第3話 デジャブ? デジャヴ? どっちが正しい?
結構早めの更新です。
サブタイトルいいのが思いつかなかった……
「ここは……どこだ?」
俺は、目が覚めると知らない場所で寝ていた。
あれ? このセリフにシチュエーション、最近言った覚えがあるような……。
こういうのデジャブって言うんだっけ?
てか文字表記にするとデジャブだっけ? それともデジャヴだっけ?
どっちが正しいんだったっけ?
「あれ? 目が覚めた?」
俺は突然声をかけられたのでびっくりして起き上がった。
周りを見渡すと本棚があり、ベッドがあり、テレビがあり、女の子がありと
ごく普通な部屋にいるわけなんだが――って
「女の子⁉」
「何驚いてるのよ。女の子なんてどこにでもいるでしょ?」
確かに女の子は、どこにでもいる。ただしその中の3分の2は、恐らく可愛くない子だろう。
可愛くないわけではないと思うが、17年間生きてきた俺の感覚では男でも女でも化粧とか整形をせずにも、元の質が良すぎるイケメンや美少女がいる。
――それには恐らくどんだけ化粧などの努力をしても敵わないだろう。
そして今ここにいる女の子がそれに当てはまっているわけだ。
顔立ちがよく、身長は俺より10cmくらい小さくて、スタイルもよく健康的な体をしている。スレンダーって感じ?
髪型は肩にかかるくらいのセミロングで、癖は、ほとんどない。
髪色は、どちらかというと黒で、すこし茶色がかってる。
「悪い。いきなりのことで驚いただけだよ。ここは君の家なのか?」
そういえば、異世界なのに日本語通じるのか?
「そ、そうよ。ここは、私の家よ」
あ、普通に通じた。
だけど初対面だから緊張している感じが手にとるように分かる。
「とりあえず助けてくれてありがとう。俺の名前は、白石悠馬。君は?」
「私の名前は、アクア=アラン=ヒートよ。友達は、アクアって呼ぶわ」
「そうか、よろしくアクア」
「こちらこそよろしくね(ニコッ)」
やっぱり笑うともっと可愛いくなるな。元がいいからかな?
そういえば、この世界ってどんなとこだろ?
あのバカ、なにも言ってくれなかったからな……。
またなんかポッケに入ってるかな?
「あれ? 俺の服は?」
今改めて見ると俺の服じゃなかったりする。
わざわざ買ってきてくれたのかな?
「泥まみれだったから洗濯しといたわよ。何かまずかった?」
「いや、むしろ感謝してるよ。ありがとね(ニコッ)」
あのバカがそんな気遣いするわけないしな。
「べっ、別にこれぐらい当然よ‼ あと……その……何も見てないからっ‼」
恥ずかしそうに頬を赤く染めてそう言い残すと、アクアは部屋を出て言った。
なんでそんな恥ずかしがってんだ? 俺なんかしたか?
別にアクアは、俺の服を洗濯しただけだし…………。
「ん? 洗濯したって――まさか‼」
洗濯する→服を脱ぐ→下着も脱ぐ→裸をみられEND☆
「最悪だ……。いきなり無茶苦茶気まずくなっちゃったよ……」
そして待つこと15分。
俺は、一人でこれからどうしようかと考えていると突然ドアが開いた。
「たっ、ただいまっ‼」
「おっ、おかえり‼」
しばしの沈黙。
~悠馬視点~
やばいんだけど、何これ? なんでこんな初対面の人とギクシャクするんだよ‼
何なのこれ? 一種の拷問? この空気耐え切れないんだけど⁉
~アクア視点~
どうしよう……。なんか私すごく胸がドキドキしてる……‼
ユウマの裸を見たから? いや、私は見てない、見てない‼ あっ、あれはノーカウント‼
だから落ち着きなさい、私‼ 落ち着け落ち着け…………。
「「…………あの‼」」
なんでかぶるんだよ‼ 俺どんだけタイミング悪いの⁉
とりあえずここは、男の俺がっ‼
「わ、悪いな。変なもの見せちまって‼」
「こ、こちらこそ見てしまって……///」
慣用句・墓穴を掘る
意味・身を滅ぼす原因を自分から作ることのたとえ
またもやしばしの沈黙。
~悠馬視点~
くそ‼ 会話が続かねぇ‼ どうしたらいいんだ⁉
~アクア視点~
どっ、どうすれば⁉ とりあえず何か話題を作らなきゃ‼
そうだ‼ どこから来たか聞こう。うん、我ながら名案だわ‼
「えっと……どこから来たの?」
「日本っていう国から来たけど、どこか分かる?」
「ニホン? 聞いたことない国ね……」
「やっぱりか……。ところでここはなんていう国?」
「ここは、グラニデという国でありグラニデという世界よ。そんなことも知らないの?」
そうか……やっぱり俺は、異世界に来たんだ。そんな名前の国や世界なんて地球上には、
存在してなかったからな……。
「こんな話信じてもらえるか分からないけど、俺はこの世界じゃなくて違う世界からきた。だから色々とこの世界のこと教えてくれ‼」
「違う世界っ⁉ それってどういうこと⁉」
…………事情説明中…………
「なるほどね。ユウマは、チキュウという星のニホンからきたのね」
「ああ、そうだ。あとはさっき言ったとおりだ。アクアは、ここで一人で住んでるのか?」
「うん、私がまだ幼い頃に両親を亡くしてね……」
まずいこと聞いちゃったなぁ……。アクアと相性悪いのか、俺。
「あっ‼ 別に気にしなくても大丈夫よ? ところでユウマは、なんであんなとこで倒れてたわけ?」
「いやでっかいクマに襲われてさ。素手で戦ってたら、勝てるわけがねぇ‼ と思って逃げてる途中に転んで……そっからの記憶がないんだ」
「ようするにそっからは、気を失ってたということね。そこで私に発見された――てかアンタ素手でクマと戦ったの? バカでしょ」
失礼な。俺は人並の学力はあるぞ‼
「まぁ、いいわ。今からこの世界のこと教えてあげる」
「おう、ありが――(ぐぅ~~)……」
「あれ? もしかしてお腹すいてるの?」
うっ‼ そういえばあれから何も食べていなかったな……。
「ちょっと、まっててね‼」
そういい残すとアクアは、台所らしきところに向かっていった。
そして待つこと1分。思ったより早く帰ってきた。
「はい、これ食べて‼」
「これは、クッキー? アクアが焼いたのか?」
「そうよ。お、おいしいかは分からないけど……」
外はカリッ、中はサクッ‼
ほんのりした甘さが口の中に広がる。
「うめぇ‼ これなら何個でもいけるぜっ‼」
「ほんと⁉ よかったぁ……」
いやこれもう普通にうまい。
これもう普通にお店だせるんじゃね⁉ っていうレベルだな。
結局俺は、クッキーを食べ終わるまで一言も話さず黙々と食べ続けた。
そしてアクアは、ただひたすらに恥ずかしそうに俺とクッキーとを交互に見ていた。
どうでしょうか? 自分の文章力のなさには、毎度泣かされておりますが
前作よりかまともになってると思います。(自分では……)




