第29話 サメのいる海に飛び込むのは自殺行為。……あれ? サービス回だったよね?
たいへんお待たせしました!!
やっとテストが終わった……。
こっからは更新速度戻りそうです!
(若干お気に入り登録件数減ってたり……)
「ねぇ……これほんとに飛び込まなきゃダメなの!?」
「今更何言ってんだ。ジャンケンにまけたろ」
「だってこれ絶対死亡フラグだろっ!?」
海パンにオノを装備したレインは必死に訴え始めた。
まったく往生際が悪い奴だな。
「あっ、あれです!! あの背ビレ見えている奴です!!」
「無理だろ!? 無茶苦茶でかいし!!」
「大丈夫ですよ。どうぶ○の森みたいに釣りで釣れる程度の重さと大きさだと思いますから」
「ルーあいつよく見てみろよ!! 絶対一本釣り無理だよね!?」
「あれは幻覚です。誰かが鏡花水月を使ってるんです」
「サポートするから大丈夫ですよっ! こう見えてもリーダーですから」
「まぁ、ならいってくるか……」
この世界ってなんかもう日本じゃね?
だってどうぶつでしょ? ブリー○でしょ? それにス○ブラ。
もうこれは完璧俺達の世界だと思う。
「よっしゃ行くぜっ!」
レインは思いっきり海に向かって飛び込んだ。
俺が提案しときながら言うのもなんだけど――すごく男らしい。
「くらえ!」
レインはサメのいると思われる場所に思いっきりオノを投げた。
そしたら案の定、サメがいたらしくサメが口を開けて襲ってきた。
「よっしゃ来たぁぁーーー!!」
「っ!?」
レインはあらかじめオノに紐をつけていたらしくオノを自分の手に手繰り寄せ、そのままサメの口の辺りに投げた。
当然サメの噛みつきは、外れる。そして投げたオノが、サメの口にうまいこと引っかかった。それを陸へと投げつけた。
俺の考えてる作戦は、そのまま捕まえておいてルナの風魔法で飛ばす予定だった。
だけどまさかここまで力があるとは……。
「レインさん、さすがです!!《縮地》」
すぐさまハイネ先輩は背後へと近づいた。
「これで終わりです《一崩狼》!」
ハイネ先輩は縮地で近づいた勢いに任せて全体重をかけ、思いっきりサメの顔面に向けて剣を振り下ろした。そしてサメは地面にめり込み揺れた。どんだけ強いんですか!?
「ふぅ~~……やっと終わりましたね」
「やっとどころか1分も立たないうちに終わりましたよ!?」
「セシル久々に突っ込んだわね……」
「そして姉御。久々に喋りましたわね。まぁ、姉御なんだからしゃぁ――」
「ドコッ! (アクアがレインを蹴り飛ばす音)バコッ! (レインがヤシの木へとぶつかる音)」
「良かったな。普通ヤシの実が落ちてくるはずなのに落ちなくて」
ここはそういう流れなのに。
「あんまりなぐさめになってない……(ガクッ)」
「まったく。私への悪口+口調の真似なんかするからよ!」
「いやぁ~君達助かったよ。アリアンスだっけ? とにかくありがとう!」
「いえいえ、当たり前のことをしたまでですよ」
このセリフ一度でいいから言ってみたかった…………!!
そしてそのあと海の家で俺達の表彰式が行われて、夜も海の家で食べることになった。
ちなみに料金は払わなくていいという最高の状況になった。
【メーキルビーチ 海の家】
「よっしゃぁぁーーーー!! 食うぞぉぉーーーー!!」
俺達はまるで獣の如く料理にがっつき始めた。
海で遊んでサメを殺したりと色々と動き回ったからかも知れないが。
「この刺身おいしい! さすが海が近いだけあって新鮮でおいしいです……!!」
「このカルパッチョのソースどうやって作ったのかしら?」
「お嬢ちゃん、なんならレシピでも教えてあげようか?」
「ほんとですか!?」
「まぁ、サメ退治のお礼って奴よ」
「ありがとうございます!!」
俺達はこうして海の家の人たちが振舞ってくれた料理を舌鼓しながらバクバク食べていき、気がついたらもう全部食べていた。
「ご馳走様でした。今日は本当にありがとうございました!!」
「こちらこそ危険な目にあわせてすまなかったな。またいつでもきな!」
「おっちゃんの料理と本は一生忘れないぜ!!」
「あんなのでよかったらいつでも貸してやるっての!!」
ガハハハッッ、と笑う二人。
なんか仲がよすぎて気持ち悪い。
「早くしないと帰りの電車に乗り遅れますよぉ~~」
「ういっす」
「今行きます」
「……また今度続きをお願いします」
「今行きますっ!」
「私も~~」
なんか若干変な返事が聞こえたがこれはスルーでいいな。
かくして俺達の夏休みの大事なイベントは終わった。
よし、やっとゆっくりできそうだな。
黒猫「それはどうかな!?」
「またお前か!?」
黒猫「なんだよ文句あんのか?」
「化学のテストまた悲惨だったそうじゃないか」
黒猫「それを言うなぁぁぁーーーーーーーー!!」




