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第14話 何事も最初が肝心っていうよね~

合宿疲れた……。一日10時間勉強はないだろう……。それにetc

愚痴言ってても仕方ないので、本編にどぞ!!

 【時刻18:00 中央ブロック 中央広場】


「ふぅ~、やっと着いたね」

「そりゃ色々と関係ない場所にもよったしな」

「依頼をうまくこなすには準備もそれなりに必要ですから仕方がないと思います」


あれから俺達はお金を盗む犯人を捕まえるために店を3~4件回った。

その店で買ったものは、俺の場合は双眼鏡とジュースの二つだ。

俺の場合というのはハイネさんが「初の依頼の記念ということで二つまでなら何か買って差し上げますよ?」と言ったからだ。だからみんなそれぞれ二つ買ってもらっている。


「とりあえず作戦でもたてましょう。なにかいい案ある人いますか?」

「う~ん……とりあえずこの辺で聞き込みでもしてみたらいいんじゃないでしょうか?」

「そんじゃ聞き込みが終わったら中央にある噴水の近くに集合で、時間は今から1時間後で。じゃっ!」

この広場は中央ブロックの唯一の広場だけあってか、これ広場か? と疑問をもつくらい広い。

まぁ、色々な催し物をするから各ブロックから色々な人が集まるからというのもあるらしい。

祭りは19時から始まるからまだ人は少ないほうだけど、始まる頃になるとかなりの人が来るんだと。



「「了解わかりました!!」」



 ◆ ◆ ◆


ーーーユウマSIDEーーー


「って勢いで言ってしまったけど、聞き込みって誰にすればいいんだ?」

俺は一人困り果てていた。こんなことなら単独行動じゃなく二人一組とかにすれば良かった……。


「とりあえず警護隊の人に詳しいことを聞いておくか――あっ! すいませんーーー!!」

俺は運良く近くを通りかかった男の警護隊の人に声をかけることに成功した。

警護隊だけあって鍛えてるのか筋肉質な体をしていた。

えっと……こういう時って名前を名乗るもんだよな?

でもアリアンスの名前も決まってないし……とりあえず俺自身の名前でも名乗っておくか。


「何でしょうか? なにかお困りごとですか?」

「いえ実は、聞きたいことがあるんですがいいですか?」

「いいですよ。私は警護隊の中でも地位が下のほうの者ですができるだけ答えましょう」

相手はたいへん丁寧に答えてくれた。

ならこっちも!

「僕の名前はユウマ=シライシです。僕もまだヒストン学園に入学したばっかなんでお互い様ですよ」

「ほぉ~~ヒストン学園。……ってことはアリアンスですか?」

「はい、まだ結成したばっかりで名前も決まってませんが」


(雑談中……)


「そろそろ本題に入っていいですか?」

「ああ、すまない。こちらはいつでもいいぞ」

「それでは……まず今までに何度も盗人が現れたそうですが、目撃者はいないんですか?」

「いや3年前くらいからいるよ。でも有力な情報が掴めたのは、去年に一人と一昨年に二人かな? 去年の人は、犯人は身長170cmくらいのサングラスをかけた男と言って、一昨年は一人はあっているんだが、もう一人の目撃情報があやふやなんだ」

「あやふやというのは?」

「おととしの被害者の内一人は、身長180cmくらいで胸にdead or aliveと書かれた紺色のパーカーと青のジーンズの男と言っていて、もう一人のおととしの被害者は身長170cmくらいの白いTシャツを着ていて綿のズボンを履いた男って言ってるんだ」

なるほど。正反対だな。

「その人たちの家の地図を書いてくれますか?」

「かまわないよ。しっかりとがんばれよ?」

「はい! ありがとうございます!!」

スラスラと地図を書いていき、警護隊の人はどこかに行ってしまった。


「とりあえず戻るか……」



 ◆ ◆ ◆


「あれ? みんなもういるじゃん」

俺は集合より30分前に来たのになぜか全員噴水の前にいた。


「そこまで情報が掴めなくてね。ハイネさん以外はそうらしいよ」

「ハイネさんは、どんな情報をゲットしたんですか?」

「私が掴めたのは、犯人の傍らが身長170cmくらいのサングラスをかけた男ってだけですよ」

「やっぱり…………!!」

「まさかユウも何か情報を!?」

「実は………………」



(事情説明中……)



「なるほど……警護隊の人と会うとは。なかなかついてるね」

「うーん……それよりも私が気になるのは――」

「目撃者の二人の情報が一致しなかった、それですよね?」

「そうよ。なぜ一致してないのかなのよね~」

「とりあえずおととしの人は後回しにして先に去年の人に行きましょう」


 ◆ ◆ ◆



「ん? 去年盗人の被害に遭ったときの状況を詳しく教えてくれって?」

「はい、突然ですいません」


俺達は、中央広場から10分ほど歩いたとこにある被害者の家に着いた。

中から出てきたのは40代くらいの中年太りしたおっさんだった。


「ええっと確か娘の為にりんご飴を買いに行く途中でね。そのときに後ろから盗られたんだよ」

「ほかに誰も目撃者がいなかったんですか?」

「ああ、なにしろ暗くて細長い場所だったからね」


(おい、暗くて細長いっておかしくないか? あの広場見渡しよかったのに)

(屋台とかは広場だけじゃ入りきらないから、その周辺にもあるんですぅ……。あそこから東西南北に4本くらい道がありますから。きっと広場から細い道に行った時に盗られたんだと思います)


「犯人は一人しか見てないんですか?」

「申し訳ないね……、一人しか目撃してないんだ」

「そうですか……ありがとうございました」

「がんばってくれよ」



「それでどうする? もうそろそろ祭り開始時刻だけど」

「あっ、それなら大丈夫よ。なんでもそいつらが現れるのは人が少なくなる頃の9時以降らしいから」

「どこで聞いたんだ? そんなこと」

「毎年センター祭りに参加しているおばあさんによ」

てかこの祭りセンター祭りっていうのかよ……。なんでもっと前に出さなかったバカ猫。

「さっすが、あね――アクア!!」

「ねぇ、今姉御って言いそうにならなかった?」

「そんなわけないでしょ、姐御!」

「死ねぇぇーーーーー!!(ズキュン!)」

「姐御って言ったくらいで怒るなよ!」


 

 閑話休題



「とりあえず祭りの方は後にして先に聞き込みにいこう」

「そうですね。それが妥当だと思います」

「…………」

「どうしましたハイネさん」

「あっ、すいません。楽しそうだなーって思いまして」

「これのどこが楽しい!?」

確かにレインにとっちゃ楽しくともなんともないだろう。

「それじゃ行くわよ」

「おう、あ――『黙りなさい!!』はい……」


なんやかんやで俺達は、おととしの被害者の家を回ることにした。




なんとなく推理ものっぽくなりました。

うまく書けてるかな?

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