺で喋っておかないと読者の皆さんに忘れられる可能性があるから……」
レイン「くそーー‼ 次こそは前書きに出てやる‼」
セシル「そもそも次があるか分からないけどね」
ルナ(2人共色々とたいへんなんですね……)




