プロローグ
こんにちはー!!黒猫です。さっそく書いちゃいました(笑)
文章力がない黒猫ですが、これからもよろしくお願いします。
(この小説は実在するものとは、関係ありません)
「キーンコーンカーンコーン……‼」
学生にとっては、天使の歌声と思えるほど美しい鐘の音が鳴った。
「はい‼ 今日の授業はここまでっ‼ しっかり奴に復讐を――じゃなかった復習しておいてくださいね~~♪」
数学の先生が何か一瞬怖いことを言いかけたが、それは聞かなかったことにしよう。
先生が殺人鬼だったなんてのは、まっぴらゴメンだからな。
必要なことを言い終わると先生は教室から出て行った。
「「「はーーい‼」」
って遅ぇよっ‼ 先生もう出て行っちゃたよ⁉
まったく……ほんとにこのクラスは、バカばっかだ。
バカにしている俺もそんなに頭はよくないけどな……。
授業が終わるとほとんどの生徒が、ギャーギャー騒いだり、友達と喋ったり。
こんな当たり前の学校生活が俺は好きだ。
普通に授業を受けて友達と喋って、ご飯を食べて――言い換えると平凡な日々。
これが俺は好きなんだ。だって平凡ほど幸せなものはないって言うだろ?
おっと、肝心な俺の名前を教えなきゃな。俺の名前は白石悠馬。
愛知県にある東山高等学校に通う平凡な高校2年生だ。
さきほどから平凡を強調しているが、それは何度も言うように俺が好きだからだ。
てか平凡であって欲しい‼
変わったもんが好きだなーコイツ、とか思ってるだろ?
別に思ってくれてもかまわない。だって好きなんだから。
好きなものに理由なんていらないからな(フッ)。
ごめんなさい。一度でいいからこういう決め台詞を言ってみたかっただけです。
「何こいつ……」みたいにならないでね?
「おおーい‼ お前らぁヒック、もう帰る準備はできたかぁ? ヒック」
……悪いな。おそらくなんだこいつは、と思っただろう。
こいつは、うちの担任の杯酒太という名前通りの教師で酒しか脳にないただのアホ教師だ。
昼間でも平気に酒を飲んだり、授業中に急に酒について語りだしたりとほんとに手がおえない教師で有名だ。
最近どうしてこいつがクビにならないのか、と俺達クラスメイトは真剣に考え始めてるところだ。
「おーしお前ら、帰る準備できたかぁ? それじゃー解散‼ ヒック」
そしてそのまま教室を出て行った。
――ってなんで同じこと2回言ってんだよ‼ さっき聞いたろ……。
やっぱりこいつ確実に酔ってるな。
しかもいつも以上に……。
「おーい白右‼ 一緒に帰ろうぜ‼」
「白右じゃねぇよ‼ 白石だよ‼」
「ねぇ、良くん。悠馬くんが可哀想だよぉ~~」
「ジョークに決まってんだろ‼ お前は、ほんとにいつもいつも……」
こいつらの名前を紹介するか。まず俺の名前を間違えたクソボウ――爽やかな頭の男から。
こいつの名前は、高瀬良。
野球しかできないただのボウズだ。
知能指数はサル以下だな。あと口が悪い。
ただし野球の実力は県大会までいくほどらしい。
そしてもう一人の優しげな口調の男。あいつの名前は、奥田拓哉。
俺の小学校からの友達だ。
とにかく背が高く185cmもあり初対面の人は、わずかながらビビる。
だけど外見とは裏腹にとても温厚な性格で一度話してみるとすぐに馴染める。
クソボウ……失礼。高瀬と違っていい奴だ。
まぁ、高瀬もいい奴なんだがな。
「じゃ帰るか。行こうぜ~~」
「あっ、ちょっと待って‼ これ二人とも一緒に食べようよ」
拓哉は、エナメルバックの中からポテトチップスを二つとりだした。
「なんだよ~竹哉にしては、気が利くな」
「おいおい、竹哉とか言うなよ……」
なんで奥田が竹哉って呼ばれてるかというと、背が竹のように高いからだ。
まぁ、悪口ではないけど、からかう時によく使う呼び方らしい。
俺はこいつには絶対言わないけどな。
「まぁまぁ、僕はそんなのどうでもいいから、織田川の近くで食べようよ」
普通は、どうでもよくないと思うんだが……まぁこいつだからな。
◆ ◆ ◆
【帰り道】
良たちとは、川原でポテチ食って、他愛も無い話をして別れた。
良たちとは学校帰りによく、そのまま遊ぶことが多い。
だからよく遊んだ場所でそのまま解散になるのだが、俺は残念なことにその二人と帰る方向がまったく逆だ。
つまり今もだがいつも、俺は電灯もなく真っ黒な夜道を一人で歩いてる。
なぜ電灯等がないかというと俺の家の近くは、昔から土地開発などをしていないらしく電灯もあまりないのだ。
別に俺自身は、暗いとこが全然怖いわけではないが――――ポンッ‼
「うわぁぁーーー‼」
誰だ⁉ 今俺の肩さわった奴は⁉ おばけか⁉ 宇宙人か⁉
「私だよ。鈴木海音だよ~、ユウマー」
「なんだお前かよ……驚かせやがって」
こいつの名前は、鈴木海音。俺の幼馴染だ。
ルックスは、そこまで可愛いわけでもなくブサイクなわけでもなく、中途半端な存在だ。
つまり平凡な女子高生ということだ。
一つを覗いては……。
「誰が中途半端だって~⁉」
そう。こいつはなぜか知らないが俺の心が読めるんだ。変なこと思ったときだけ。
『なんでこいつは、俺の心が読めるんだ⁉』といつものことだが心に思いつつ、俺は走り出した。勿論逃げるためにだ。
「待ちなさい~‼ 何もしないから‼」
「いや絶対嘘だね‼ だって右手に木刀もってるから‼」
それで何もしない方がおかしいだろう。
「待ちやがれぇーー‼」
「口調変わってるぞ⁉ 捕まってたまるかぁぁーー‼」
全速力でダッシュ‼
絵音も負けじと追いついてくる。
「普通木刀なんか持ちあるくか? なんでそんなもん持ってんだよ‼」
「たっ、たまたま持ってたのっ‼」
「どうやったらたまたまそんなもん持ってんだよ‼」
「うっ、うるさい~~‼」
口喧嘩をしながら走り続け、夜の11時前におまわりさんに話しかけられるまで、俺と絵音の追いかけっこは続いた。
どうでしょうか?
最初の方なのでまだ面白くもなんともないと思いますが……。まだ日本だし(笑)
更新は、できるだけ早くするつもりです。
長い間更新しない場合は、活動報告にて連絡します。




