第30話 夏休みも終わりが近づくと宿題で焦る!
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またコメヂィーです(笑)
なんかバトル全然やってない気がしてならない……。
「第一回、お菓子争奪バトル!!」
「「イェェ~~~イ!!」」
「ルールは簡単、計3回の競技を行い一番点数が高い人から順に景品が貰えるというシンプルなゲームです! 準備はいいかぁぁーーー!?」
「「いいぜ(よ)----!!」」
時はすこし前にさかもどる……。
◆ ◆ ◆
【アクアの家】
俺達は、夏休みの宿題を終えるためにアクアの家で朝から必死に勉強をしていた。
勿論朝から必死にやっていたので宿題が終わらないわけがない。
答え写しあったし……。
よっ、よくやるよねっ!?
『お前は1番、俺は2番やるから後で互いに移しあおうぜっ!』みたいな……。
とっ、とりあえず理由はどうあれ、宿題は終わった。
「なぁ、宿題終わったから面白いことしようぜっ!」
突然レインが提案した。
「面白いことってなんだよ」
「みんなでお菓子100円券三枚を出して競技でポイントが高い順にいっぱい貰えるってのはどうだ!?」
お菓子100円券ってのは、この前警護隊の人から貰った文字通りの意味の物だ。
「へぇ~~。レインにしては中々面白いこと考えたね」
「レインにしては、が余計だってぇーの」
「それじゃ早速始めましょ!! ちょうどお菓子が切れてたのよねぇ~♪」
「私も賛成です!」
◆ ◆ ◆
と、このような経緯でこんなことをやることになってしまった。
「ポイントは全競技1位から、5・4・3・2・1だ」
「最高で15点ね」
「ちなみに景品も上から順に、お菓子100円券5枚、4枚、3枚、2枚、1枚だ」
「ドベにはなりたくないな」
「それはみんな一緒ですよぉ~~」
「ところで最初の競技ってやつは決めている?」
「勿論! 最初は――ジェンガだ!!」
(また懐かしいものを……)
(てかわざわざ持ってきたのね……)
「「ジャンケン、ポン!!」」
俺達はジャンケンをし順番を決めた。
順番は、アクア→ユウマ→ルナ→レイン→セシルの順になった。
「それじゃまず私からね!」
アクアは一番下の段の右端の物を抜いた。
そして揺れることなく上の段に載せた。
「よくあるパターンだな。オラよっと」
俺は一番下の左端の物を抜いた。
一度だけグラッとなったがすぐに元に戻った。
「二人ともどんだけひねくれているんですか……」
ルナはため息交じりに真ん中らへんの真ん中の物を抜いた。
真ん中好きだな、オイ。
「次は、俺だな」
「…………」
「………」
「……」
「…」
あれからしばらく続き、ゲームも大詰めになってきた。
下から2段目までは真ん中しか残っていなく、みんなが下から抜いていったのでジェンガは今すごく不安定な状態にある。
ヘタしたら今にも一人でに崩れそうだ。
「次は僕だね」
セシルの手はすこしずつジェンガに近づき真ん中の方の物を慎重に抜いた。
すると、下敷きを曲げて離したときみたいに結構揺れた。
真ん中の方のを抜いたから、余計に揺れているのかも知れないけど。
「わっ、私の番ね!!」
「姉御――『黙りなさい!』……はい」
レインはいつものように一喝されて黙った。
ほんと懲りないな……。
「えいっ!!」
アクアは上の方の物を抜いた。
そしてまた結構揺れた。
これって…………もう俺かルナがアウトだな。
「どうしよう……。賭けで真ん中だ!!」
俺は思いっきり真ん中のものを引き抜いた。
すると見事に崩れなかっ――
「ユウ君……(ウルウル)」
そんな涙目+上目遣いのコンボなんて効かないぞっ!!
俺は、勝負事で情けをかけたりしない!!
「ユウ君!!(ガシッ)」
手を握られても知らないぞっ!
だからどうした!! レインに握られていると思えば…………!!
「ユウ君っ~~(ムニュ)」
…………もうダメだ。
俺は自ら乱暴に上に載せた。
そうしたら大きな音を立てて崩れた。
「そんじゃユウの負けってことで」
「ああ…………」
だって俺にあれ全部のコンボを耐えろとか無理でしょ!?
ただでさえそういう経験なかったから、免疫ないし!!
第一レインにあんな感触ないし!!
『ムニュ』とか! あいつただの『ゴツ』だからね!?
「ジャンケンで勝った人から順に順位は決めるから」
そして4人はジャンケンをし、1位から順にアクア、ルナ、レイン、セシルとなった。
「ユウ君先ほどはすいませんでした」
「いいんだよ。勝負に負けた俺が悪いんだし……」
「あれ? でもあれユウ君わざとやったんですよね? なら負けてないんじゃないですか?」
「俺は違うとこで負けたんだよ……」
「とりあえずお礼ということで1ポイント差し上げました」
「いいのか!? そんなことして」
「レイン君はそれもOKって言ってました」
「へぇ~~」
「現在のポイントは、アクア5p・ルナ&レイン3p・セシル&ユウマ2pとなっております!」
「次は何すんのよ」
「それは――」
黒猫「次回に続く!!」
ユウ「考えてないだけじゃねぇか」
黒猫「ちゃんと考えてあるから」
ルナ「怪しいですね」




