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魔女狩りの少女  作者: 染賀侑李


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8/19

色のない世界

 あたしの家庭は終わってた、父親はあたしが生まれてから中学の時までずっと母親にDV、あたしに虐待を繰り返してた。そして新しく女作って蒸発した。

 父親がいなくなってから母親は病んだ、多分洗脳に近い異常な愛だったんだと思う。病んで病んで病んで…新興宗教にハマって私にも強要し始めた。

 そんな家庭に嫌気が差してあたしはピアスを開け、タトゥーをして、髪に色を入れて学校にも行かず、家にも帰らなくなり、暴走族とつるむようになった。

 私と同じような境遇の奴とつるんでまともな人間じゃやってはいけないとわかるはずのことをやったり、おっさん相手にして吐き気を催すような事をしながら金稼いだり、危険なくすりにも手を出した。そんな事を繰り返していると何度も留置所に入った。

 学ばずに悪事を繰り返しているとバチが当たったのであろう、私は魔法少女になってしまった。

 しかしそれはあたしにとっては好都合だった。認識されないなら欲しいものは万引きで手に入れられるし、人を殺す事に躊躇いはなかった。そしてあたしは何人も何人も…お咎めがないという事にかまけて魔法少女を殺しまくった。でも楽しくなかった、殺しても殺しても脳汁が出るような経験にはならなかった。

 そんな時にあたしは彼女と…小笠原楓と出会った。彼女はランキングであたしの一つ下にいる子でどんな子なんだろうと思ったら、少しおどおどしていて小心者のような…しかしそんな雰囲気に似つかず返り血がついているその異様な立ち姿にあたしは恐怖ではなく好奇心と昂りを感じた。

 戦いの中でこれまでにない楽しさとそれと同時に死の恐怖も感じた。楽しい楽しい楽しい!その一心であたしは戦ってた。

 変だなぁ…腹を貫かれ、手足も失い、既に死が確定しているのになんでかなぁ?今、すごく楽しいし、穏やか。

「あなたのおかげで私は変われた、ありがとう。」

その言葉を聞いてあたしの心はスっと軽くなりこれまでの人生、人々に迷惑をかけてばかりだったのに報われた気がした。

 あぁ…もう意識を維持するので精一杯、それにとっても寒いなぁ…。

 楓の腕が腹から引き抜かれ芽衣の体は力なく地面に落ちる。そして芽衣がうわ言を呟く

「お母さん…ごめんなさい…あたし、迷惑をかけてばかりで、お母さんよりも先に死んじゃって…あたし…なんにも親孝行できなかったし、とんでもない親不孝者だ。」

 そして芽衣は涙を流しながら永遠にその目を閉じた。


現在の持ちポイント

22ポイント

現在の楓のランキング

1位

同期生存数

22/40

読んでいただきありがとうございました!この戦いも終わり、いよいよ最終目標である天界人殺しのための魔法少女狩りへ向かって話が動き出しますよ!

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