第24話 黒衣の死神との死闘!
三日連続投稿です!!
文章評価ありがとうございました!!
なにかいたらぬとこがあったら、アドバイスください!
「ちょっとまてよ」
声の主はもう一度言った。俺達は2回目の声で止まり始めた。
振り向いた方向には俺と同じくらいの年齢の男がいた。
肩にかかるくらい多少癖のある男からみたら黒のロングヘアー。
そして黒のマントに大きい鎌。まさに死を連想させる格好だった。
しかも鋭い目つきをしていて金縛りにあったみたいに身動きがとれなかった。
「硬いなっ……もっと楽そうにしろよ」
男は苦笑いをしながら言った。
「てめぇはいったい誰だ……!」
レインはなんとか口を開けて言葉を紡いだ。
まばたきすら許されない空気で声を出せただけでもすごい。
「……俺か? ……俺は――桐生。ユウマ、お前と一緒の境遇の人間だ」
「そっ、そいつはどういう意味だ!」
俺はガラにもなく声が震えていた。それほどこの男が怖かったのだと後になって分かった。
「……だからさっきから言ってるだろ、お前と同じ境遇だって」
「まさか……!」
「てめぇも異世界――いや地球からきたってことか!?」
「……そういうことだ。ちなみに俺も日本からきた」
「お前も、神様のミスでこっちに来たのか?」
不思議と俺は、もう震えは止まっていた。むしろ今俺は違う形で震えている。
だって初めて俺と一緒の立場の人がいたんだから。
「……違う。俺は俺自身の意思でグラニデに来た」
「「なっ!!?」」
まじか!? ということは……こっちから元の世界に帰れる方法があるのか!?
「……ユウマ、元の世界に戻りたいか?」
「当ったり前だっ! てかお前なんで俺の名前を知っている!!」
「……ヒストン学園に用があって侵入したついでにお前のことを知った、それだけだ」
「本当なのか……? ヒストン学園は、学園の中でも警備がしっかりしてることで有名なのに」
「……でどうする? ユウマ」
「勿論、元の世界に帰る方法を教えてもらう!!」
「……俺に攻撃の一つでも当てたら、教えてやろう」
何いってんだコイツ? そんなの普通に当てれるだろ!?
「みんな力を貸してくれ!!」
「「おう!!(はい)」」
「……しょうがないな。こい」
桐生は背中にあった大鎌を取り出した。
「ハハッ! 行くぜっ、ユウマぁぁーーーーーー!!」
なんかこの人急にキャラが変わったんだけど!?
「よくあるベタなキャラですね」
「いや、どこにこんなキャラがいる!?」
少なからずこんなキャラをいまだかつて見たことない。
「用は攻撃さえ一発当てればいいんでしょ!? だったら――《双銃乱射》!!」
アクアは二つの銃を乱射した。その無数の弾は桐生に向かっていった。
広範囲攻撃だから俺達は当たると思っていた。
だけど、アクアが打った弾は桐生には当たらなかった。
桐生の姿はもうそこにはなかったからだ。
「甘いな女。これで終わりだ」
「ぐっ!(ドサッ)」
俺には何が起きたか分からなかった。桐生が消えたと思ったら、突如アクアが血だらけになって倒れたからだ。
「姉御っ!?」
「アクアちゃん!?」
「くそ!! 警護隊に連絡する!!」
セシルは一旦遠くまで逃げて、警護隊に連絡をし始めた。
「どうだ? まだやるか?」
今のを見てこいつはやばい!? と本能的に感じた。
だけど元の世界に戻るには……!
『だけどそっちの世界で死ぬともう二度と動けなくなるし、元の世界にも帰れなくなる』
俺は今になってこの言葉を思い出した。
ここで死んでは元も子もない!!
「くっそぉぉーーー!! 《火龍閃・突》!!」
「止めろぉぉーーー----!」
「だから遅いっての。はい、二人目」
「くっ……そ……(バタッ)」
「レイン君!」
「みんな!! 警護隊がもうじきここに来るって!!」
「ちっ! そしたら面倒だな。とっとと終わらせるか」
「させるかぁ!!」
「だから遅いって――っ!?」
俺は桐生の攻撃を受け止めた。間一髪のとこだけど受け止めた。
すぐさま桐生は、またもとの位置に戻った。
「てめぇ、俺の《縮地》を止めやがったのか!?」
「まぁ、なんとかだけどなっ。俺は一度縮地ってもんを見たことがあるからな……!!」
すこし強気に出ておく。実は今のは偶然止めたようなもんだからだ。
正直もう一度きたら止めれる気がしない。なにも見えなかったからだ。
「お前おもしろいな……! ユウマ、あとで手紙読んでおけよ」
桐生がいなくなろうとした瞬間にセシルが叫んだ。
「レイン達の仇だぁぁーーーーー!! 《水牙一閃》!」
セシルは、水の刃を一直線に放った。その直線状に木があったが木も貫通し真っ直ぐ進んでった。
「中級魔術か……。魔法で対抗してやるか――《闇の宴》」
すると桐生の前に闇の門みたいなものが出てきて、セシルの魔法を飲み込んだ。
そして数秒後、セシルのものとは全然違うスピードで闇の刃がセシルを貫通した。
「なっ…………!(バタッ)」
「ったく、弱いのにシャシャリでんなっての」
そういって武器をしまった。
「……そろそろ警護隊が来るころだから、失礼させてもらう。またな」
桐生は縮地を使いどこかに行ってしまった。
ルナは腰が抜けたのか、地面にヘナヘナ座った。
俺も警護隊が来るまでただただ立ち尽くすしかなかった。
ちょっと短めです。すいません




