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第28話 夏といえば海。これは全世界共通の定義

テストが近いので更新は控えめです。

今まで書いた話の編集はしてきます……。

【南ブロック メーキルビーチ】


「「海きたぁぁーーーーーー!!」」

中央ブロックから交通機関を使って一時間。

俺達は南ブロックのメーキルビーチに来た。

目の前に広がるのはコバルトブルー色の透きとおった海。

そして周りには、高くそびえたつヤシの木。


これなんて沖縄? ハワイ?


「わぁーーー‼︎ やっぱりきれいですねぇ~‼︎ みなさん誘ってくれてありがとうございます」

「いえいえ、ハイネさんが来てくれてマジで嬉しいです‼︎ ……マジで」

「え、ははっ…………」

ハイネ先輩も誘ってみたら、見事に予定が空いていたらしく、海にくることになった。

そしてレインは水着をみることに必死になりすぎて怖い。

ハイネ先輩も若干引いていたし……。


「ハイネさ~~ん‼︎ 着替えに行きましょうよ~」

「あっ、今いきます‼︎」

「姉御‼︎ 俺も今い――『消えなさい《連弾》‼︎』ギャァァーーーーーーーーー‼︎」

「お前懲りねぇな……」

「だってユウ‼︎ 姉御達の着替え見たくないのか⁉︎」

「そんなもん見たいに犯罪になるから決まってんダメだろ⁉︎」

「欲望と正義の心がぐちゃぐちゃになってるよユウマ……」

はっ‼︎ しまった‼︎ つい本音が出ちゃった。


「とりあえず俺達も着替えようぜっ‼︎」

レインは、チーターの走るスピード並の速さで更衣室に向かっていった。

もう、あいつ縮地覚える必要ないんじゃないか? 



 ◆ ◆ ◆ 




「早くこっねぇ~かなぁ~~♪」

「まぁ、女子は着替えに時間がかかるっていうからね」

「もうすこし落ち着けよ(ソワソワ)」

「貧乏ゆすりしてるユウに言われたくねぇんだけど」

「……これはクセなんだ」

「絶対嘘だね。今までやってるとこ見たことないから」


当然のごとく俺達の方が着替えは早いわけで……。

だから海の家から借りたビーチパラソルのセットと簡易イスに座って待っている。


「てかセシル。お前ずっと冷静でいるけどドキドキしたりしないのか?」

「多少ドキドキしたりしてるけど、レインとユウマみたいにはならないね」

「お前それでも男かっ‼︎ 普通『すいませーーん‼︎ お待たせしましたっ‼︎』ぶっ‼︎」

「レイン‼︎ 突然鼻血なんて出すなんてど…………ぶっ‼︎」


「あれこいつらどうしたの?」

「いやちょっとね……」


女子の水着がこれほどまで威力があったとは知らなかった……。

しかも顔立ちがよくスタイルがいい子ばっかだから破壊力も半端ない。


まずアクア。ヒラヒラがついてるオレンジ色のワンピースタイプの水着だ。

花の模様が綺麗に敷き詰められており、よりいっそうアクアを引き立てている。

なんか子供っぽい感じがしたがこれを言うと殺されるからやめとこう。



そして次は、ルナ様。ヒラヒラがついている黒と白のセパレーツタイプの水着だ。

その……もう二つのマシュマロがすごいです。はい。

あんまり直視するとまた鼻血が出てくるから止めとこう。



最後はハイネ先輩。こちらはシンプルな水色のビキニとキュロパンの組み合わせで、特に派手でもない普通な感じだ。逆にそれがハイネ先輩にあってる気がする。

そしてハイネ先輩は、ルナ様までとはいかないが高校生? の平均以上はあることが分かった。

ちなみにルナ様はもう化け物。



「あのぉ……お二人とも大丈夫ですか?」

「手貸します、よっ?」


倒れてる俺達に手を貸すため屈むルナ様とハイネ先輩。

当然の如くそんな姿勢になったら何かが見えるわけで……。


「「ぶぅっっーーーーー‼︎‼︎」」

再び赤色の間欠泉がふいた。


「レイン……俺達生まれてきてよかったな」

「ああ、もうこの世に未練はない(グッ)」



「レインさんとユウマさんどうしたんですか?」

「大方私達の水着姿に興奮してたんでしょ⁉︎ まったく……」

「姉御‼︎ 俺は姉御の水着姿には興味ありま――『死ね☆』す‼︎」

「ほんと?(ウルウル)」

「ぐはっ‼︎ 姉御の卑怯者……」

おっ、涙目+上目遣いのコンボをくらってレインが鼻血を出して倒れた。

咄嗟に冗談をもみ消したのに、アクア……。

なんて残酷な殺し方をしたんだ!!


「ざ~ん○く~~な天○の、よぉにぃ~~♪」

「ルナ‼︎ また心読みやがったな‼︎ それとその続きは言うな‼︎ 神話になっちゃダメだから‼︎」

てかこっちの世界にも日本の曲がっ⁉︎


「とりあえず泳ぎましょっ‼︎」

「いぇ~い‼︎」


「「復活はやっ⁉︎」」

相変わらずの再生力だ。

ここだけは尊敬の念を抱かずにいられない。


「えいっ‼︎」

「きゃ‼︎ もぉ~う……仕返しです‼︎」

「やっ‼︎ 冷たぁ~い」


「レインさん。俺達幸せ者ですね」

「そうですねユウマさん。もう何もいらないって感じですよね」

「二人とも頭大丈夫?」

「むしろセシルの方こそ大丈夫か?」

「僕は普通に大丈夫だけど……」


やっと、やっと…………‼︎ 平凡が戻ってきた‼︎

今まで戦ってばっか? で全然こうほのぼのとした空気がなかったからすごく新鮮な感じがする。



「よっしゃ‼︎ スイカ割りやろう‼︎」

「そうだ夏の海といえばスイカ割りだもんなっ‼︎」



 ◆ ◆ ◆


「ということでスイカ割りを始めたいと思います‼︎」


「「いぇ~~い‼︎‼︎」」


「ルールは簡単。タオルで目隠ししてその場で3回転する。そして最初にスイカを割った者が勝ちというきわめて分かりやすい遊びです」


「んじゃ俺一番‼︎」


レインは目隠しをしてその場を3回転した。


「よしそのまま真っ直ぐ~」

「いやもっと右よ‼︎」

「違います‼︎ もっと上ですよぅ♪」

「左ですっ‼︎」


みんなそれぞれレインを惑わすために言葉をかける。

それはいいんだが……ルナの上はありえない気がする。


「さ、サメだぁぁーーーー‼︎」

「きゃぁぁーーーー‼︎」

「みなさん‼︎ 落ち着いて海から上がってください‼︎」


突如あたりが騒がしくなった。

俺達は顔を見合わせ、一旦スイカ割りを中断して監視員と思われる人に聞きに言った。

俺の耳が正しければサメとか聞こえたが。


「どうかしたんですか?」

「それが、絶対入ってこれないはずなのに海水浴場にサメが入ってきたんですよ‼︎」


まじか……。

でもやることは一つ‼︎


「ハイネ先輩‼︎」

「ええ、アリアンスの出番です‼︎」

「サメは僕達に任せてください」

「お願いします」

「いくぞ‼︎」


「で、どうすんのよ?」

「んなもん決まってんだろ。作戦名、犠牲用人型盾サクリファイスで行くぞ」

「なんか嫌な予感しかしないんだけど」

「確かサクリファイスは直訳で犠牲っていう意味があったような……」

「そう。これは海に飛び込んでサメを誘う奴が一人でてくる。――ジャンケン‼︎」

「ちょ、ユウまてよ‼︎」


「「ポン‼︎」」



アクア…グー


セシル…グー


レイン…チョキ


ユウマ…グー


ルナ…グー


ハイネ…グー



「なんでだぁぁーーーーー⁉︎ お前ら絶対打ち合わせしてたろっ⁉︎」

「偶然に決まってんだろ。さっ、がんばれ」

「冷たくね⁉︎」

「僕が大丈夫って言ったら大丈夫だと信じてくれるよね?」


若干寒気がしたんだが……。


「……ほんとに大丈夫なんだろうな」

「ああ。俺達が保障する」


命まではしないけど。






☆補足☆

欲望と正義の心のとこ。

本音:そんなもん見たいに決まってんだろ!?

正義:そんなもん犯罪になるからダメだろ!?


水着の説明ヘタクソですいません。

あまり詳しくないもんで;


ユウ「詳しかったら一種の変態だな」

作者「詳しくないもーん」

ユウ「学校では変態ってよく言われてるく『奥義 かかと落とし!』ぐはっ!?」

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