神様がミスした瞬間に

第３８話 はい。喋れるんです

すいません……。

テスト勉強が忙しくて更新遅れました。

申し訳ないです……。

感想等お願いしまーす！！

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「「…………何？　その生き物？」」

「いや俺のペットですけど……何か？」

あっ、どうも。ユウマです。

俺は、ひょんなこと？　からカワウソらしき動物を拾ってしまいました。

それが今肩に乗ってるこいつ。

フサフサしてて気持ちいいから飼うつもりだ。

さて問題はこいつを飼うことをアクアが、許してくれるかだが……。

「あのさアク――『いいわ♪　そいつ飼いましょ』ってマジで！？」

まだ俺は最後まで言い切ってないのに、アクアは飼うことを許してくれた。

「ほっ、本当にいいのか！？」

「別にいいわよ。ユウマも飼いたいんでしょ？」

「あぁ、そうだけど……。ユウマも（・）？」

「べっ、べつに私が飼いたい訳じゃないんだがらねっ！！」

赤い顔をしながらも否定するアクアだが、その発した言葉とは裏腹に、アクアは足をもじもじさせながらカワウソらしき動物を見ている。

「えっと、魔物図鑑を見たけど、これはリンヤー族の一種だね」

「なんだ？　そのリンヤー族ってのは」

「えっと……まず『グラニデ』は魔物と人間以外にももう一つ変わった種族があるんだ」

「それがさっき言ったエンヤー族か？」

「リンヤー族ね。大きい一つのまとまりで考えるとこいつらは、獣人なんだ。その中でも北ブロックと南ブロックに住んでるものを――ごめん。口で言っても分かりにくいかもね」

「まっ、ユウの頭だからな！！」

「お前にだけは言われたくない」

「とりあえず目的地に向かいましょうよぉ～～。もうすぐですし、それに……早くしないと危ないですよ？」

『ゴギャー！！』

『クカ？』

『ギャーゴッケギャーーー！！』

さっき倒した鳥の仲間が仕返しにきたらしい。

もう何いってるか分からないけど。

「くっ！　大弱鳥（ヘタレ）か！？　早く行くぞっ！！」

「まって！！　正式名称そんな名前なの！？」

「ユウ君、早く行きますよ！！　こいつらは各個体は弱いですが、すぐに仲間を呼ぶヘタレなので、モタモタしてると数が増えて面倒です。いきますよ？《双風の追撃（エアーツイスト）》！！」

大きな二つの竜巻が前方へと放たれた。

鳥のクセに飛んだりせずそのまま吹き飛ばされていく。

「よし今だ！　走り抜けるぞ！！」

俺達は、小川を後にした。

　◆　◆　◆

【フォールタウン】

「ふぅ……。無事ついたかな？」

「ですねっ……」

「お前も大丈夫だったか？」

俺は肩に乗ってるカワウソらしき動物――もといリンヤー族のやつに言うと、コクコクうなずいた。

こいつ言葉が分かるのかな？

「そういえば名前付けないの？　ユウマ」

「そうだな～～。みんななんかいい案ある？」

「ヘタレ鳥にやられてたんだろ？　ならヘタレでよくねっ？」

「それはさすがに……『痛ってぇぇーーーー！！』ほら噛まれた……」

「んー、リンヤー族だからリンでいいんじゃないかな？」

「でもそれは普通すぎよ」

「ライ――ってのはどうだ？」

「おおっ！　ユウマにしてはいいネーミングセンスじゃない？」

「まだネーミングセンスを公開した覚えないんだけど」

「でも呼びやすくていいですぅーー」

「私もそれでいいと思うわ」

「じゃお前はこれから‘ライ’な」

『～～♪』

俺の頬にスリスリしてくるライ。

きっ、気持ちいい……！！

実はコイツの名前の由来は、カワウソに似てるっていうとこから盗ってたりする。

川は英語でリバー、嘘は英語でライ。

合わせてリーライにしようとしたけど、呼びにくいし……。

それでライにしたって訳。

「君達かな？　ディオからの使いは」

警護隊の制服を来た２０代半ばくらいの女の人に話しかけられた。

「そうです。西ブロック副隊長のティアさんですね？」

「そうよ～。よろしくね」

オレンジ色っぽい髪のショートヘアー。そして大人っぽい凛々しい顔立ち。

うん……芸術だね！！

「こちらこそ。これ預かった物です」

「ありがと。（シュルーーガサガサ）これは……翻訳薬？」

「なんですか翻訳薬って」

「喋れない生き物を喋れるようにする薬のことよ。高値で取引されていてなかなか手に入らないのよ」

「あのぉ～～こいつって喋れますか？」

「リンヤー族の子ね。多分その子は無理ね」

「そうですか……。ところでセシル。さっきの続き教えてくれ」

「いや、それは……」

「獣人について知りたかったら家きなよ。教えてあげるわよ？」

「ティアさんは、獣人を研究したりしてるんですね？」

「まっ、そんなとこね」

俺達はティアさんの家に向かった。

「えっとじゃ、種族からね。ブロックってのは知ってるわね？　いくら異世界から来たっていっても」

「な、なんで知ってるんですか！？」

「上のもんはみんな知ってるわよ。そんな異例なこと」

「はぁ……」

「とりあえずそれは置いといて、北と南ブロックに住んでる獣人をミンヤー族。東と西ブロックに住んでる獣人をリンヤー族っていうのよ。そしてそれぞれの種族の中にも階級があって上の方の階級の奴は、人の言葉を話せるってわけよ。簡単にいうとこんなとこね」

なるほど……。またややこしいのが出てきたな……。

でも俺こいつと喋りたいしなぁ～～……。

よし、ちょっと提案してみよう。

「あのぉ～その薬貰えたりしませんかね？」

「ユッ、ユウマ！？」

「それはきついと思うぜっ！？」

「う～ん……まぁ、いいわよ。ほら食べな」

『っ！？　……ぁっ、喋れたッス』

「「あっ、ありがとうございます！！」」

「ただし、あることをやって貰うわよ。アリアンスらしく」