第20話 人間やる時はやるもんだ
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この作品もみなさんの応援があり、成り立っていると思います。
これからもどうぞよろしくおねがいします。
(あとは感想だけです…)
あれからゲームを3時間ほどやった。
学校の授業時間が少ないせいか、日本にいるときより長く遊べた気がする。
そう考えるとこの世界はいいな。
「アクアちゃんゲームの飲み込み結構早かったですね」
「そ、そう? 私初めてだったんだけど……」
「その割には3連勝したもんな」
そう。アクアは奇跡的に3連勝をしたのだ。
しかも初心者だぜ? これは知ってる人は知ってると思うが、何回もやったことある人とやったことない人では、勝てる確立は全然違う。だから3連勝することはすごいことだ。
「はは。まぁ、あまり戦いに参加してなかったからな」
と苦笑いをしながらいうレイン。負けたことがショックなのか?
その台詞負け犬の遠吠えだと思う。
「人間やる時はやるもんなんだよ」
「セシル君の言うとおりですよぉ~」
なんか名言っぽい言葉だな……。
「そういえばもうなんだかんだで5時だよ?」
「まじか……みんな帰るか?」
「そうだね。今日は久々の学校で疲れたから」
「私も帰ろうと思います」
「気をつけて帰れよ」
「ああ、またな」
ユウマ達はそれぞれの家に帰ることにした。
男子生徒A「よぉ~! シライシ」
「げっ! てめぇは!?」
「ん? ユウマの知り合い?」
「知り合い……なのかな?」
「なんで聞いてるのに疑問形で返してくるのよっ!」
男子生徒A「アクア様。ちょっとこいつ借りていいですか?」
「別にいいけど……なぜに様付けなの?」
男子生徒A「いえいえ。お気になさらずに。では」
俺は、そのまま別の場所に連れて行かれた。
なんか敬語使ってて気味悪いんだけど……。
◆ ◆ ◆
【空き倉庫】
男子生徒B「やあ、シライシ」
男子生徒G「よく来たな」
いかにも不良のたまり場みたいなとこだな。オイ。
「お前らなんの用だ」
こいつらがいるってことは悪い予感しかしない。
男子生徒A「お前が年上の綺麗なお姉様と仲良くしてるところをみたんだよ!!」
年上のお姉さん? ……あっ、ハイネさんか。
まてよ。ってことは
「まさかっ! お前ら覗き見してたのか!!」
男子生徒B「アクア様やルナ様がいるってのに……!!」
男子生徒G「てめぇを……殺す!! もてない男をなめるなよっ!」
なんかすごくこわいんだけどぉぉーーーー!?
なんか刀とか持ち始めたし!!
男子生徒A「覚悟ーーー! 《火龍閃》!」
男子生徒Aは手にしていた刀を突きの構えに持ち直し、こっちに突っ込んできた。
あれは俺がこの前教えてもらった技の属性違いか!?
男子生徒B「《ウェーブ》!」
今度は魔法!? こいつらどんだけ本気なんだよ……。なら俺も本気で行くか……。
俺は二つの攻撃をAのやつはサイドステップで避け、Bの魔法はダッシュでBの懐までいき回避した。
だけどウェーブは2mくらいの波を起こす広範囲魔法。
だから完璧には避けきれないからすこし傷を負ってしまった。だけど!
「こいつでどうだ!!」
男子生徒B「何!! ぐへ!」
やられっぱなしってのは、俺自身あまり好きじゃない。Mでもないし。
だから折角懐に潜り込んだので、そのまま刀を下から上に切り上げた。
男子生徒A「Bっ~~!!」
「余所見とは余裕だな!」
男子生徒Aも同じように吹き飛ばした。
てかこいつらも互いを本名で呼んでない!?
「あれ? Gどこいった?」
男子生徒G「この野郎!!」
後ろから棍棒みたいなものを振り下ろしてきた。
こいつ今まで何してたんだよ……。
俺は刀で受け止めそのまま、押しきろうとした。
「くっ! なかなかやるじゃねぇか……!」
男子生徒G「お前もだよ!!」
だけどそう簡単にもいかなかった。そのまましばらく押し合いが続いた。
「悪いなG。俺も異世界にきてから変わったんだ。まぁ、前の俺知らないから分からないと思うが」
ここでちょっとバトルものとかである説教?タイム。
男子生徒G「何が変わったんだよ? 一応聞いといてやる……!」
「ありがとなっ! お前とはすこしは話せそうだ……!」
どっかでみたことあるような展開とか思うなよ☆(キラッ)
「俺はこっちの世界にきてから考えが変わった。確かに平凡も悪くねぇ。だけど非日常もいいな~って思い始めた」
男子生徒G「んで?」
「だって非日常じゃないと、強くなったりできないだろ?」
俺は不良とかにもあまり絡まれたりしなかったから、俺の目標に対する意識も次第に薄れていった。だから今の日々もすこしは「いいかな?」と思い始めてきた。この世界でもいろんなことが学べた気がする。まだきて間もないけどなっ!
俺は、相手の棍棒を一旦横にありったけの力をこめ払った。
男子生徒G「――っっ!?」
「安心しろ。お前ら全員峰打ちだ」
俺は刀を戻しもう一度力を込め直し、峰打ちをして床に沈ませた。
「…………ふぅ。我ながら派手にやったもんだな」
ユウマは男子生徒達を端っこに寝かせて、倉庫内にあった枕を使い寝かしといた。
「襲われた身としてこんなことするのは、おかしいかもしれないけどな。色々と思い出させてくれたし、いい実践の経験にもなったからな」
さて、早く帰るか。アクアに怒られるのもやだしな。
男子生徒G「…………ありがとな」
技名《》でくくることにしました。
見やすいかなと思って。