汚部屋同盟
彼女が私に問いかける、
「そういえば、あなた名前は?」
「おっ、小笠原楓。」
「そう…楓、いい名前ね、私の名前は中田彩葉、よろしく。」
「そういえばなんで私のこと助けてくれたの?」
彩葉が遠くを見るような目をしながら言う。
「なぜかしら、ただ私と同じと思っただけよ。それに、あなた本気で天界人を殺そうとしてるでしょ?」
私は目を丸くした。
「見抜かれてました…?」
「バレバレよ、あなた100ポイントなんてとうに超えてるでしょ?洗脳されていたけど、起きてすぐ卒業の選択を取らなかったということと、今も殺意ダダ漏れだからすぐに分かったわ。」
そして彩葉は目を輝かせて手を差し出しながら言う。
「私も天界人を本気で殺そうと思ってる、お願い、私と組んでくれない?安心して私も100ポイント超えてるからあなたを殺す選択は絶対にしないわ。」
私は少し考えてから手を取った。
「分かった!あのムカつくニヤケ面を蒼白にしてぶっ飛ばしてやろ!」
彩葉が真剣な目をして言う。
「ただ、私達は天界人に明確な敵意を向けた。きっと奴はあなたのように洗脳した魔法少女達を差し向けてくる、しかも自然な流れで魔法少女達を誘導するから彼女達も気づかない。その子達も殺さないといけないわよ?」
その言葉に私は目をまっすぐ見て答える。
「きっと…その子達も本来の人格が抗ってるはず、最悪殺すけど、私はその子達も出来ることなら救いたい!」
こうして私と彩葉の共同生活が始まった。
「ってか彩葉、まずは…部屋の片付けしよっか。」
彩葉がバツの悪そうな顔をして答える。
「はい…」
読んでいただきありがとうございました!しばらく投稿期間が空いてしまい申し訳ないです。これからも投稿期間はまちまちだと思いますが応援していただけると嬉しいです!




