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第2話 人を見かけで判断するな‼

やっとテスト終わったけど……死んだ。


「おい……一旦休憩しないか?」

「そう…じゃな……休憩じゃ」

互いに息切れしながら、休戦協定を結んだ。

俺は神様相手に互角にやりあえたことが嬉しかった。

まぁ、普通に拳だけの勝負だったからかも知れないけど。


 ◆ ◆ ◆


「それじゃーー話を整理するか……」

「ようするに俺は白右と間違えてここにつれてこられた――それでいいんだな?」

「ああ、そうじゃ。すまんのぉ……」


いや正直スマンですむような問題じゃないんだが……。


「まぁ、俺を元の世界に戻してくれ。そうすりゃ済む話だろ?」

「スマンがそれは無理じゃ。わしが間違えてお主をここに連れてきたことを他の神に知られると神様クビになってしまうからのぉ……」


神様にクビとかあんのかよ……。

ん? まてよ? ということは……‼


「――ってお前がクビになりたくないだけだろぉがぁぁっーーーーー‼」

「当たり前じゃろ⁉ クビなんてやじゃ‼ 金もらえないもーん‼」


こいつマジで殺してぇ……‼


「まぁ、4人も人を殺しやがった白右は、きっちり刑を与えるからそれで許してくれ」

「そんなんで許せるかぁーーー‼ 俺にメリットまったくないじゃねぇか‼」

刑を与えるなんて警察でもやれるじゃないか。


っていうか、前回突っ込んでなかったが、あいつ4人も人を殺したのかよ⁉

俺そんな人と平気で同じ学校に通っていたのか……。今思うとかなり危なかったな、俺。


「まぁ、落ち着くのじゃ、お礼に異世界『グラニデ』につれていってやるから、チート能力つきで。どうじゃ? 『異世界転生』とい流行りに乗れるぞ?」

「んなもんいくかー‼ 興味ねぇっての。早く元の世界に返せよ‼ バカ神」

「バッ、バカ神とはなんじゃ‼」

「だから早く俺の平凡を返せって言ってんだよ‼ バカ神‼」

「そ、そんなこと言うとチート能力なしで異世界におくっちゃうぞ‼ へたしたら死んじゃうぞ?」

「そんなもんいらねぇよ。送れるもんなら送ってみろよ、バカ」

「つ、ついに神すらつけてもらえなくなったぞぃ……。ええい‼ こうなりゃヤケじゃ‼」


バカ神は、そんなこと言うと魔法陣みたいなものを書き始めた。

俺からみたらただの落書きに見えるんだが――


「せいぜいさっき言ったこと後悔するんじゃな‼」


バカ神が、その言葉を言い終わった瞬間にあたりが眩しい光に包まれた。


「バカ神ぃぃーーーーーー‼」



 ◆ ◆ ◆



 【異世界グラニデ 森林】



「ここは……どこだ?」


白石悠馬は、一人森林の中にいた。辺りは、知らない草や花ばっかだった。

しかもどこもかしこも同じような景色で迂闊に動くと迷子になりそうなくらい広い。


これってまさか……⁉


「まさか俺ほんとに異世界にきた……?」

おいおいマジかよ……。

あのバカほんとに送りやがったのか……。


嘆いていてもしょうがない。

これからどうするべきか考えよう。

まずこの手の世界は、武器がない状態でうろつくと危険だ。

ここは異世界。魔物がいるかもしれない。

しかもあのバカがチート能力とか言っていたからな。

だから魔物みたいな危険な生き物は、必ずいるだろう。

もしそんな奴に今の俺が、出会ってしまったら間違いなく死んでしまう。

なぜならさっき言った通り武器もなにもない丸腰状態だからだ。

別に格闘技とか習ってたわけでもないしな。

あれ? でも俺もうある意味死んでるから関係ないんじゃ――クシャ‼


「ん? ポッケになんか入ってた……」

あのバカからだろうか? なになに――



『拝啓 バカ白石』


これもう読まなくていいよね? もう読む気がうせたんだけど――


『読まないとお主は本当に死ぬ』


よっ、よし‼ 読むか。

折角神様が書いてくれたんだし、あれ?

読まないと本当に死ぬってことは……‼


『どうじゃ? 何をすればいいか困っておるか? 一つ伝えたいことがあっての。もし、その世界でうまいことやったら元の世界に戻れるかも知れん。まだハッキリとは、分からんが……。

だけどそっちの世界で死ぬともう二度と動けなくなるし、元の世界にも帰れなくなる。

それだけじゃ、後はなんとか自分でやりな。クズが‼』



…………なんてムカツク奴なんだ。

しかも最後口調が思いっきり変わってたし。

とりあえずこの世界で死なずになんとかやってけば、元の世界に帰れるわけか。

なんかやる気でてきたな……‼


「よし、やるぞぉぉーー‼『ガウー……』ーぉぉ……」


あれ? なんか今変な声が聞こえたような……いやいやそんなすぐに危険生物と遭遇するか?

気のせいだろ、と思いながら後ろを振り返って見たら―――



可愛く言うと、ちょっとばかしでかいプー○んと戯れている。



リアルに言うと、巨大熊または、アオ○シラに襲われかけている。



「……あ、やばい死んだか? 俺」


言ってるそばから大きいクマと遭遇してしまったぁーーー‼

クマの大きさは、俺+100cmはあるんじゃないか? 

なんかの本で読んだが逃げるとクマは、獲物だと思って追ってくるらしいし、死んだフリなんて論外。

そうなると選択肢はただ一つ‼


「こうなりゃ神頼みだーーー‼ バカ神以外だけど。うぉぉーーーー‼」


俺は、素手で巨大熊に突進していった。

そして後に俺は、このときなんでこんなことしたんだろう? と後悔することになった。






更新遅くなってすみませんでした‼

おきにいり小説登録ありがとうございました‼

黒猫も応援してくれるとモチベーションが上がります。

ぜひともアドバイス等よろしくお願いします。

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