第13話 朝の通勤ラッシュには気をつけろ!
明日から合宿にいくので5日間近く投稿できません……。
「おいユウマ、姉御! 遅いぜっ! どんだけ待ってるとおも――ごべっ!?」
「ご・め・ん・ね。送れちゃってそれとぉ……もう一回今の言葉を言ってみなさい」
「アクア先輩すいませんでした!! 自分すこしばかりチョーシこいてました!!」
「分かればいいのよ♪」
「「……………………」」
今のは見なかったことにしとくか。なんかとばっちりとかくらいそうだし。
「ところでどうして遅れたんだい?」
「いや集合時間って8時だったじゃん? その時間電車とかバスって込んでるから……」
「普通朝の通勤ラッシュを考えて早めに出てくるのが普通だけどね……」
セシルは「ハァ~」とため息交じりに言った。
確かに朝のバスは予想していた人数をはるかにうわまる人が乗っていた。
見渡す限りに人、どこを見ても人がおり、バスの中では人に囲まれて息苦しくなり窒息しそうになったほどだ。
「にしても今日は何でこんなにも人がいたのかしら?」
「それは今日中央ブロックの中央広場で祭りがあるからですよぉー」
「なるほど……だから人がたくさんいたのか」
「まぁ、こんなとこで喋ってないで入りましょう」
◆ ◆ ◆
「おっ! きたね」
「遅れてすいません。色々あったもんで……」
「どうやらきたみたいですねディオ先生」
「早速案内してやれ」
「はっ! ……先生も来るんですよね?」
俺達は女の人とディオ先生に案内され、とても大きな部屋に来た。
部屋にはたくさんの学生がおり、みんなせわしなく動いている。
そしてこの部屋に入ったときから気になってるものが――目の前にある大きなボードだ。
みんなそこにある紙をとって受付の人っぽい人に渡している。
「さぁ着きましたよ。ここがヒストン学園で一番大きい部屋と言われている『クエスト受託ギルド』です!! みなさんにはここでアリアンスとして働くんですよ?」
「ということで詳しいことは彼女から聞いとけよ。俺は疲れたから寝てくるわ」
「ちょっ! ディオ先生!!」
まぁ、どっか行くのは予想していたからな。たいして戸惑わない。
とりあえずこの部屋で色々とやるわけだな。
「えっと、とりあえずこちらに来て下さい」
俺達は女の人に個室へと案内してもらった。
「申し遅れました。私の名前はハイネ=オルオットです。チーム『アリエット』のリーダーを務めています。よろしくおねがいします!!」
ペコッと綺麗におじぎをした。赤茶色の髪で首よりすこし下くらいの長さの女の子だ。歳は俺より2つくらい上かな? 顔立ちも整っており、服装もピシッとしているので清楚な感じがする。
「俺の名前はユウマ=シライシだ。よろしくな」
「私の名前はアクア=アラン=ヒートよ」
「セシル=ラグナロクです。よろしく」
「レイン=フェルクルだぜ。よろしくぅ~」
「ルナ=ドウペントと言います。よろしくです(ペコッ)」
俺達は一通り簡単な自己紹介を済まし、本題に入ることにした。
「まずあのボードについて説明しますね」
「ああ、あの大きかったやつか。俺最初見たとき正直腰抜かすかと思ったぜ」
「レイン、それは大げさすぎだろ……」
「はは、は……」
「あ、ハイネさん気にせずどうぞ」
「それでは……」
「あのボードのことをクエストボードと言います。あそこに各ブロックから様々な依頼が貼ってあってあの中から自分の受けたい依頼のものをちぎって受付の人まで出してください。そしたら受付の人がハンコを押すのでそうしたらクエストのスタートです。実際にやってみますからついてきてくださいね」
全部説明をしたらハイネは部屋を出て行った。
「俺達も追いかけよう」
「そうだね」
「あぁーーお前ら。一応あの人先輩だからそこんとこよろしくな」
「ディオ先生まだいたんですか!?」
「人を勝手に消すな。どこかにいってしまった、なんて表記なかったろ?」
「なんの話ですか?」
「……気にすんな」
◆ ◆ ◆
ハイネはクエストボードのところまで行き適当に一つ依頼書をちぎった。
そして受付のところまで行きこちらに戻ってきた。
「はい、これを見てください」
「どれどれ~……」
依頼書 祭りのことなんですけど…… 依頼人 警護隊の新人女性隊員
今日中央ブロックで祭りがあることはご存知ですよね? 毎年その祭りに人々のお金を盗む人がでるそうです。その人たちに警護隊は毎年手を焼いているそうです。その人たちを捕まえるのにどうかご協力お願いします!
報酬 捕まえることができたら渡します
「なるほど~こんな感じなんですねぇ~……」
「そういうことです。ここに書いてあることを私たちアリアンスがするんです」
「みんな納得してるところを悪いんだけど、警護隊って何?」
「悪いことをする人間を捕まえる人たちのことですよっ!」
つまり警察だな。この世界の。
「とにかく先に行って色々と調べる必要がありそうですね」
「ハイネさんの意見に賛成だわ」
「それじゃぁ急ごう!!」
「てか一緒にくるの?」
「最初の依頼ですから(ニコッ)」