第33話 その名はフォルトン! B組のアリアンス!!
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すいません……
【ヒストン学園 闘技場】
「よし、ついた」
「どんな人たちなんだろ……」
「手合わせ願うくらいだから、強いんじゃない?」
「待たせたな。俺達がオリエットを読んだアリアンスだ」
ふいに後ろから声をかけられた。
俺と同じくらいの身長で髪の色は金。
いかにもガラが悪そうな感じがする。
そして腰にレイピアみたいな刀をさしている。
おそらくあれで戦うんだろう。
「俺達は一年B組のアリアンス。チーム『フォルトン』だ! 純粋に自分達の実力を試したくて依頼した」
「あなた達も一年生でしょ? だからちょうどいいかな、と思って。人数はこっち二人だけど」
今度は隣にいた女の子が、口を開いた。
ルナと一緒くらいかな? 女子の中では高めの身長で、黒のロングヘアー。
見た目というか第一印象は…………普通の女の子だな。
別に武器みたいなものも見えないし。
「それじゃ早速よろしく~~。報酬ってのはこれでいいか?」
ポケットから紙みたいなものを取り出した。
お菓子1000円券×3
「「マジで!?」」
「そんなに驚くことか?」
「なんかさっきまでこれの為に争ってたみたいな感じよね」
なんでこの人達は、そんなことが分かるんだ?
「俺達二人に勝って始めて報酬だからな。それじゃ最初は……テトナから行くか?」
「別にいいわよ。それじゃ待ってて」
「なんか素っ気無くね!?」
「別に」
「ほら!! 絶対そうだって!!」
あいつら何やってんだ?
なんか口論してるように見えるんだけど。
「ユウマ、どうしたの? ボーッとしてるけど」
「大方変なことでも考えていたんでしょ」
変なこととは失敬な!!
「ところで誰が行くか、だね。問題は」
「とりあえず姉御以外だろ」
「なんでですか?」
「だって相手の子と口調が似てるし。絶対どっちが喋ってるか分からないって」
「どういう意味?」
それは作者の文章力がないってことだろ?
黒猫「失礼な!! せめて上手く文字表現ができないと言え!!」
「だからそれが文章力がないってことだろ?」
黒猫「もっとオブラートに言えってことだよ!!」
「このままだと話が進まないから先行かせてもらうぜ!」
黒猫「あげくの果てに無視ですか!?」
「それじゃ私が行きます!」
「大丈夫か? ルーは魔法だから、相手が近接系の攻撃だったらきつくないか?」
「そこは――努力でがんばります!!」
「努力じゃ無理だよね!?」
セシルの言うとおり努力でどうにかならないだろ。普通。
「大丈夫ですっ! ユウ君とセシル君は心配しすぎですよぅ~~♪」
「いや心配しなきゃおかしいよね!? 絶対これ負けるパターンだよね!?」
「おいセシル!! 俺の心を読んだという突っ込みは!?」
「…………(サッ)」
「なんで気まずそうに目を逸らすの!?」
なんかムカツク。
「それじゃ、どちらかが気絶か降参したら負けで」
気絶したらと言うのは、合宿の時みたいに、闘技場には特別な結界が張られているらしい。
「それじゃ僕達は下がっていようか」
「そうね」
◆ ◆ ◆
「それじゃよろしく」
「こっ、こちらこそよろしくお願いします!!」
二人は挨拶した途端、互いに飛びのいた。
「セシルこれって!!」
「ああ、二人とも魔法特化種族だ!!」
「これでどうです!? 《双風の追撃!》」
「甘いわね。《炎獄の盾》」
ルナの中級魔法は、あっけなく防がれた。
そして炎の盾も風と一緒に消滅した。
「なかなかおもしろい攻撃ね」
テトナは子供と遊んでるかのような表情で言った。
まるでバカにしてるかのように。




