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魔女狩りの少女  作者: 染賀侑李


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滑り落ちる幸福な未来

 神奈川県横浜市神奈川区、白楽駅のすぐ近くの住宅街に幸せに包まれる家庭が一つあった。

 その中心にいる彼女の名前は小笠原 楓、歳は15歳、黒髪のボブで金色のメッシュがある明るく活発だが少しメンタルが弱い。

 明日は彼女の高校の入学式なので今日のご飯はお寿司にピザにフライドチキン、決して裕福ではない母子家庭だが今日だけはどこの家庭よりも幸せだと楓は感じていた。

 夕飯も終わり、部屋に戻ると腹部にチクリと痛みが走る、

「生理かな?めんどくさ〜い…」

楓はその程度でその痛みをスルーした、しかしそれが大きな間違いであったということを彼女は明日、嫌でも理解することになる。

 朝、目を覚ましシャワーを浴びるため一階に降り脱衣所で服を脱ぐ。すると子宮のあたりに見慣れない刻印を見つける、そこそこオタクな彼女は「まさか淫紋?!」と考えてしまう。しかし彼女に淫紋を刻むような知り合いも心当たりもない。それに現実的に考えてあれは同人誌やエロ漫画の演出でありフィクションだしな…いや既になんか刻まれてるんだからフィクションもへったくれもないのかもしれないが…。

 なんだろうと思っているうちにだんだんと怖くなってきた、なんか薄く光ってるし…それにこれ単体で脈打ってるし…そう考えていると眼の前が眩い光に包まれる。

 目を開けるとそこは謎の空間、そして同年代くらいの女子がざっと3~40人ほど、恐怖心がさらに強まり吐き気がする、するとどこからか声がする、見回したところスピーカーのようなものはなさそうだし声がする方向もわからない、まるで脳内に直接語りかけられるようだ、

「はじめましてだね、少女たち。私は天界人、君たちにその刻印、“ギフト”を与えた張本人だ。」

私の頭の中に「?」が大量に浮かぶ、それと同時にとてつもない恐怖心もあった、

『ギフトとは?そもそも天界人とは?』

天界人が続ける

「おっと説明が足りなかったね、君たちにはギフトという特殊な能力を与えた。ギフトは千差万別、それを何に使うかも自由…まぁこれから言うルールの影響で使い道はほぼ決まるだろうがね。」

ルール?なんなんだそれは、ゲームでもするのか?と恐怖で震え立ちくらみになりそうにになりながら考えていると天界人がさらに続ける

「君たちには魔法少女になってもらう、少女の夢だろう?魔法少女、ただし、なるに当たってルールや条件がある、まず、君達にはこの部屋から解放した後に殺し合いをしてもらう、これよりも前に魔法少女になった先輩方もいるからすぐに死なないように頑張ってくれ!」

じゃあ殺されないように引きこもっていればなんとかなるんだ!私に希望の光が差し込む、しかしすぐに閉ざされた。

「じゃあ引きこもっていればいいじゃないかと思うだろう?」

まるで思考を先読みされたようだった、私はさらなる恐怖で震えが止まらず視界も揺れる。

「とある方法で魔法少女を19歳の誕生日までに卒業しないと君たちは凄惨な死を遂げることになる。そして卒業の方法というのが他の魔法少女を殺し、100ポイントを貯めること、並の魔法少女なら2ポイント、中堅クラスの魔法少女なら5ポイント、最強格を殺せば10ポイント手に入る、簡単だろ?」

 それを聞いて一人が激怒する

「ふざけるな!!私たちの未来を奪いやがって…目的はなんだ?!なぜ私達なんだ?!」

それに天界人がすぐに答える

「単なる暇つぶし。選ばれる条件は12歳~16歳の日本人の女子を一世代ごとに10人ずつ、合計40人をガラポンで選んだだけさ。」

 私たちは絶句して言葉が出ない、脳が理解を拒む、しかし強引に理解させられた、こいつらに私たちの意思は届きやしない、私たちを玩具としか思ってない、私たちの完全な上位存在だ…天界人が続ける

「おっと大事なこと言うの忘れてた、君たちのその刻印、全員子宮の位置にあるんだけどそれは君たちの弱点、一般人の軽いジャブ1発で死ねるくらいのね、本気で殴られたりなんてしたら…考えたくもないね!そしてその刻印に一度触れると変身して武器を使えるようになる、二度触れたら現在の持ちポイントと生き残りの魔法少女の数、そして同期の中でのランキングが見れるようになる。変身したら一般人からは認識されなくなり、ギフトが使えるようになる、そして変身後の衣装では刻印を隠すことはできない、私服は好きにしたらいいさ。」

恐怖と憤怒と情報過多で目眩がして気が遠くなっていたがそんな私を引き戻すほどのインパクトがまだ残っていた。

「そして死んだら君たちのことを知っている人間は君たちという存在ががいた事すらきれいさっぱり忘れる、そして死体は君たち魔法少女には見えるけど一般人には石ころや落ち葉として認識される、つまり死んだら弔ってもらうことすら叶わないんだ。かわいそうだよね!私もそう思うよ!」

怒りと恐怖、その2つの感情が私の中で渦巻いていた。殺してやりたい…天界人、届きやしないなんて本能で分かってる、でも、それでもこいつをぶっ殺してやると思ったがそんな期待はあっさり砕かれた、

「………もしかして、私を殺そうだなんて思ってないよね?」

さっきもあった心を覗かれるような恐怖が再び芽生える、そして次の一言で殺意なんて消え失せた。

「まず無理だと思うけどもしもそんなことしたら今いる魔法少女全員、親族もろとも誰の記憶にも残らず消えてなくなって虚無になるよ?これにはDr.ヒル◯クもビックリだよね!」

全員口にしない、いや声にできない、喉が凍りついたようだったと言ったほうが正しいであろう、しかしこれだけはひしひしと伝わった、絶望していた、恐怖していた、唖然としていた、怒っていた…すべての負の感情がここにはあった。

「じゃ!頑張ってね〜!僕はeフッ◯ボールやってくるから〜!さーて今日もディビジョン戦でBTズ◯タン使って大暴れするぞ〜!」

そのふざけた軽い言葉を最後に眩い光りに包まれた。目を開けるとそこは自宅で時計を見るとあの時間から3秒ほどしか進んでいなかった…そしてこれから始まるのだ、輝いていたはずの憧れの高校生活ではなく、死と隣り合わせの生活が…。

読んでいただきありがとうございました!次回からはさらに残虐性が増していきます、ここから先の絶望的な未来を生き抜く少女はどんな行動を起こし、どんな判断をするのか…見届けてやってください。

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