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魔女狩りの少女  作者: 染賀侑李


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堕天

 朝、2人の魔法少女しかいない三浦海岸に金切り音が鳴り響く。

 リーチが長い蛇腹剣は近接向きの甲手や金棒での打開は困難を極め、斬撃を飛ばしても全て読まれる。楓は奴の能力すらまだ把握できていなかった。

「動きが不規則なうえにリーチが長いから下手に打開もできない!斬撃を飛ばしても飛ばしても避けられる!!こいつ手練だ…っ!」

 突然一発の銃声が轟く、その瞬間楓の脇腹に鮮血が走った。奴は蛇腹剣だけでなく拳銃も持ち合わせていた。

「…外した。久しぶりだった…狙いがズレた?」

「やっと声聞けましたよ、綺麗な声してんじゃん。」

「戯言…苦し紛れ?その傷…刻印に近い…もうすぐ死ぬ。」

「そっかぁ…私死んじゃうんですね、その前に名前聞いておこうかな。私、相手の名前覚えておきたいんだ。」

「名前…必要ないと思うし…貴方はもうすぐ死ぬけど…城福、城福瑠璃奈じょうふくるりな

「そっかぁルリナ…綺麗な名前だ…ねっ!」

名前を聞いた瞬間距離を詰める、瑠璃奈は眉一つ動かさずまた攻撃を始める、蛇腹剣による斬撃と拳銃…かなり厄介で打開がさらに困難になる…はずだった。

 楓は正面突破を選んだ。甲手と金棒で急所を隠し、身体中に斬撃を受け傷だらけになりながら突っ込んだ。

 それを見た瑠璃奈が驚き目を見開く、しかしすぐに落ち着きを取り戻し受けの構えになる。しかし楓が瑠璃奈の半歩手前で力強く踏み込みサト◯ルのようなフルスイングで刻印に向かって振り抜いた。

 途轍もないパワーに押し切られ瑠璃奈は吹き飛んだが致命傷を与えるには至らなかった。

 瑠璃奈がムクリと起き上がると背後に暗闇のようなゲートが現れた。

「私は…天界人直属の十干志々《じっかんしし》丙の城福瑠璃奈、小笠原楓、あなたもこちらに来ればよかったのに、向かう方向を誤った。その選択をいつか必ず後悔する。」

 その言葉を残し瑠璃奈はゲートに入り消えていった。

読んでいただきありがとうございました!十干志々とは一体なんなのでしょうか…?

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