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女神からの提案

「貴方はいったいどちら様ですか?」


剣鬼はただ穏やかに女性に問いかける。女性はそれに対して驚いた顔をした


「意外ですね。目の前に不自然な女性がいるというのに殺意のかけらもないとは・・・・」


これが本当に戦争を終わらせた男か?と女性は不思議に思っていた


そして剣鬼もただ優しく問いを返す


「俺には悪意と殺意、恐怖など負の感情を感じ取れる感覚を持っています。そしてあなたは俺に負の感情を向けていない・・・違いますか?」


すると女性はにこりと笑いこう話した


「なるほど・・・それは予想以上。確かに私は貴方に負の感情は持ち合わせておりません。私の提案の態度次第ですが」


「その提案とは?いや、まだあなたは何者かを聞いていませんでしたね」


「これは失礼しました。私は女神、パーリ。とある世界を見守っているものです。」


「これは女神様でしたか。私からも。ええっと・・・・」


「名前はないのですよね?心配いりません。貴方のことはすべて存じております。だから呼んだのです」


「それが提案。内容は?」


「話が早くて助かります。単刀直入に言います。私の世界のゴミ掃除をしてくれませんか?」


「・・・・ゴミ掃除?」


それならば俺じゃなくてもいいのでは?と問いかけようとすると先に女神から口を出した


「説明不足でしたね。ゴミといっても人間。つまりクソ野郎をぶち殺してほしいのです」


「・・・・それでも俺じゃなくてもいいのでは?」


するとパーリは首をふり「貴方じゃないといけないのです」と答えた


「善意あるものには優しく、悪意あるものには鬼のように蹂躙する。さらにあなたは長き戦争を終わらせた実力もある。これ以上の適任はいません」


剣鬼はなるほどとうなずき納得する


「さらにガンのようなものである屑どもを倒した暁にはあなたの世界を正しく直してあげましょう」


「ちょっと待ってください。それは世界を作り替える力が有るということですか?ならばそちらのせかいでも・・・・」


すると女神は首をふり「それはできません」とこたえた


「世界を作り替えるには鍵が必要であなたの世界での鍵はあるのですが私の世界の鍵はとある神に奪われてしまって・・・」


「それが貴方が言っていたガンということですか?」


「もちろんそいつを倒せば完了ですが貴方にはサブミッションもこなしてもらいます。こなさなければペナルティも与えます。例えば・・・貴方の大事な記憶を一時的に消すとか」


(・・・この女神は本当に何でも知っているみたいだな)


「ちなみに直すというのは具体的には?」


「そうですね・・・・まあ魔法がない世界・・・といったところでしょうか」


「!!」


剣鬼はその話を聞くと感情で体が震えあがった


「拒否はしないみたい・・・ですね」


「ああ。その提案。乗ろう」


「わかりました♪では今すぐ転移させますね」


パーリが手を重ねると剣鬼の足元に魔法陣が浮かび上がった


「あ、あとひとつ」


「剣鬼だとかわいくないので貴方に名前を授けましょう」


「剣・・・ソード・・・ソド。貴方はこれからソドと名乗ってください」


「・・・たびたび感謝する。期待には必ず応えてやろう」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


とある洞窟


ここでは山賊の集落がたむろっていた


「うい・・・・金もだいぶ溜まってきたな。これであの方も満足するだろう。」


体が筋肉質な男、頭がゆったりしていた・・・その時だった


「ぎゃああああああ!!!」


「助けてくれ!!!!」



「騒がしいな!!!てめえら・・・・・」


怒号を上げようとしたとき、彼は目の前の光景に啞然とした


それもそのはず。見た目10歳も満たない少年が首がない自身の仲間をずるずると引っ張っていたからだ


「サブミッションが山賊狩りとは・・・ハードというかいきなりというか・・・」


「が、ガキ!!!なんなんだお前は!!」


山賊の頭は瞬発的に魔法陣を展開した


(こいつはただのガキじゃねえ!!()()()()()()()()()のもまた気味が悪ぃ!!とにかくもや)


その刹那ーーーーーー


頭の視界は地面を見ていた


(え?斬られ・・・・)


「遅い」


少年は血が付いた剣をぶんっとふり鞘にしまう


「しかし体がなんで幼少時代の俺なんだ・・・・まあ最盛期とおなじくらいだからいいけど」


少年・・・・転移された剣鬼。またの名をソドは壁にたもたれ休んだ



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