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第39話 アリアンス――それは時にとても残酷なもの

また更新おくれました……。

もう忙しすぎて前みたいに3日に一回とかは無理かも……。

あと感想おねがいします。

最近自分の書いた文章を読み直したりしてないので

変なとこがあるかも知れません。

なのでご協力お願いします。

「ただし、あることをやって貰うわよ。アリアンスらしく」

「あっ、あることって何ですか?」

なんかものすごく嫌な予感がする……。

「フォールタウンの近くの崖の上にある“キノコルマ”をとってきてね♪」

「「マジですかぁぁーーーーーー!?」」

俺以外の全員が叫んだ。

普段『マジですか!?』なんて言わないルナまでもが叫んだってことは相当やばいもんなんだな。


「分かったらさっさと行く!!」

「「はいっ!!」」



 ◆ ◆ ◆


【フォールタウン 近くの崖】


「取れそう……?」

「あと少しだぜ……!!」


俺達は今キノコルマという物がある崖にいる。

そのキノコルマの写真が……まんまシイタケじゃん!!

若干違うけど……。

やっぱりこの世界と日本はどっか似てるんじゃないか!?


「おっしゃ!! 取れた!!」

肩車をしていたレインが叫んだ。

隣で肩車の土台部分になっていたセシルが辛そうにしている。

かわいそうに……。


「あれ? なんかこのキノコ……。写真と違いますよ?」

「「なっにぃぃぃーーーーーーーー!!??」」

そりゃ折角採ったキノコル――もうキノコでいいや。

キノコが偽者だったら今までの苦労はなんだったんだ? ってなるだろう。


「えっとぉ……この写真のは、笠の部分のトゲトゲが三つありますけど、こっちの二つしかないですよね?」

「あっ、ほんとだ」

「俺も気づかなかった」

「くそっ!! 折角苦労して採ったのに」

「ほんとだよ……。まったく」


「えっと……ツインダケ。キノコルマと見た目はほとんど同じ。ただしツインダケの方は、トゲトゲが三つではなく二つ。キノコルマより安く出回っているが、汁物に入れるとおいしい。薬の材料には全然向かない」


セシルは図鑑に書いてあることを淡々と読んだ。

てかいつも図鑑持ち歩いてて重くないのかセシル!?


「汁物ねぇ~……。コイツ私が貰っていい?」

料理好きのアクアが提案した。

「俺は構わないぜ」

「俺もだぜ! 姉御」

「姉御いうなっ!!」

「危なっ!? だから銃弾は危ないって!!」

「いいでしょ!? 当たってもケガ――もしくは死ぬだけなんだから」

「アクアさん、死ぬのは結構問題だけど……」

俺も死ぬのは問題だと思う。

特に俺の場合は、もう元の世界に戻れないし。


『兄貴っ!! あそこのキノコじゃないッスか!?』

「ほんとか!? ライ」

俺は双眼鏡を取り出し、ライの指す方向をのぞいた。

覗いてみると確かにキノコみたいな物があった。

てかライ視力よすぎねっ!?

「おっ!! あったぞ!!」

俺達は、すぐさま駆けつけた。


「高いな……」

「高いですね……」

「このポーチ買うのには苦労したわ」

「姉御。それは違う意味での高い」

「レインに突っ込みを取られた……」

もうルナ以降の人の感想全然関係ないよね。


見たところ10メートルはあるかな?

そして斜面90度くらいの傾きにたくさんの草。

これほど上りにくい崖は、そうそうないだろう。


「にしても見れば見るほど、姉御の胸にそっく――『《連弾》!!』ガハッ!」

レインが吐血して倒れたけど、いつものことなのでほっとこう。

あとたとえ絶壁じゃなくてもそれは禁句だ、レイン。


「で、どうするわけ?」

ゲシゲシ、とレインを蹴りながら言うアクア。

なんて恐ろしい奴なんだ……!!

最初に会った時はこんなんじゃなかったのに……。


「ここは肩車でいこう!!」

「でもそれじゃ届きませんよ?」

「てかさっきもやったよね!?」

なぜかセシルが勝ち誇った顔をしているが、ここは気にしないでおこう。


「ならこいつを使おう!!」

俺はライを掴んだ。

こいつなら一応動物だから、崖とかも上れるはず!!


「ライ君いけますか?」

『任せてくださいッス。ルナ姉さん。こんなもん夜飯前ッス』

ずっと前から思ってたけど、こいつっておもしろい喋り方だな……。

言うこともおもしろいしな。


「がんばってね。ライ」

『分かりました。アクアの姉御』

「お前までそれ言うかぁぁーーーー!!」


この後アクアの怒りを沈めるのに10分かかった。








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