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第18話 特訓

いまさらながらハイネとルナの口調が似てて、読んでて判断できるかな?と思った

(ハイネの語尾には「ですよっ」みたいに『っ』が入ることが多いはず)

「あれ? 今日は結構早起きじゃん」

「まぁな、今日は午後からすこし予定があるからな」


俺は珍しく朝の6時に起きていた。いつもは6時半くらいと学校に行くのに間に合うかどうかの時間だったが、今日はそれよりも30分早く起きた。

ただ単純に今日は休みだから体が無意識に起きてしまっただけだと思うが……細かいことは気にしないほうがいいだろう。


「予定ってどっかいくの?」

「まぁな、友達と出かけるんだよ」

「友達って……ユウマこっちにもう友達できたの?」

「ま、まあな! クラスの男の子だよ!」

俺は妙な探りを入れられないようにするため、部屋を出た。

実は、あまりハイネさんと二人で出掛ける(特訓)するってのをあまり言いたくなかったりする。

なんか妙な誤解を招きそうだし――できれば平凡・・にこっちの世界で暮らしたい。

まぁ、世界が世界だから完璧には無理だろうが、厄介事は少ないに限るだろう。


「よし、このまま『なつや』に行くか」

こちらの武器――萌芽刀はたまに整備にださければいけないらしい。

どうせ刀を持ったまま出てきたから、このさいに行ったほうがいいだろう。




 ◆ ◆ ◆



「すいません~! ハナビ店長いますかぁーー?」

「はいはい、どうかしましたか? シライシさん」

あれ? 呼び方変わった?

「萌芽刀の整備してくれますか?」

「はい、お安い御用です。そこにあるイスに腰掛けて待っててください。問題がなければ2分くらいで終わりますんで」

ハナビ店長はそういって刀を見始めた。


……さて。この後どうするかなぁ……。今の時刻は8時。家を出たのは7時半だから(部屋の中にこもって色々やっていた為)また戻るのに30分使うとしても8時半だから予定までには全然時間がある。

う~ん、どうするべきか…………。


「シライシさん、終わりましたよ。何も異常がなかったんでもう大丈夫ですよ」

「ありがとう、ハナビ店長」


俺は『なつや』を後にした。


 ◆ ◆ ◆


「ユウマさーーん! ハァ…ハァ……待ちました?」

「いや全然待ってないから大丈夫ですよ」


あれから俺は結局、そこらへんのコンビニの雑誌を立ち読みしてから、こっちの本屋さんとゲームショップに行った。

もともとこっちの娯楽文化も見てみたかったし、時間も潰したかったから好都合だろう。

そして店を回るうちに思ったのは意外とこっちの世界の開店は早いことが分かった。

だってゲームショップとかこんなに早くやってないだろ?


「ところでどこで訓練するんですか?」

「ヒストン学園には訓練とかするための闘技場があるんですよっ」

「それでは行きましょう」

「はい!」




「いいですか、ユウマさん。手加減は無用です。本気でかかってきてください」

ハイネさんは今までにないような真剣な口調と顔で言った。

そしてそれと同時にハイネさんを中心になにか闘気の渦みたいなのが発生しているのが分かった。


(ハイネさんの周りの渦みたいなのは何だ? なんかの錯覚か!?)


「ぼっーーとする余裕があるとは驚きですね」

「っーー!?」

刹那、一瞬にしてユウマに近づいて思い切り訓練用の木刀を振りかざした。

ユウマは、木刀を動かす暇もなくもろにあたってしまった。

(なんだこれは!? ハイネさんの動きがまったく見えなかった……!)


「んー……ユウマさん今の私の動き見えてました?」

「す、すいませんっ!! 全然見えませんでした!!」

「それは、そうですよね。まだ《縮地しゅくち》というものを見たことないと思いましたから」

「縮地? なんですかそれは」

「まず私のことについて話しますね。私はユウマさんの一つ上の学年の武器特化種族です」

「武器特化種族ですか……」

「そうですよっ。ユウマさんは武魔特化種族でしたよね? でもまだ1年生なので武器だけ極めればいいと思います。本題に戻しますが、2年生になると武器特化種族はあることをやります」

「あることっていうのが――縮地のことですか?」

「そうです。これをマスターすれば自由にすばやく移動することができます。接近戦が得意といわれている種族ですからこの技を覚えるのと覚えないのとでは、戦い方がずいぶんと変わってきます」


ハイネは再び縮地で元の位置に戻った。


「だけど、この技を覚えるのはかなり苦労すると思いますよ? 覚えてるのも武器特化種族の半分程度ですし…………」

「それを覚えてるんなんてすごいじゃないですかっ!!」

「ぇっ……そんなお世辞を言わなくてもいいです、よ?」

「違いますよ。純粋に思ってることを言っただけです。こんなに強くて、き――『ワォーーーン!!』」


「ユウマさん下がって!」

「はっ、はい!!」


窓からいきなり狼の形をした魔物みたいな奴が一匹入ってきた。

窓が幸い開いていたから窓ガラスは割られなかった。


「なんで魔物がこんなところに…………!」

「あのぉ……こいつやばいやつなんですか?」

「いえ、ウルフと言って強さでいうとそこまで強くないんですが」

「僕も加勢しましょうか?」

「ええ……! いい実践経験にもなるし構いません。それと(クイクイ)」

手招きをしているから俺は近づいていった。

「…………ゴニョ……ゴニョ」

「分かりました。先に行かせてもらいます!!」

俺は、置いておいた萌芽刀をとり走った。


「《地龍閃》!!」

「キャン!?」

そのまま勢いを殺さず相手の懐まで行き、萌芽刀にある属性というものを思い切りしぼり出すように突きをしたみた。

そうすると萌芽刀から何かは、よく分からないがエネルギーみたいなものが出て相手に直撃した。


「おお~!! 初めてにしてはなかなかのもんですよっ!」

「良かった……。これで何も出なかったらただ単に技名叫んで刀を振り下ろしてる変態だからな……」

「ガウッ……」

ユウマの攻撃とは裏腹に、ウルフはまだ生きていた。

「う~ん、もうめんどくさいから私がやっちゃってもいいですか?」

「はい! ハイネさんの技も見てみたいですし」

「こんな奴は、縮地だけで充分です(ニコッ)」

ハイネはすぐさま縮地でウルフの懐に近づき持っていた木刀で斬った。

だが木刀は折れてしまった。

思ったよりウルフが硬かったんだろう。

「ユウマさん!! 私の刀をとってください!」

「分かりました! どうぞ!」

俺はハイネさんに向かって思い切り投げた。

「っ!!」

だけど思ってたより右に投げすぎたためハイネさんが取れないような場所に投げてしまった。

「……ナイスパス――です! 《縮地》!」

投げた方向に一気に縮地で近づき、刀をとりまた縮地で戻り、


「この辺で終わりといきましょうか魔物さん♪」

時間にしてわずか2秒弱。ウルフの体から多量の血がでた。

俺の目には、なにをやっているのかがまったく分からなかった。


「これが縮地の最高速度です。どうでしたか? ユウマさっ――」

「すごすぎですっ! 俺もう今のムッチャ惚れました!!」

「ええっっーーーー!!?? そっ、そんな急に言われても……その…………はぅ///」

「俺もハイネさ―――いえハイネ隊長みたいに強くなりたいです!」

「あっ…………そっちの惚れたですか……?」

「ん? どうかしましたか?」

「いっ、いえ! なんでもないですよ! ユウマさんになら絶対できると思いますよ」


そのあと日が暮れるまでユウマは、ハイネと剣さばきと萌芽刀の属性の引き出しの練習をした。

盗み聞きされてるとは気づかずに……。


男子生徒A「あのクソ野郎…………!!」






一旦全部読み直してまた編集しようと思ってます。

暇があったらもう一度読み直してはどうでしょうか?

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