第32話 プリンに醤油をかけるとウニの味がするってよく聞くけど……ほんとにすんの?
すいません!!
活動報告に書いたとおり風邪のため更新できませんでした……。
ユウ「サブタイトルがもうタダの質問じゃん!」
黒猫「思いつかなかったんだよ!!」
ユウ「逆切れかよ……」
「よっしゃ!! ダンジー、うまくこれたぜ!」
「さすがだぜ! 早く助けてくれ!!」
俺は助かると思ってた。
あいつとの距離が10メートル、5メートル、3メートルと徐々に縮まっていた。
この時も、まだ助かると思ってた。
だけどあいつとの距離が2メートルくらいになったら、突如建物の影からセシルが出てきやがった!
――予想通りというムカツク顔をして。
「ユウマ! 今すぐ逃げろ!!」
「遅いっ!!」
「くそっっ!! こいつでどうだ!!」
「っ!?」
あいつはポッケに手を入れ、何かを投げた。
セシルは当たらないように避けた。
俺は、これはちょっと反則じゃないか? と思った。
「おい! ユウマ。物を投げるのは反則だぞ!」
「ほんとに投げてたらな!!」
「何!?」
そう。あいつは何も投げてなどいなかったのだ。
そしてその一瞬の隙を突き、セシルの真横を通って範囲外に逃げようとした。
「さすがだね。だけどもう…………チェックメイトだ!!」
そしてアクアを連れてきた二人が、あいつを囲んだ。
ちょうど三角形に。
これではあいつの逃げ道がないと言っても、過言ではないだろう。
そしてもれなく俺達は全員捕まった。
◆ ◆ ◆
「にしてもなんで俺がもう一個通信機を持ってるって気づいたんだ?」
「まぁ、話すと長くなるんだけど……。まず第一にどろ側のグループは時間があったはず。だから逃げてるときに通信機等の大事なものは、見つかりにくい場所に隠すよね? まんがいち自分が捕まった時のことを考えてね。なのにポケットからすぐに見つかった……。だから僕はその時、『まさかもう一個隠してる!?』と思って、念のため物陰に隠れて様子を見てたのさ。ユウマならいつでも捕まえれたしね」
「なんか最後のセリフがムカツク」
「そういうことか……。これで俺の出番は、もうないわけだな」
「おう! じゃあな」
「二度と近づくなよ」
「バイバイ~~」
「気をつけて」
「さよならです」
ダンジーという名の謎の? 人物はどこかへと行ってしまった。
「この場合配点どうなるんだ?」
「ああ、俺達全員4ptでそっちのチームで最後まで残ったお前が2pt、姉御が1pt」
「てことは、レイン&ルナが500円で、セシル&アクアが200円で俺が100円かっ」
「なんで? まだ続けるでしょ?」
「それがね……」
俺はポッケから携帯電話を取り出しみんなに見せた。
オリエットへ
至急メンバー全員で、ヒストン学園に集合。
遅れた奴は………地獄が待っていると伝えておけ。
ディオより
「「……………………」」
「そっ、それじゃぁーーーー景品配布でーす!!」
俺達は、景品を貰った。
普通ならここで感想とかを言ったりするんだが、最後にある地獄という単語が気になったから、俺達はすぐさま別れて、ヒストン学園に向かった。
◆ ◆ ◆
【ヒストン学園 クエスト受託ギルド】
「おっ、きたな。お前ら宛てに依頼? みたいなのが来ているそうだぞ」
「アリアンスの指名で依頼を送ることなんかできるんですか?」
「普通にできるぞ。とりあえず……ホイ、これな。それじゃよろしく!!」
「あっ! 先生!!」
てかディオ先生なんか結構適当じゃね? 最近特に……。
「……あそこのたこ焼き早く行かないと売り切れるんだよな。たこ焼き~~♪」
これはディオ先生じゃないよね。だって先生は生徒に手助けするだろ。
たこ焼き>生徒なわけないもんなっ! 俺の耳がすこしおかしいんだな!
「とにかく見てみましょうよぉ~~」
「すいません。オリエットですけど……」
「お待ちしておりました。どうぞ!」
俺は受付の人から直に依頼書を受け取った。
なんか新鮮だな……。いつもと違って。
依頼書 オリエットへ 依頼人 アリアンス
俺達のチームと手合わせ願えないだろうか?
自分達の実力を確かめたい。闘技場に来てくれ。
どうかよろしく頼む。
報酬 後日お知らせします。
「「………………」」
「とりあえず行って見るか」
「そうね……」




