第59話 リンヤー族とミンヤー族
投稿遅れました……。
すいません。
「あいつって誰だよ⁉」
「……ふん、誰だと思う?」
何だこいつ。疑問を疑問で返すなよ‼
「獣人族とか?」
リンヤー族とミンヤー族とかのか。
「……ぺったんこにしては上出来だ」
『離しなさい‼ 私はこいつを一発殴らないとーーいや殺さないと気が済まないの‼』
『落ち着いてくだせぇ姉御‼ 気持ちは分かりますが、殺すのはマズイでヤンス‼』
遠くでレインがアクアを羽交い締めにしているのが見えた。レイン、アクアを遠ざけたのはいいが、何でそんな弟子・子分口調なんだよ⁉
「それじゃ、ここからはオリエットの問題みたいね。なら私達はロニってやつを捕まえに行くわ」
「身体はもう大丈夫なんですか?」
「ええ、ブラッドちゃんと違って私は丈夫だから」
「うるさいチビ」
「はぁ⁉ この前の健康診断では1ミリ勝ってたんだからね⁉」
「今私あの時より1・1ミリ大きいもん‼」
「私今1ミリ伸びた~」
「私も伸びた~」
「止めなさい‼ 子供ですか?」
うん。パスカ先輩は流石だね。
やっぱ出るとこ出てる人は違うよ。
「ねぇ、ユウちゃん。なんか変なこと思わなかった?」
「悪いけど、ユウマ君。殴ってもいい?」
「べっ、べつになにも思ってませんよ‼ あとカレン先輩、悪いと思ってるなら、その拳しまって下さい‼」
「まぁいいや。それじゃ行くね‼ 3日後には戻って来るから、パフェよろしくぅ~」
「はいはい。いってらっしゃい」
(ユウマとデート⁉)
(羨ましいですぅ……。)
俺たちとハイネ先輩以外の人は出て行った。
「先輩はどうします?」
「うーん……もう少し一緒にいることにします」
「ところで獣人族の誰に聞けばいい?」
「……これ以上話すことはない」
「ほぅ……俺達はまだお前を許す気は、ないんだが」
「……だからどうした」
「アクア、ライはまだか?」
「もうすぐよ」
『呼ばれて飛び出てジャ~ン‼ みんなの愛玩動物ライ君参上ッス‼ 姉御持ってきたッス』
相変わらずのテンションだな。
「よくやったわライ‼ ご褒美に撫で撫でしてあげるからこっち来なさい」
『本当ッスか⁉ 今行くッス‼』
とことこ歩いてくライ。
「姉御と言うなって何回言えば、分かるのかなー!?」
『痛いッス‼ 許して欲しいッス‼』
アクアのお仕置きを受けてるライ。
なんて……なんて可哀想なんだ……‼
「てかそれ撫で撫でじゃないよね⁉」
「さっき言ったの気付いてないみたいだな。良かったぜ……」
「ルナ。今すぐこの材料を使って、カレーライスを作ってくれるか?」
「はい‼ 任せて下さいっ‼」
そう。ライが持ってきたのは、料理の材料。
あいつに地獄を見せてやる‼
1時間後……
「でっ、出来ました‼」
「よし、こいつを食われてやろう。桐生に」
「まっ、待て‼ なんかそのカレーライスの色おかしいだろ⁉」
「そうか? まっ食え」
「うぐっ‼」
桐生はうめき声をあげて倒れた。
ルナには悪いが有効活用だ。
後ろでアクアがレシピを聞いているが、正直話に首を突っ込みたくない。
「しばらく目が覚めないと思うから、ここの牢屋に閉じ込めとくか」
「そうですね。私達も早く帰ったほうがいいと思いますし」
俺たちは、桐生を閉じ込めた後、帰路へと着いた。